『ジャパンオープン』男子の部。
日本人の最高成績は、
早瀬優治プロと青木亮二プロ(共にJPBA)の
3位でした。
この2人、共に1977年生まれです。
両プロの試合直後の談話をお届けします。
早瀬優治:
「俺、いい球、撞けてました。
9年ぶりの特設会場
(※アマチュアだった2005年大会、
ベスト16でM・イモネンを破って5位タイ)
を楽しめたし、
ずっとワクワク感がありました。
でも、あと2歩足りなかったです。
いい球は撞けたけど、
ゲームを作る技術は
リニングには及ばなかった。
リニングにゲームを作られました。
総合的に見て、リニングは世界トップの
クオリティーで撞いてます。
たまに僕が一発勝つということはあるだろうけど、
6割勝つにはどうすれば良いのか。
そこはなんですかねぇ……。
経験なのか練習量なのか。
今すぐはわからないけど、そこを埋めないと。
正直言えば、
『たまの一発』が今日出てほしかった。
朝、(反対の山にいたプロ同期の)
大井直幸と決勝をやりたいな
と思っていたんですよ」
Yuji Hayase
1977年2月17日生
神奈川県出身
JPBA40期生
2009年GPE-3優勝他、上位入賞多数
…………
青木亮二:
「朝(ベスト16川端聡戦)の時点で、
よく撞けている実感はありました。
あまりミスもなかったですし。
だから、モリス戦は残念でしたね。
もうちょっとできるはずやのに、
体力がなくなっていた。
ちゃんと構えよう構えようとするんですけど、
もうほんとしんどかったです。
コルテッザ戦(ベスト8)で
使い果たしてしまったのかな。
せっかく『ジタバタするビリヤード』で
ここまでやってきたのにね。
技術もまだまだな僕が、
体力と集中力を切らしたら、
勝てることないですよ。
ほんと大きなトーナメントに勝つって、
色々な力が必要だなと思いました。
こんだけ応援もしてもらったのに。
もっとできたはずやのに。
悔しいです」
Ryoji Aoki
1977年3月4日生
香川県出身
JPBA32期生
2011年全日本ローテーション優勝・他多数
…………
表彰写真タイムで、青木・早瀬の両プロは、
悔しさを滲ませながらも
思い切り笑ってくれました。
「俺ら同い年の、りょーじゆーじでーす!」
(青木)
お笑いコンビかーい、ってね。
大きな大きなお祭りが終わった午後8時すぎ。
会場を後にすると、そこには、
肩を落として一人、浜松町駅に向かって歩く
青木プロの姿がありました。
…………
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