月曜と火曜に埼玉の新座で行われた
JPBAのトッププロ6名が参加した、
ガチンコ度の高いトーナメントイベントです。
※追記:
優勝は、カーリーこと赤狩山幸男プロでした。
あろうことか僕は行けなかったのですが、
On the hill !さんが写真を送ってくれました
(ありがとうございます!)。
メール受信してみたら……
……おおっ、カッコよく背面撞き
(「ビハインド・ザ・バック」)を決めてる
大井直幸プロじゃないっすかー。
即、使わせて頂きますっ、と。
このビハインド・ザ・バック、
ビギナー層・レジャー層には
とても人気の撞き方というかポーズです。
これをやりたがったり、
実際にやってる人、よく見かけます。
「お、ビリヤードってあれだろ?
ハスラーがこうやるヤツだろ?」と
このジェスチャーをする人も、
きっと皆さんの周りにいるはずです(笑)。
「ハスラー」と「背面撞き」の
合わせ技かよ! みたいな。
でも、マイキューを持ってしばらくすると
皆、使うのを止めてしまいます。
理由は、
「メカニカルブリッジや逆手など、
他により成功率の高い撞き方が
あることに気付くから」です。
ある程度撞けるようになってくると、
ビハインド・ザ・バックは、
「これって横着なのでは?」と
真っ先に疑いの目を向けられる撞き方なのです。
なので、恐らく上達するにつれ、
ビハインド・ザ・バックを(自然と)
封印する人が大多数なのではないでしょうか。
あと、単純な話、
身体が硬いとスマートに構えられないし、
構えたところでどうにもカッコ悪い。
でも、日本では大井プロや土方隼斗プロは
アマ時代からずっと使ってますね
(使用頻度は非常に少ないですが)。
世界的に見ると、
フィリピンプレイヤーもよく使っています。
巧い人が本気でやってる
ビハインド・ザ・バックは成功率が高いし、
十分に武器になる技術だと思います。
僕らメディアにとっても、
かなり良いシャッターチャンスですよ。
だから、ビギナー層・レジャー層が
「背中にキューを回すヤツがやりたい!」と言う時は、
周囲の上級者は
「いや、それは巧い人ほど使わなくなるんだよ」と
諭すのではなく、
むしろ、
「どうぞどうぞ。大井プロってのが巧いんだよー。
知ってる?」とか言いながら、
この写真でも見せてやって下されば
良いんじゃないかぁと半ば以上本気で思ってます。
上級者の方が頭でっかちに考えてることって
意外とよくありますが、
このビハインド・ザ・バックなんかは
その最たるものなんじゃないでしょうか。
…………
余談ですが、昨年の話。
あるプロ公式戦の終了後、
ビリヤードテーブルのあるバーに行ったら、
そこに偶然にも
大井プロ他何名かのプロがいまして。
はからずも、
僕はプロの前で球を撞くことになりました。
いい感じで撞いていたら、
「ハイ、編K、背面撞きやりまーす!」と
大井プロから突然強制リクエスト。
無理やり構える僕。
大井プロは一言。
「……ダ、ダサすぎる!(笑)」
困ったことにどうやらこの技、
人を選ぶようです。