ベスト8で
ディフェンディングチャンピオンの
高橋邦彦プロが敗れた時点で
「誰が勝っても初優勝!」。
手に汗握るタイトル争いが展開された
決勝ラウンド(池袋『ロサ』)の
フォトギャラリーはこちらからどうぞ
(※表彰写真を付け足してコンプリートしました)。
全成績はこちらから。
また、同日別場所で開催された
『全日本女子プロツアー第2戦』については
追って別記事で。
…………
この日は雨降りだったこともあり、
「重くて、引けなくて、(ラックが)割れない」
というプレイヤー泣かせのコンディションの中、
爽やかにテンポ良くキューを出して
優勝を果たしたのは、
これが初の全国オープンタイトルとなる
西日本の昇り龍、吉岡正登プロでした。
決して若さや勢い任せではなく、
そして、ナインボールの延長で
プレーしているのでもなく、
JPBA東日本ブロック長にして14-1を愛好する
横田英樹プロも大会の途中で、
「吉岡くんは、
3位になった2011年大会を観ていて、
『14-1、しっかり撞けるなぁ』と思った若手。
今回、(初Vが)あると思います!」
と、予言するぐらい、
判断のブレなく良いテンポで撞けていた
筆頭格の選手だったのではないかとBDも思います。
以下、吉岡プロの談話です。
Masato Yoshioka
1985年10月2日生
JPBA43期生
これまでの全国オープンでの最高成績は
2011年『北陸オープン』準優勝
…………
――初の「全日本」タイトルです。
「とても嬉しいです。
全体的に内容は良くはなく、
納得行くものではないですが、
それは来年の課題にします」
――手放しでは喜べない?
「やはり、国内トップ勢が今まとめて、
『ナインボール世界選手権』(カタール開催)に
行っていて不在ですし、
素直に喜べないところは正直あります(笑)。
でも、『彼らがいないのなら
自分が勝たなくては』と思えました。
14-1の達人からしたら全然まだまだな
内容だったかもしれませんが、
組み立てや判断については
ある程度納得はしています」
――吉岡プロは以前から14-1を
プレーするのは好きだと聞きました。
「はい。14-1は好きですね。
今、自分は大阪でレッスンスタジオを構えていて
教える立場にもありますが、
エイトボール、ボウラード、そして
14-1という『エニーボール系』の種目は
生徒さんたちにもオススメしているんですよ。
ビリヤード脳……
つまり組み立て力を鍛えるのには
エニーボールはうってつけだと思います。
自分自身、今14-1を通して、
そのことを再確認している状態です。
今大会では、昨日(予選日)の2、3試合目から
クリアに思考が働いてきたように思います。
そこが『ある程度は納得できる』部分。
でも、まだまだ甘い部分があるので、
来年、例えば羅立文プロなど
国内の14-1のトップ選手と撞く機会が
あれば嬉しいですね」
…………
おめでとうございます!