スリークッション『東京オープン』の
会場で「おやっ?」と思ったのは、
「ショットクロック」(大会用クロック)が
新しくなっていたことです。
JPBFの2014年新兵器ですね。
これは5台あります。
今大会は「50秒ルール」でしたので
(※基本的に毎ショット、50秒以内に撞かないといけない)、
一番上の写真のように「50」からスタート。
2枚目の写真のように、
残り10秒を切ると数字が赤字になり、
0秒になるとブザーが鳴ります。
数字も非常に見やすいですね。
…………
JPBFが今まで使っていたクロックはトルコ製でした。
「キャロムクロック」という名前なんだそうです。
キャロムビリヤード専用ってことなのかな!?
これはこれで立派なものです(画像は一番下に)。
いかにも「デジタル秒計」って感じ。
そこへいくと、今度の新兵器は、
市販のAndroid(アンドロイド)タブレットの
OSをイジって、クロックに仕立てたものなんだとか。
なにやらITの香りがいたします。
これをレフェリーがリモコンで操作します
(これは以前の機械も同じ)。
Playstation Moveのリモコンを使いますが
(写真3枚目)、
これじゃなきゃいけないということはなく、
別のリモコンでも良いそうです。
実際に使うボタンは2個だけで、
ざっくり言えば、
ストップウォッチの操作法に似てます。
僕も触らせてもらったのですが、
このリモコンの握りやすい&扱いやすいこと
(まさかゲームをしない自分が、
こんな形でプレステのリモコンを
握ることになるとは……)。
レフェリーを担当した人によると、
従来のトルコ製のものより
リモコンの感度も良いとか。
このタブレット&リモコン一式、
都内某ビリヤード場のお客さんが
セッティングしたそうです
(そこまでイジれる人、尊敬します)。
Androidタブレットも、
高価なものである必要は全くなく、
いわゆる安価な「中華タブレット」で良いとのこと。
つまり、
そこまで大きな費用が掛かる訳ではありません。
それでいて、従来より薄くて軽くて場所も取らないし、
見た目もかっこよく見えます。
選手達からもおおむね好評だったようです。
特に「残り10秒で赤字に変わるというのが
わかりやすい」と。
…………
ポケットビリヤードの世界でも、
アマチュアビリヤードの世界でも、
もっと「時間制」「タイムルール」を
導入しても良いんじゃないかと僕は思っています。
僕はショットクロック導入賛成派です。
(※そういえば先日、プロ達がこんな話を
していましたね)
いっそこの際、
「ビリヤードは時間制限があるスポーツ」
ということで良いんじゃないのかな、と。
特に試合は。
クロックの台数やレフェリー(タイムキーパー)の
人手の問題はありますが、
決勝ラウンドだけでも、採用してもらいたいですね。
この時大事なのは、
「レフェリーの手元のストップウォッチ」
だとちょっと物足りないんです。
僕は長年スリークッションの決勝ラウンド
(全ての試合でショットクロック採用)に
取材に行っていますが、
お客さんも時計を観て楽しんでいるんだなと
いうことがよくわかりました。
選手と一緒にドキドキできますから。
……ということで、
工夫すれば、安価で
見栄えと操作性とコンパクトさを兼ね備えた
ショットクロックを用意することもできると
わかりましたし、
「誰からも見える据置型のショットクロック導入」が
国内競技ビリヤードシーンで
広く進むことを願っています。