W杯に負けない強力なビリヤード動画を!
と意気込んでいた訳ではないですが、
ハーフタイムの間にでもご覧頂きたい、
エキサイティングでアメイジングな動画を
見付けてありますのでご紹介します。
トルコのトップキャロムプレイヤーであり、
トリックショットの名手であり、
現在は歌手に俳優に、とマルチな活躍を続ける
タレントでもあるセミ・サエギナール。
彼の6分ほどの動画です。
英題は
「AMAZING 3 CUSHION TRICK SHOTS」。
先日、「サエギナール8」と題して、
彼の動画を8本選りすぐってお届けしましたが、
選者であり寄稿者である「球バカ日誌」さんと
話し合った末に、この動画は外してもらいました。
なぜって、
これ1本にめちゃめちゃネタ
(すんごいショット)が詰まっているから。
まずはご覧ください(※下の方にテーブル図アリ)。
このビリヤード場は
彼のホームグラウンドなのでしょうか。
カジュアルな格好で登場し、
時にシャウトが出ちゃうほどのハイテンションで、
次から次へとショットを繰り出すサエギナール。
いくつかのショットは
編集なしで繋がって収録されています。
つまり、一発で成功しているものもあるということ。
英題にあるように、これは
「スリークッションのトリックショット」なので、
手球(※白球の時もあれば黄球を撞いている時も
あります)を撞いて、第1的球に当てて、
3回以上クッションを使ってから、
第2的球に当てれば「1点(成功)」です。
(※先に3回クッションを使ってから、
第1的球→第2的球、みたいな当て方もOK)
ビリヤードをやる人なら、
サエギナールがここで見せているショットの、
着想、精度、キュー切れ、そして、
「楽々とやってる感」に唖然とするのでは。
ビリヤードをやらない人でも、
物理法則をどこかに置いてきたかのような
この奇っ怪なボールの動きに驚くことでしょう
(しかもそれが「マグレじゃない」ってことにも)。
せっかくなので、BD、
彼のショットを頭から順に「写経」してみました。
ぜひ動画と合わせてご覧下さい。
…………
Shot 1
「大回しアンブレラ」とでも言うのでしょうか。
手球を強く撞いて、
先に3クッションさせてから赤に当て、
そこから左ヒネリで4クッションさせる。
本人、撞き慣れている感じです。
マジック!
…………
Shot 2
「蹴り上げの出会い球」かな。
赤で黄を蹴り上げて、
コーナーに寄せておいたところに、
手球がぐるっと回って来る。
図に起こせば、
やっていることはすぐわかるんですが、
これも相当難しいでしょう。
ピタゴラ装置!
…………
Shot 3
「押しのカーブ」。
いやいやいや。
平撞きでこれだけ曲げちゃうんですか。
どんなパワーだ。
「フォーッフォッフォー!」って
本人も完全にノリノリ。
ワンパク盛り!
…………
Shot 4
これは「空クッションの8の字」でしょうか。
そもそもこの発想がないですよね。
テーブルの下側で2回手球を回すっていう。
ボールは友達!
…………
以上、
とりあえず頭から4つを紹介しました。
近日、続きを載せる予定です。
いやー、このレベルになってくると、
「写経」していても全くできる気がしない……
というか、試す気すら起きません(笑)。
うーん、まずは筋トレ(下)からかな。