〈BD〉シリーズ「10年目の"花の40期生"」その3・鶴原学編

Manabu Tsuruhara, 2015
Manabu Tsuruhara, 2015


2006年にプロデビュー。

 

今年でプロ生活10年目となる

「JPBA40期生男子」への

アンケート企画。

 

第3弾は鶴原学プロです。


…………


BD、鶴原プロの名前は

プロ入り当初から知ってはいたのですが、


実は喋ったのは今年1月の

『関西オープン』が初めてでした。


聞けば、昨年の途中から

試合活動がちゃんとできるようになったのだとか。


そういう経緯で10年目を迎えたプロも、

また、いるのです。


鶴原プロにとってこの10年とは

どんなものだったのでしょうか。


BDへの登場も初めてですので、

他のプロより長く話を聞きました。


※本シリーズ・バックナンバー

その1・大井直幸

その2・高野智央

 

※この先、

村山博之、有田秀彰、北谷英貴、

早瀬優治、土方隼斗……を掲載予定!


JPBA 40th class, 2015
JPBA 40th class, 2015


Manabu Tsuruhara

1978年12月2日生

大阪府出身・大阪府在住

使用ブレイクキューはMEZZ


2006 in Manila
2006 in Manila

 

――プロ入りのきっかけは?


「自分へのけじめと、親へのけじめでした。

ビリヤードは遊びではないということを

示したかった。


でも、今になって思うのは、

心底ビリヤードが好きすぎて

離れられなかったんだろうな

ということですね」


――プロ入りからの経歴を

かいつまんで教えてください。


「プロになる1週間前に

10年間通ってたお店がなくなってしまって……

所属店なし状態からのスタートでした(笑)。


ルーキーイヤーの夏に、

縁あってフィリピンのマニラに行って、

日本人が経営するビリヤード場、

『ONE SIDE』(ワンサイド)に半年ぐらい

勤めることになりました。


その後は日本に帰って普通の仕事に

就きました。


カフェに勤めるようになり、

管理職にもなっていたので、

忙しくて練習できない期間が

4年ぐらいありました。


そこを辞めて、2011年に

プロ活動で一念発起しようとしたら、

震災などの影響で

試合がなくなったりして思うようにいかず。


その年の10月に今の職場(『バグース』)に

入って今に至っています。


試合は、去年の半ばから

ちゃんと出られるようになりましたが、

それまではほとんど休んでましたね」


――この10年はどんな10年でしたか?


「はっきり言えば、後悔があります。

自分自身は精一杯やっていたつもりですが、

とても満足にプロ活動ができていたとは

言えません。


もっとできたんじゃないかという思いが

まずあります。


そして、ビリヤードだけでなく

様々なスポーツ選手を見るたびに、

自分ももっと本気で

練習しておけば良かったとも思います。


一方で、ビリヤードという道を

選んだことに後悔はありません。

色々なものを得ることができましたから。


僕はプロになってなかったら

ビリヤード自体、止めていたでしょうね。


今年がプロ10年目だということは、

前から意識してたんです。


2008年、青木亮二プロ(32期生)が、

『プロ10年目、気合入れてやってます』

と言っていて、


その年の『ジャパンオープン』で2位だった。

その時の印象が強いんです。


だから今年は、職場の理解も得て、

今のところ『全日本14-1』以外の

全ての試合に出ていますし、

出る以上は必死にやっています。


そのおかげなのか、

家族や周囲の見る目も

少し変わってきたような気がします。


そして、これだけ試合に出られると

やっぱり楽しいですね。


プロを続けていて良かったなって、

今、思っています」


――この10年で達成できたと思うこととは?


「10年間どんな環境であれ、

『いつか絶対やってやる、見てろよ』

と思い続けられたこと。


気持ちだけはずっと切らさなかったですね。


同期や周囲の活躍を見ていて

『自分だって』という気持ちは常にあった。


それから、プロを辞めずに10年目を

迎えられたということも『達成』かな(笑)。


言ってしまえば、

会費だけ払ってる期間の方が長いですから。


そして、今の職場に

出会えたことに感謝ですね。


日々忙しくて、

満足行く練習量は確保できてないですが、


撞けなくても、

球は見てるし、音は聞いてるので

下手にはならないと思います。


そして、この職場は

ビリヤードの可能性の大きさを

感じさせてくれる場所でもあります。


最近また、ビリヤードの人気が

出てきているということを

現場レベルで感じています」


――反対に達成できてないこととは?


「プロになった当初は、

『常にトップ20に入ってたい』

と思ってたけど、


試合にも出られてないし、

全くでしたね(笑)。

何も結果を残せてないです。


『まず1勝』。

それが今も一番大きなものです」


――鶴原プロから見て40期生はどんな人たちですか?


「『花の40期生は関東だけじゃないぞ』

と言いたいですね(笑)。


今も思い出すのは、

2006年の『世界選手権』

(フィリピン開催)の時のこと。


僕はマニラのワンサイドで働いてて、

日本からは大井(直幸)くんが

選手として来てた。


彼、僕を同期のプロだとは知らず、

『ただの従業員だと思ってた』ですからね(笑)。

なんちゅうヤツやと(笑)。


あと、高野(智央)くんは同期なだけでなく

同い年でもあるから、意識はしてますね。


でも、やっぱり

羨ましいという気持ちがありますよ、

大井くんや海外に出てる40期生を見ると。


プロアスリートである以上は、

海外を転戦して華々しく活躍したいって願望、

僕にもあるんです。今だってありますよ。


そういう理想を体現している彼らが羨ましいし、

悔しくもあります。


それも僕がこの10年で

達成できなかったことの一つですよね。


……大井くんの回を読んだんですけど、

彼が言うように、

40期は個性派が揃ってると思います。


皆、なにかしらの色とか花を持っていると思う。

戦績だけじゃなくて、キャラクターでもね。


僕はまだ照れがあるのか、自分を出し切れてない。

面白味のないヤツだと自分でも思います(笑)。


だから、

これからは自分の色も出せたら良いなと。


試合だけでなく、業界のことも、

どんどん前に出てやってやろうと思ってます」


(了)

 

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