日曜日に東京の
『ミスタースポーツマン中延店』で
行われた
JPBA東日本男子プロツアーの
『GPE-5』(グランプリイースト第5戦)。
スリリングなナインボールバトルを制したのは、
先の『ナインボール世界選手権』で
日本人最高位の9位タイという成績を
収めた栗林達プロでした。
USTREAMで観ていましたが、
実に強かったですね。
風格すら漂うパフォーマンスでした。
これで、GPE-3、GPE-4に続く、
3戦連続優勝となった栗林プロ。
これはGPEでの最多タイ記録です
(過去に土方隼斗プロが
3連続Vを2度達成しています)。
そのことも含めて、
栗林プロ本人から談話を頂きました。
…………
Toru Kuribayashi
JPBA39期生
1982年6月26日生
福井県出身・東京都在住
愛称は「クリ」「超人」
2010年『ワールドプールマスターズ』準優勝
2011年『関西オープン』優勝
他、優勝・上位入賞多数
※世界選手権後の談話はこちら
※栗林美幸プロとの夫婦対談はこちら
…………
GPE優勝数ランキング
(2014年7月7日現在)
1位 土方隼斗 10回
2位 羅立文 8回
2位 栗林達 8回
4位 内垣建一 7回
5位 高橋邦彦 5回
5位 西嶋大策 5回
7位 浦岡隆志 4回
7位 菅原利幸 4回
7位 山本久司 4回
10位 奥村健(現JPBF) 3回
11位 他7名 2回
――3連続優勝は狙っていた?
「狙っていたかと聞かれると、
強く思っていた訳ではなく、
『できればいいな』というぐらいでした。
そんなに甘くはないですからね。
3連続優勝が叶ったのは、
無心で撞けたからでしょう。
特に隼斗プロとのファイナル。
彼は強いので、僕が勝てたらラッキーだし、
彼が勝つのなら、
それは彼が僕以上に球を入れているからだろうし。
どちらの結果になるにしても
動じない自分というものがあるとわかっていたから、
無心で撞けたんだと思います」
――GPE3連続優勝のチャンスはこれが2度目でした。
昨年末から今年の初戦にかけて1度目のチャンスが
巡ってきましたが、その時は叶えられなかった。
それからあまり間を置かずに
再び3連続優勝のチャンスを作り、
今度はきっちり達成したというところに
凄さがあると思います。
「3連続優勝を達成できて、
嬉しいのは嬉しいんですよ。
でも、『やった』という達成感は
まだほとんど出てきてないですね。
それは、僕の身体が今も、
世界選手権での苦い経験で占められているからです。
悔しさと苦さが身体中に残っている。
今の僕は、次の世界選手権に向けて、
最大限の上昇曲線を描いていきたいと、
それだけを考えています。
そう考えると、
昨日はミスも多かったのでまだまだだなと。
昨日の自分では世界の頂点には立てないでしょう。
3連続優勝というプレッシャーがかかった状態
だったからこそ、
良いショットもダメなショットも
わかりやすく出てきました。
脳裏には世界選手権の時の残像があるんですが、
そこに昨日の自分を重ねてみると、
良い所、悪いところ、
はっきりと浮かび上がってきます」
――ミスタースポーツマン中延店では
4年連続優勝となりましたが……。
「狙ってできることじゃないので、
たまたまだと思いますとしか言えません(笑)。
中延だから頑張っているという訳じゃないので。
ただ、今振り返れば、ですけど、
他の開催店でやる時よりも、
逃げずに受け止めて撞けているのかもしれません。
何かの巡り合わせだと思うんですが、
展開がそうなって(勝利に向かって)行っている。
自分のどんな部分が
その展開を呼び込んでいるのかと言うと、
一生懸命やれているところなんでしょうね」
――東日本男子プロツアーが「GPE」に
リニューアルされて今年で12年目です。
通算優勝回数1位は、土方隼斗プロの10勝。
そして、
栗林プロと羅立文プロが2位タイで8勝です。
「改めてそう聞くと、
結構すごいところに来たなぁと思います。
僕は2011年に東日本に移籍してきたので、
隼斗プロと羅プロよりGPEの出場回数が少ない。
そう考えるとなかなか優秀じゃないですか?(笑)
でも、今は数字はほとんど意識してないですね。
自分がやるべき鍛錬が非常に明確になっていますし、
それを効率よく根気よく繰り返すことしか
考えていません。
試合で負けることも怖くはありません。
その敗戦を自分の成長に結び付けられるのなら。
そう思えるぐらい良い状態なのは間違いないです」
――わかりました。最後に、2週間後の大一番、
『ジャパンオープン』に向けての意気込みを。
「僕はまだナショナルタイトルを持っていません。
全日本選手権とジャパンオープンで優勝していない。
その2大会では熱い敗戦を嫌というほど経験しています。
(海外勢のエントリー状況が)例年通りならば、
ジャパンオープンは決勝日のベスト8ぐらいから
世界選手権と同等のレベルになるでしょう。
その中で、できることなら勝ちたい。
そういう願望はあります。
でも、まずは一生懸命自分の力を出すしかないです。
応援してくれている方々が、
『アツいもの見せてもらったよ』と言ってくれる
自分でありたいです。
それで結果も付いてきたら言うことはないですね」
…………
ジャパンオープンは7/19~7/21。
「超人」の夏が始まる。
…………
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