〈BD〉ビリヤードの取り持つ縁

池波正太郎展at松屋
池波正太郎展at松屋

 

本題に入る前にお詫びと訂正を。

 

9/5のブログで、

「浦岡隆志プロは、大会中

プロと一人も対戦しなかった」と

書きましたが、そうではありませんでした。

 

これは完全に当方の誤りです。

ご本人、そして対戦相手の皆様に

お詫びして訂正致します。

 

以後このようなことがないように気を付けます。

 

…………

 

以下本題。

 

いつものように単なる日記ですが、長いです。


『ナインボール男子世界選手権』のさなかの

 先日、銀座に行きました。

 

普段滅多に行きません。

 

でも、この日は、不詳B.D.、

 

ビリヤードを介して出会った方々から

影響を受けたり、オススメされたりした所を、

 

なんと4箇所も巡ったのです。

 

さあ、さっそく時系列でご紹介。

 

…………

 

まずは上の写真。

 

銀座『松屋』8Fで開かれている

『池波正太郎展』です。

 

今僕は、池波作品の魅力にずっぽりです。

 

国内ビリヤードNo.1情報サイト

On the hill !さんやJPBA藤原貴志プロの

影響を受けて。

 

『鬼平犯科帳』シリーズを読了し、

今は『剣客商売』シリーズを読んでいます。

Kindle Paperwhiteで)

 

昔、僕は何度かOn the hill !さんと海外で同宿だったり、

今も日本で行動を共にすることがありますが、

 

その時にOn the hill !さんが

よく持参していたのが池波作品でした。

 

「え、池波正太郎って古い作家でしょ?

しかも時代小説でしょ?

それって渋すぎないっすかぁ?」とか

言っちゃってた自分を殴りたいです。

 

最近は藤原貴志プロからも、

「B.D.さん、次はこれが良いよ」などと

親切にガイドしてもらってます。

 

今やすっかり池波ファンの僕。

もちろん展示会も大いに楽しめました。

 

不勉強にも僕は知らなかったのですが、

池波正太郎さんは画才も豊かで

(絵葉書買っちゃった)、

 

鬼平、小兵衛、梅安といった

大人気連載の主人公たちも、

 

まず肖像画を自分で描き、

そこから世界観を膨らませていったようなのです。

 

もちろん江戸時代の文化・慣習・地理・世情にも明るく、

 

本人遺愛の手帳や蔵書、設定資料集から感じられたのは

圧倒的なまでの「江戸リアリティ」でした。

 

ただただ敬意を表します。

 

それにしてもご本人の書斎の再現展示には

見入ってしまいました。

 

そこに青竹フミフミとうさぎのぬいぐるみを発見した時、

一気にメロメロになりました。

 

Kさんの個展
Kさんの個展

 

さて。

 

池波展を出て、松屋B1Fで茶菓子を買い求め

(あんなに古式ゆかしい百貨店然としている

場所も久しぶりでした)、

 

曇り空の下を5分ほど歩き、

銀座一丁目のとあるギャラリーへ。

 

以前から面識のある女子A級アマプレイヤー・Kさんが、

実は画家だったということを最近知り、

 

まさに今個展が開かれているということだったので

観に行ったのです。

 

誘ってくださった中島美秀プロ(JPBA)、

ありがとうございました。

 

ギャラリーに入ってすぐ

素敵な絵画の数々にぼーっとなりました。

 

アートに全く明るくない自分が見ても

それは「プロ」の作品でした。

不明を恥じ入りました。

 

そして、画家のKさんから問わず語りに

こんな一言を頂き、とても勉強になりました。

 

「美術関係者は結構ビリヤードに向いていると思います。

球の配置や角度を見る力はデッサン力だと思ってるので」

 

へえぇ。メモメモ。

 

それにしても、上の写真、

絵本来の良さが全く伝わらず、申し訳ないです。

 

天龍の名物、デカ餃子
天龍の名物、デカ餃子

 

そして。

 

午後7時。個展から餃子へ。

 

中島プロ、画家のKさん、僕、

 

さらに、映像の会社を経営しておられる

ビリヤードプレイヤーのSさん(男性)の4人で、

 

銀座でお腹を満たすならここでしょう!

と僕の独断で『天龍』へ。

 

ここは以前にもビリヤード好きなあの人や

この人と一緒に来たお店です。

 

(デザイナーのK23さんと来たのが先だったか、

カメラマンYJ & yukitaka氏と来たのが先だったか……)

 

単にギャラリーから近いからという理由で選んだのですが、

 

Kさんにも喜んでもらましたし、

久しぶりに自分で食べても美味しかったです(^^)

 

 

さて。

 

天龍でしばらく歓談して、Kさんは帰宅。

 

残った僕ら3名は河岸を変え、

有楽町ガード下の『まんぷく食堂』へ。

 

(※銀座と有楽町はほぼ一緒のエリアです。

日比谷も一緒か)

 

ここは24時間営業の居酒屋で、

西尾祐プロ(JPBA)に教わったお店です。

 

僕は一番初めはCUE'S誌の取材の打ち上げで

トッププロ達と来た記憶があります。

 

それは2011年4月頃のことで、

呑んでる時に大きな余震があったことを

今も思い出します。

 

(その時の落ち着き払った

「ポケットビリヤードの日本の女王」の姿も)

 

僕はその後も一度ここを利用させてもらってます。

何かと便利なお店です(^^)

 

さて、そのまんぷく食堂で、

僕ら3人のビリヤードトークは尽きることを

知りませんでした。

 

Sさんと中島プロのやり取りを聞きながら、

赤ワインの入ったグラスを回して独りごちる僕。

 

「そうか。

今日ビリヤードはここに俺を運んできたか……」

 

北方謙三作品の主人公ばりのハードボイルド。

 

ちょっとだけ浸りました。

 

終電間際の満員電車で

体をすぼめながら帰ったのが小説との大きな違いです。

 

現実なんてそんなもん。

 

さあ、帰ってOn the hill !さんの

ナインボール世界選手権の速報を見よう。