〈BD〉覇者から覇者への伝言

仕事帰りの逸野暢晃プロ(JPBA)
仕事帰りの逸野暢晃プロ(JPBA)

 

仕事で横浜『ハイランド』にいました。

 

打ち合わせを終えて、

 

KPBAの「マスキング」こと、

増木宏次選手に相手をしてもらって、

 

久しぶりのスリークッション!

(増木さん、ありがとうございました)

 

……を、楽しむ僕らの前を、

 

健康的に日焼けした、

締まった体つきのお兄さんが、

 

やけにカッコイイ「マクウォーター」

(米カスタムキュー)を持って

通りすぎて行くではありませんか。

 

う、うおっ、あれは……。

 

「おーい、逸野さん!」

 

そう。

それはまさにJPBA逸野暢晃プロでした。

 

「おぉっ。久しぶりです!」

 

逸野プロと言えば、

2001年に『ジャパンオープン』を制した

ことでも知られるトッププロ。

 

2004年の『GPE』(グランプリイースト)の

年間MVPでもあります。

 

2003年ジャパンオープン覇者・西嶋大策プロとは

10代の頃から切磋琢磨する間柄で、

 

「逸野がジャパンオープンを獲ったなら

俺だってできるはず」と、

 

西嶋プロを発奮させた話は有名です

(2人はともに1976年生)。

 

しかし、家業の忙しさもあって、逸野プロが

試合に出なくなって8年は経つでしょうか。

 

僕が会うのは1年ぶりぐらいです

(その時はお食事会で)。

 

聞けば、最近またちょくちょくハイランドで

撞いているようです。

 

この日逸野プロは、お店のお客さんと

テンボールをみっちりとプレーしていました。

 

「しっかし、小林さんは

キューが似合わないねぇ(笑)。

 

やっぱりカメラ持ってないと感じが出ないね」

 

へ、へぇ、そいつァすんません(笑)。

 

……と、ここでちょっと逸野さんに質問。

 

――逸野さんもよくご存知の、

土方隼斗プロがジャパンオープンを勝ちましたよ。

 

もちろん知ってます。

というか、USTREAMで観てたんでね(笑)。

 

今も時間がある時は、

プロの試合をUSTREAMで観てるんですよ。

 

――試合を観てのご感想は?

 

隼斗、やったなぁ! と。

 

ジャパンオープンの日本人チャンピオンが

僕、大策と来て、隼斗くんが続いたというのは

なんか不思議というかすごいですよね。

 

――僕、また近々隼斗プロに会うと思うので、

伝言がありましたら受け承りますよ(笑)。

 

あぁ、じゃあ、『次は全日本選手権だな!』で

お願いします(笑)。

 

…………

 

いや、ホント、

 

逸野さんが体から発散させている

サッパリ感というか清々しさって、

いつになっても変わりませんね。

 

そして、あの前後に広いスタンスと

雄大なストロークも健在でした。

 

今もお仕事が忙しいようなので、

ツアーイング(トーナメントプロ活動)は

なかなかできないでしょうけど、

 

こうやって真剣にプレーしている姿を観ると、 

 

単発で良いから試合に出てくれたらなぁ

なんてこっちは勝手に思う訳です。

 

「うん、僕も出たいと思ってるんですよ。

タイミングが合えば、ね」

 

とのことなので、

その時を期待して待ちたいと思います。

 

うーん、しかし、

このタイミングで逸野プロに会うというのも、

 

なんだか不思議。