昨日は東京湾に浮かんでいました。
どうやら東京湾大華火祭と同じ日だったようですね。
僕らは花火は関係なく、
船上で食事をしてました。
船は新木場を発し、
隅田川を遡上していったんですが、
『鬼平犯科帳』や『剣客商売』を
愛読している身からすると、
「うおっ、今、
江戸の大川(隅田川)を上ってるのか!」と、
一人だけ他の面々とは違う意味で
テンション上がってました。
…………
さて。
僕もよく見ているこのブログ、
「関東アマチュア3C連盟」さん。
こちらで、
ポケットビリヤードの魔術師、
E・レイズの話が出てきます。
原稿も面白いんですが、
文中に動画のリンクがあって、
それがまた楽しいこと楽しいこと。
(youtubeの動画なので下にも貼っておきます。
20分ぐらいあります)
レイズが、
あのキャロムの神様、R・クールマンスと、
ボークライン(「カードル」とも。
キャロムビリヤードの種目)で戦っています。
非常にレアな動画です。
ポケットビリヤードの王様が
キャロムビリヤードのフィールドに赴き、
その世界の神様と戦っている、という構図です。
で、T・ブロムダールという
キャロムの現役の天才が解説(英語)してるという。
このyoutube動画は「長いCM」扱いのようで、
全編を楽しむにはセルDVDを買う必要があるようです。
僕はDVDは買っちゃいないですが、
このyoutubeを数ヶ月前に発見し、
合計3、4回見たっす。
ま、この2人なら当てるのは基本なんで、
「寄せの技術」を見ちゃいますねぇ、
うんうん(とツウぶってみる)。
(僕はボークラインを撞いたことがなく、
ルールの理解はアバウトなんですが、
手球を2つの球に当てたら1点。
ただし、2回(3回?)に一度、
テーブルに描かれたラインを越えて
ボールを大きく動かさないといけません。
四ツ球のセリーみたいに、
半永久的にちょこちょこ撞き続けられないってこと。
ルールについては、ここを見ると良いかもです)
僕も以前、日本でレイズを取材した時に、
「ボークラインが好きだ」という発言を
本人から聞いた記憶があります。
その言葉を裏付けるかのごとく、
この動画でも巧みなプレーを見せてくれます。
もちろんクールマンスもよく当てていますし、
その安定感とセオリー踏襲感はレイズ以上です。
で。
この動画とブログを見て思ったのは、
真のトッププロ、つまり、
勝ちまくれる人って、
その多くが自分の専門種目以外も
好んで撞く人ばかりだなぁということです。
しかも楽しそうに。
ビリヤードって、
キャロム、ポケット、スヌーカーと、
3つに大別されてますし、
その3つの中でも、
様々なゲームがあるんですが、
(例えば、ポケットだったら、
ナインボールとかテンボールとか14-1とか
ローテーションとかワンポケットとか)
専門種目以外でも楽しめちゃう人が
結局のところその専門種目でも
長く結果を出してるのかなぁと思います。
他種目を積極的に体験しようとするその姿勢が、
巡り巡って本業の
「芸の肥やし」になっているというか。
どんなことでも、
「これしかない!」と凝り固まりすぎていると、
その強い気持ちのお陰で
ある程度までは早く上達するのかもしれませんが、
その強い気持ちのせいで
突き抜けては行かないのかもしれないですね。
勝ちまくれる人って、
その秘訣を自ら開示することってなかなかないですが
(商売上がったりになるので)、
秘訣の一つが
このことなんじゃないかなって思ってます。
…………
と、お江戸の海に浮かびながら考えた次第。
酷暑につき、洋上でも暑かったっす。
もんじゃ焼きの鉄板があったし、
クーラーはないし。
で。
日付が変わって今日、
大阪で行われている『全日本バンド選手権』
(キャロムのワンクッション競技)の
チャンピオンが決まります。
先日の『全日本アーティスティック』で
優勝した小林英明プロ(JPBF)も出ています。
小林プロも「何でも楽しそうに、
かつハイレベルで撞けるプロ」です。
キャロムビリヤードの世界で、
3つの『全日本』タイトルを持っている人です。
土曜日の競技終了時点では
リーグ戦のブロック1位なのだとか。
この試合の結果もとても楽しみです。