パグやんの魅力を2日に渡って
お届けしています。
(昨日のブログ)
※パグやんの正しい名前は
アレックス・パグラヤン、です。
「パラグヤン」と言い間違う方も
たまにおられます。お気を付けあれ。
※もっと正確に言えば、
「Alejandro Salvador Pagulayan」だそうです。
アレサンドロのあだ名はアレックスなんですね。
ビリヤードの話じゃないですが、
先日、ロックヴォーカリストの
アーネル・ピネダという、
フィリピンの新たな英雄が主人公の
ドキュメンタリー・ロックバンド映画
『Don't Stop Believin'』が封切られましたね。
僕もまだ観てはいないんですが、
アーネルが好き(というか、彼が加入した
米ロックバンドのJOURNEYが元々好き)な僕は、
「アーネルとパグやん、雰囲気や
気質が似てるなぁ」と思ってました。
「大らかな楽天家」と評される
フィリピン人っぽさがありつつ、
かなり基本技術や原則に忠実で
(初期に誰かに教わって体得したのか
後天的に備わったのかは不明)、
ストリートで鍛えられたメンタルもあります。
それでいて、
時に笑顔が痛々しいとさえ思えるほど健気で
全方位的に優しいんですよね。
パグやんのプレーを見ていて感じます。
彼はフィリピン人っぽいノリや撞き方も
するんですが、それはむしろ控えめで。
フォームとかストロークとか撞点とか、
相当緻密に組み上げられてるんですよ。
スヌーカーが強いぐらいなので、
基礎能力が高いのは間違いないです。
エフレン・レイズみたいな「マジック」が
頻発するスタイルではありませんが、
ロードで培ったと思われる「頭良いショット」、
「確率良いショット」がよく出てきます。
具体的に言うと、セーフティと空クッションの
アイディアが素晴らしく、成功率も高いです。
そんなパグやんをですよ。
トーナメントのファイナルで倒す。
これはなかなかできることじゃありません。
土方隼斗プロ、よくやった!
以前から隼斗プロは「海外プロ中では
「パグラヤンが一番好き」と言っていました。
勝利の味は格別だったことでしょう
(って、パグやんの話は前置きだったのか)。
…………
以下、余談。
『関西オープン』の会場で
僕がパグやんを撮影している時に、
横にいたJPBAの某プロがこう言いました。
「うーん、パグラヤンは前みたいに
金髪とかに染めてる方がカッコイイなぁ」
あら、そうですか?
「だって、黒髪だとモロに
東南アジアの人って感じなんだもん(笑)」
そう言われた途端、
僕の脳内にあった「フィリピン・カナディアン」
というパグやんの出自の後ろ半分が
ストンと消え落ちた気がしました。
た、確かにこの日の髪型はそうでしたね。
黒髪でも良いんですけど、
せめてもっとツンツンしていれば、ね。
そんなパグやんももう36歳ですけど、
永遠のPool Kidというかただの悪ガキというか、
あのノリはずっと見せてもらいたいものです。