『アジア選手権』で優勝した
羅プロの談話をお届けします。
台湾生まれ育ちで、
現在は日本(神奈川県)で家族と暮らし、
JPBAプロ生活7年目になる
「日台ハイブリッドの精密機械」、
それが羅立文。
台湾での二つ名は「旅日名將」。
字面がかっこいい……。
もちろん取材には
日本語で応じてくれています。
※本記事の写真はOn the hill !さんより。
…………
Lo Li-wen
1978年7月10日生
台湾出身・神奈川県在住
JPBA43期生
JPBA年間ランキング1位・1回('10年)
『全日本14-1選手権』優勝3回
『北海道オープン』優勝3回
『関東オープン』優勝2回
『グランプリイースト』(GPE)では通算9勝
2010年『USオープン10ボール』準優勝
2015年『アジア選手権』優勝
他、優勝・入賞多数
レッスンスタジオ『POOL LABO』代表
Supported by UK Corporation
羅立文インタビューバックナンバー
2015年5月……全日本14-1優勝後・談話
2015年4月……GPE-2優勝後・談話
2014年9月……東海グランプリ優勝後・談話
2014年4月……GPE-2優勝後・談話
2013年12月……フレクシェカップ優勝後・談話
2013年12月……フレクシェカップ大会前・談話
…………
↑決勝戦の動画。ヒルヒル(7-7)の最終第15ラックは18分30秒頃から
――おめでとうございます。
アジアタイトルを手にしました。
「今までのビリヤード人生で
最高の優勝になりました。
やっと国際タイトルを獲得することができて、
とても嬉しいです。
両親が試合を観に来てくれたのですが、
その前で優勝できて、
アジアチャンピオンになれるなんて……。
父さんが泣いている姿を見て、
私も涙が出てきました」
――決勝戦はヒルヒルの大接戦と
なりました(8-7で羅が勝利)。
また、テーブルは多くのギャラリーに
囲まれていました。
ものすごい緊張感だったのでは?
「緊張は……してましたけど、
すごく集中できていて、
気合も入っていたので、
周囲のことは全く気になってなかったです。
"ゾーン"に入っていました。
完全にプレーに没頭できていたので、
ゲームボールを入れた時には
無意識で声が出ました。
大きすぎてしまったかな(笑)」
――ファイナルは大井直幸プロとの
JPBA対決でしたが、
やりづらくはなかったですか?
「いや、それはないです。
日本の試合でもよく当たっていますし、
互いに尊敬し合える間柄で、
今回もテーブルから離れている時は
普通に話をしていました。
でも、もちろん、
試合中は自分の全力を尽くすだけです。
そして、これは、
アジアチャンピオンの称号がかかった
誰でも優勝したい試合ですから、
互いに普段以上に気合いが入っていたと思います。
私は『このタイトルは他の誰にも
渡したくない』と思っていました。
なので、試合の呼び出しの時から
一気にゾーンに入って行けました。
ファイナルはお互いに集中できていて
内容もナイスだったと思います。
ですから、試合中はライバル。
でも、終わればいつものプロ仲間です」
――ファイナルは4-7ビハインドからの逆転。
あの時は何を考えていましたか?
「何かを考えていたというよりは、
『なるべく早くミスを忘れよう』
としていました。
自分のミスで
相手にリードされてしまったんですけど、
気持ちを切り替えて、
すぐに目の前の球に集中して、
一球一球ずつしっかり撞こうと。
本当にそれを徹底的にやっていたので、
逆転することができたと思います」
――今大会では合計6試合プレーしました。
どの試合にも良い評価ができますか?
「準決勝(vs A・ヤップ戦)だけは
ダメでしたね。それ以外は良かったです。
点数を付けるなら、準決勝は60点。
あとは90点以上付けられます」
――準決勝がダメだった理由は?
「テーブルコンディションに
対応できなくて、ミスを連発しました(苦笑)。
準決勝で使ったテーブルは、
今回の会場の中でもかなりクッションの
速いテーブルでとても対応が難しかった。
反応が読みづらかったので
ずっと気にしながら撞いてました。
それは相手も同じだったと思います。
結構ミスをしていましたね」
――準決勝はともかく、
全体的には高いレベルで撞けていた。
その要因とは?
「まずは日頃の練習の成果が出たと思います。
そして、会場にいた人たちのお陰ですね。
家族や親戚、久しぶりの友達、
ビリヤードの先輩後輩、コーチ……。
たくさんの人が応援してくれました。
私は今はずっと日本に住んでいるので、
たまに台湾で試合に出ると
『難しいな』と思うことがあるんですけど(笑)、
今回は皆の顔を見て、励まされて、
すぐ昔の感覚を思い出しましたし、
大会の空気やコンディションに
早く対応できたと思います」
――台湾での優勝はいつ以来になるんですか?
「前回の優勝は……結構前ですね……。
あ、2003年です。
だから、台湾での優勝は、
12年ぶりになるんですね(笑)。
それ以前にもプロツアーや
オープン戦で何度か優勝しています」
――"アジアチャンピオン"という称号は、
今後の競技生活を一段上のステージに
押し上げてくれるものとなりそうですね。
「間違いなくそうだと思います。
自分がプレイヤーでいる限り、
このタイトルは間違いなく、
自信と評価の源になるだろうと思います。
それだけ国際タイトルの持つ力は大きいと
私は思っていますし、ここからもっと
良い方向に行ける予感がします。
一つ海外タイトルを獲ったことで、
より大きな『世界選手権』や
『USオープン』という
メジャートーナメントを獲れる確率も
上がったと思います」
――最後に応援してくれた人たちに
メッセージを。
「まず、(オープン戦ではない)
このアジア選手権に出られたのは、
JPBAのランキングポイントで
私に枠がいただけたからです。
JPBAに感謝しています。
そして、大会中は台湾の人たちや、
日本の皆さんの応援が力になりました。
日本にいる奥さんと息子からも
毎日応援してもらっていました。
6月と7月は毎週のように試合があって
忙しかったですし、大変でしたが、
応援のお陰で乗り切ることができて、
7月の最後に
大きなタイトルを獲ることができました。
中でも今回は両親の存在が特別でした。
良いプレーを見てもらいたいという一心で
撞くことができました。
本当に皆に感謝しています。
ありがとうございました!」
…………
羅プロの次の試合は
『グランプリイースト第5戦』(東京・中延)。
海外戦は
9月の『ナインボール世界選手権』です!
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