〈BD〉「プロになって良かった」――関西レディースオープン・準優勝の新人プロ・佐藤千晶の談話

佐藤千晶(JPBA)
佐藤千晶(JPBA)

 

先週末のJPBAプロ公式戦

『関西オープン』の談話シリーズ。

 

土方隼斗プロ(男子優勝)、

栗林美幸プロ(女子優勝)に続いては、

 

新人の佐藤千晶プロ(女子準優勝)です。

 

プロ入りして初めての試合で準優勝。

 

今後の活躍がとても楽しみな新人プロです。

 

 

Chiaki Sato

 

JPBA48期生

1987年2月16日生 北海道出身&宮城県在住

デビュー戦となった

2014年『関西レディースオープン』で準優勝

『プールウェブ』(仙台市)所属

 

…………

 

――惜しくもプロデビュー戦での優勝は

叶いませんでしたが、大健闘の準優勝でしたね。

 

「はい、会場でも多くの方に応援して頂きましたし、

『プロになって良かったなぁ』って(笑)。

 

最後は負けてしまいましたが、良い経験になりました。

多くの課題が見付かりました」

 

――課題とは、例えばどんなものでしょうか?

 

「決勝戦だけ周囲の照明を落として、

テーブルだけを明るくしていましたよね。

 

ああいう照明は全く経験がなく、

やっぱり少し違和感がありました。

 

あれでちょっとキューが出なくなりました。

 

ただ単に経験不足ですよね(笑)」

 

――デビュー戦で決勝戦を撞きました。

緊張しましたか?

 

「試合前は緊張していましたけど、

始まってからは大丈夫でした。

 

ずっと落ち着いていたつもりでしたけど、

それでもミスが出ちゃいましたね」

 

――今日は3試合した訳ですが、

初戦(ベスト8)の入り方が良かったですよね。

(※昨年度覇者・曽根恭子プロに7-1)

 

「そうですね。

 

あまり緊張することなくプレーできたと思います。

 

ただ、まだ厚みの感覚がイマイチだったですね。

的球が入るには入っていたけど……という感じで。

 

撞いていく内にだんだん良くはなったんですけど」

 

――決勝戦の頃には『デビュー戦での優勝があるかも!?』と

会場も盛り上がっていましたが。

 

「周囲の雰囲気は気にならずプレーできました。

 

というか、

 

会場でも多くの方に話し掛けて頂きましたし、

声援をもらえて嬉しかったです。

 

これがプロの試合なんだなって」

 

――今大会で、例えば決勝戦の栗林美幸プロなど、

日本のトッププロと呼ばれる人達との対戦が

何度かあった訳ですが、力の差は感じましたか?

 

「はい。『本当に上手いなぁ』と何度も思いました」

 

――例えばどんな技術が?

 

「中心の撞点の使い分け方や、

出しの精度などでしょうか。

 

自分の知らない撞き方や選択がありました。

 

私はサララシャ(※新しいラシャ)で

撞いた経験も少なかったので、

 

『あんなに自信を持って近くに出しに行けてすごいな』

と思いました。

 

私は実力・経験で負けている分、

『気持ちだけでは誰にも負けない』

という思いで臨みました」

 

――プロとしての今後の目標は?

 

「試合で勝つことですね。

 

一番尊敬している選手が中国のパン・シャオティンなので、

彼女みたいな選手になりたいです。

 

そのためには、

迷ったり嫌なイメージが浮かんだりしても、

 

いざ構えた時には、

成功するイメージに向かっていけるような

ルーティンの確立をしていきたいです」

 

――ちなみに、大阪の試合は初めてだったんですか?

 

「はい、初めてです!

 

大阪に来るのは修学旅行以来でした(笑)」

 

――(笑)。普段の練習場所はどこですか?

 

「仙台の『プールウェブ』です」

 

――生まれてからずっと宮城?

 

「いえ、元々、北海道の中標津(なかしべつ)という

道東の生まれ育ちです。宮城には大学に上がる時に

移って来ました」

 

――ビリヤードの先生や師匠のような人は?

 

「特にはいません。

プールウェブの常連さんには巧い方が多いので、

 

お店にいる人に色々と教わったり、

一緒に撞きながら練習してきました」

 

――ビリヤード歴は?

 

「7年です。大学2年から始めました」

 

…………

 

JPBA最年少女子プロの躍進に期待!

 

 

 

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