今週の球ブログから3 モスコーニカップ

Team Euro Wins !  photo courtesy of MATCHROOM SPORT
Team Euro Wins ! photo courtesy of MATCHROOM SPORT

 

僕が一番生で観たくて、

でも一度も観られていない国際マッチ。

それが『Mosconi Cup』(モスコーニカップ)です。

 

ナインボールが種目の、

アメリカvsヨーロッパの対抗戦です。

1994年から行われています。

今年はヨーロッパチームが勝ちました。

 

テーブルはTVテーブルが一台だけ。

 そこで、シングルス戦やダブルス戦など、

色々な対戦が行われます。

 

もちろん米欧共に、出てくる選手は、

日本でも知られたトップ選手ばかりです。

 

MATCHROOM SPORT(マッチルームスポーツ)

という、イギリスのイベンター/プロモーターが

企画・主催・TV番組制作をしています。

 

というか、マッチルームはスヌーカーの

ビッグゲームを一手に引き受けてきた実績のある会社。

 

そのノウハウがふんだんに

ポケット(プール)に持ち込まれています

(説明を省いてましたが、スヌーカーはイギリス

及び旧イギリス領において絶大なる人気を誇る

キュースポーツです。年収1億プレイヤーもいます)。

 

このモスコーニカップについて、

On the hill ! さんには熱いレポートが載っています。

 

OTHさんの、国際マッチのレポートは

ホントに楽しいですね。

短めで、データもあり、主観もあって。

 

また写真ページへのリンクなどもありますから、

雰囲気を味わってみて下さい。

 

OTHさんも書かれていますが、

10年ほど前は、アメリカが圧倒的に強かった。

 

でも、この10年でヨーロッパが

力関係を逆転させましたね。

 

しかし、これ、ひょっとすると……

アメリカが弱くなったのかもしれません。

選手層が薄くなったというか。

 

今は結構アメリカでもビリヤード場が

閉店しているそうです。

 

有名無名問わず、「ロードプレイヤー」も

その多くが「廃業」したなんて話を聞きます

(でかいギャンブルマッチが成立せず、

それで食ってた連中が辞めたという話です)。

 

でも、やっぱり「アメリカンプール」

(9ボールなどのゲームをスヌーカーや

キャロムと区別して言う時の表現)

なんて言うぐらいですから、

アメリカには早く復権してもらって、

あのパワフルでマッチョで時にスマートな

ビリヤードをバリバリ披露して欲しいですね。

 

それはともかく、

数多くの国際マッチを観戦・取材してきた

OTHさんも、きっとモスコーニカップは

まだ生で観ていないはず。

来年辺り誘い合って行こうかしら(笑)。

 

この公式サイト(と思われるところ)には、

画面右上に動画の小窓があります。

 

そこで「2010年のラストラック」が流れる

と思うんですが、ぜひ観て欲しいと思います。

7分ぐらいの映像です。

 

ヨーロッパチームの

「皇帝」ラルフ・スーケーが、

表情一つ変えずに取り切っていく様に

鳥肌が立ってきます。

 

このプレッシャーが半端ない場面でも

アナタはそうやって撞けるんだ! と。

わかっていても感嘆します。

 

9ボールに綺麗に手球が出たところで

いきなりのガッツポーズ。

 

そして、9を入れて仲間達との抱擁……。

興奮の坩堝と化す会場……。

ゾクゾクきますね。

 

これは生で観たい。

「いつかはモスコーニ(観戦)」を

目標にしようと思います(笑)。