いつも良質なビリヤード動画を
推薦&解説してくれるブログ『球バカ日誌』さん。
主宰の「鮫」さんからの寄稿第2弾です。
第1弾はこちら。
動画のテーマは引き続き
『ナインボール世界チャンピオン誕生の瞬間』です。
今回は「クール編」。早速どうぞ!
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「世界選手権チャンピオン誕生の瞬間/クール編」
こんにちは。「鮫」です。
前回、「喜」を前面に出した
チャンピオン達をご紹介しましたが、
今回は「クール編」とさせていただきます。
もちろん、世界チャンピオンになった「喜び」は
誰しもが感じているはず。
その中でも、勝利をかみしめる姿が印象的な
チャンピオン達のご紹介です。
まずは、
日本人世界チャンピオン誕生の瞬間は外せませんね。
2011年のドーハ大会、
我らが「カーリー」こと赤狩山幸男選手が制覇。
奥村健('94年)、高橋邦彦('97年)両選手に続き、
待望の日本人3人目の
ナインボール世界チャンピオン誕生の瞬間です。
対戦相手は、'06年以来、
2度目の世界チャンピオンを目論む
R・アルカノ(フィリピン)。
(5:20辺りから)
難しいコンビを決め、華麗なマスワリ決着。
天を仰いで深い息をはく、赤狩山選手の姿が印象的です。
このとき、リアルタイムでネット中継を観ていましたが、
私は泣いていました。
それほど、日本人に勇気を与えてくれた勝利ではないでしょうか。
この年は例の大震災のあった年ですし、なおさらでしたね。
ちなみに赤狩山選手は、
2011年度の獲得賞金全額(世界選手権の優勝賞金も含め)を
日本赤十字へ寄付しています。
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さて、惜しくもこのとき敗れたアルカノですが、
2006年、地元フィリピン大会(パサイ)では、
見事、世界チャンピオンに輝いています。
対戦相手は、「帝王」R・スーケー(ドイツ)。
ソフトブレイク旋風が吹き荒れ、
物議をかもした大会でしたね。
(4:50辺りから)
陽気な人が多いフィリピン選手にしては、
控えめな喜びでしょうか(笑)。
個人的には敗れたスーケーの悔し涙が印象的でした。
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お次は、2007年のフィリピン大会、
D・ピーチ(イングランド)優勝の瞬間です。
地元フィリピンの応援を一身に受け、
前年のアルカノに続き、
フィリピン人世界チャンピオンへと意気込む
R・ゴメス(フィリピン)が相手。
(7:00辺りから)
テーブルに突っ伏したのは、苦闘から解放されたがゆえか。
猛烈なアウェイ感の中、戦ったピーチの気持ちがにじみ出ています。
何より、ピーチの人間性が伝わってきますね。
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最後は、
2000年の趙豊邦(チャオ・ホンパン。台湾)優勝の瞬間です。
場所はカーディフ、
「モロー」ことイズマエル・パエズ(メキシコ)が対戦相手。
(1:38辺りから)
“GJ !!!!”。
サムズアップがこれほど決まったチャンピオンも珍しい。
これは、ほんと「クール」でしたね(笑)。
モローはストリックランド戦(セミ・ファイナル)の
ミラクル勝利で力尽きたか……趙の圧勝でした。
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次回で、「世界チャンピオン誕生の瞬間」ネタは
一区切りつけたいと思います。
次は「抱擁編」です。
今回は気持ちが入ってしまったせいか、
長くなってしまいましたので、次回はサクっと(笑)。
長文、お付き合いありがとうございました。
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鮫さん、今回もありがとうございました!
さて、日付が変わって今日、僕は
東京・中延の『ミスタースポーツマン中延店』で行われる
『グランプリイースト第6戦』の取材に行ってきます!
土方隼斗プロは新記録を作るのでしょうか?!?!
楽しみです。