セカセカ、バチバチと
撞いてるように見えて、
その実、ものすごく
柔らかいタッチを持っている人。
大井直幸。
体重と足音を忘れてきたかのような
動物的しなやかさで、
テーブルの周りを跳ね動く。
かと思えば、
時に動きを止めて、
長年の友達であるキュー、
ボール、テーブルと
何事かを相談するような、
機嫌を窺ってるような、
じゃれているような、
そんな優しい
仕草を見せることもある。
ちょうどこの絵のように。
大井直幸のモットーは、
ビリヤードの名手でもある
お父上も言ったこの一言。
「生きてる球を撞く」。
生来のお喋り好きの
楽しいこと好きで、
試合でもパフォーマンスをする
ことがあるけれど、
そして、
ちょっと期待しちゃってる
僕らもいるけど、
それはなくたって構わない。
今も球が生き生きしてるから。
(B.D.)
このポーズは大井プロしか
やらないような気がしました。
キューで測るポーズや考えている姿、
厚みを確認する姿には個性が出ますね。
これからもそういう
「この人しかやらない」というものを
描いていきたいです。
(オカヒサヨシヒロ)
大井直幸
JPBA40期生
1983年1月10日生 東京都出身・大阪府在住
2013年『全日本オープンローテーション』優勝、
他、優勝・上位入賞多数
使用キューはCanis