木曜の恒例ですが、横浜『ハイランド』へ。
すぐフロアを見渡し、
羅立文プロ(JPBA)がいることを確認しました。
ハイランドを練習の拠点としている羅は、
JPBAのトッププロであり、
特に「14-1」(フォーティーン・ワン。
正式名称は「14-1 Continuous」。「Straight Pool」とも)
において無類の強さを誇ります。
14-1でビリヤードの基本技術を習得し、
それが、ナインボール、テンボールでの
強さに結び付いている。
羅はそんな、14-1育ちのビリヤード人です。
これ、日本の感覚ではなかなか珍しい例ですが、
彼の母国、台湾ではそうではありません。
(実際、僕も台湾を訪れた際に、
デートでビリヤードをしに来たカップルが
14-1をやっている光景をよく見ました。
万人向けのゲームなのです)
WEB CUE'Sのここ(2012年7月11日の記事)を
ご覧頂くと、
羅の14-1への想いがわかりやすいでしょうか。
14-1のことを語る羅はいつも
好きで好きでたまらないという顔をしています。
偉ぶるでも卑下するでもなく、
純粋な競技愛と探究心に満ちた顔なのです。
僕はその顔を見るのが好きです。
…………
間もなく、日本で唯一の14-1の公式戦、
『全日本14-1』が開催されます。
6/22&6/23 at 渋谷CUE。
羅立文はディフェンディングチャンピオンとして
登場します。
昨年は決勝戦で
「100点撞き切り」という離れ業をやってのけました。
(一昨年の決勝戦では、自身が高橋邦彦プロに
それを食らっています)
もちろん今年も準備に余念がありません。
この日もハイランドで14-1の練習をしていました。
「初優勝をした2010年の、大会アベレージ33.3点を
上回るプレーをしたいですね!」
と、大会への意気込みを朗らかに語ってくれました。
(あの時の、6試合で33.3点という
アベレージ自体、尋常じゃない領域なんですが、
その上を行きたいとは頼もしい言葉です)
僕は15分ぐらい羅の練習を
近くで見学させてもらったのですが、
やっぱりミスする気配がありません。
僕の横で同じく羅の練習を見学していた
「引き球魔神アブー」こと虻川修プロ(JPBA)も
「さすがですね」とつぶやきます。
たったの1、2ラックでしたけど、
僕は、羅の14-1をアブさんの解説付きで
見るという贅沢な時間を過ごしました。
そんな僕らに羅が一言。
「まだ見ますかー?
じゃあ、お一人3,000円になります!
あ、うそうそ(笑)」
むう、さらりとジョークを(笑)。
本番に向けて、かなり状態良好と見た!
今大会には、
高橋邦彦プロ、銘苅朝樹プロ、福本宇太郎プロ、
R・ガレゴという近年の優勝者が
参加するのはもちろんのこと、
本大会で優勝4回(のはず)を誇る
「ミスタービリヤード」奥村健プロ(現JPBF)
の名前もエントリーリストにあるので楽しみですね。
それから、練習でのハイラン289点という
あるアマチュア選手が初参戦するそうで、
どんなことになるのかひそかに注目しています。