〈BD〉それは午後6時15分

 

ゲームボールを入れた瞬間、

 

え? 

 

そんな野太い声、持ってたっけ?

ってぐらい、

 

力強く「っしゃ!」と叫んで、

 

思いっ切りガッツポーズをしてたのに。

 

いったん椅子に座ったキミは、

 

すぐに泣き出しそうな

何とも言えない顔をしていた。

 

そんな顔しないでおくれ、

こっちがクるじゃないか。

 

今はその表情の意味は、

正確には僕にはわからないけど

 

(インタビューする時には聞いちゃうけど)、

 

まずは、おめでとう。

 

 …………

 

……と、書けるほどには、

 

こっちはまだ冷静です。

 

さっきまで15人ぐらいで賑やかに食事してたので。

 

あぁ、今日は一人になりたくないな。

 

一人になったら絶対マズイな。

 

でも、さっき会計しちゃったし、

これは皆バラけるよな……。

 

こっから先の時間は、

もうマトモな文章が書けないと思うので先に。

 

おめでとう、土方隼斗。

 

 

※「そして午後6時27分