先ほどまで中国・北京で行われていた
決勝戦で中国Bチームが
フィリピンチームを破って優勝しました。
日本は、この優勝した中国Bチームに
準決勝で敗れて3位タイになっています。
…………
さて、この大会とは関係ないのですが、
興味深いビリヤード動画を、
「球バカ日誌」さんに教えてもらいましたので
ご紹介します。
フィリピンの人気者、「パグやん」こと
アレックス・パグラヤンと、
ジュニア時代に世界タイトルを獲ったことのある
ジェリコ・バニャレスの、
テンボール・23ゲーム先取マッチの映像です。
場所はフィリピンのどこか。
これはいわゆる「平場」の勝負です。
動画は2本合わせると4時間になりますが、
プレーを観てもらいたい訳ではありません。
BDも全部は観ていません。
もちろん2名のプレーはハイレベルで、
ヒルヒル(22-22)まで行く大接戦なので
観ていて面白いものなのですが、
初めの3分と最後の3分をまずはぜひご覧ください。
初めの3分を観ると、
ちょっとドキュメンタリータッチというか、
カメラが表の往来を写すところから始まり、
そこから店内に入っていきます。
このビリヤード場がボロボロなんです。
よく言えば地域密着型。
場末のトタン屋根のあばら屋で、
まず日本人などは入っていかない(いけない)
ようなお店です。
BDはフィリピンのビリヤード場での
平場の映像はいくつか観てきていますが、
こんな掘っ立て小屋のようなお店での
映像はあまり観たことがありません。
うわ、こんなところでやるんだ!
という怖いもの見たさのドキドキ感を覚えます。
そして、観戦客(野次馬?)は
お店の規模に比してかなり多く、
またプレイヤーのすぐ近くで観ています。
この距離感、
お行儀よくプレーしたい人にとって……
いや、日本人の感覚で言えば、
邪魔以外の何者でもないですよね。
でも、両名は当たり前のように撞いてます。
……というところから勝負が始まっていき、
互いに点を取ったり取られたりで
動画Part2に続いていく訳ですが、
そのラスト3分を観て頂ければわかる通り、
観戦客は初めに比べると増えています。
外ウマ(観戦客同士の賭け)をやっている人も
多いからだと思うんですが、
国のスターであるパグラヤンが撞いているから
というのもあるかもしれません。
そして、最後の1ラック(第45ラック)は、
パグラヤンがラッキー、
バニャレスがアンラッキーな展開で、
パグラヤンが勝つのですが、
最後は双方笑いながら撞いています。
なんというか、
鉄火場が醸し出すアンダーグラウンドな匂いと、
決して殺伐としきれないフィリピンの人達の
陽気さとおおらかさ、
そして逞しさに満ち溢れた映像です。
日本では全く真似の出来ないカタチで、
彼の地ではビリヤードが文化として根付き、
日常的に行われている「勝負」の中から
強くてしたたかで逞しいプレイヤーが
日々続々と生まれてきている。
なにかこう、
「サッカー王国ブラジルの礎は
庶民の草サッカーで築かれてきた」的な
話に通じる部分もあるように思います。
ビリヤード強国フィリピンの強さの秘密を、
頭で理解するより先に
肌で感じ取れてしまう映像でないでしょうか。
4時間ずっとカメラを手持ちで
録画していたのであろう撮影者の
根性もあっぱれですね(笑)。
…………
これと似たような映像として、
フィリピンが生んだ
「神様」エフレン・レイズと、
日本でもお馴染みの選手、ドンドンとの
平場の映像も紹介しておきましょう。
こちらも半野外の掘っ立て小屋みたいな所で
行われています。
映像を再生してすぐ、きっと驚くことでしょう。
競りか! ケチャックダンスか! と。
すごいよ、フィリピン……。
…………
BD Official Partners :
世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED
ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt
末永くビリヤード場とプレイヤーのそばに。ショールームMECCA
カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation
プレイヤーをサポートするグローブ&パウダー。TIE UP
稀少品、当社オリジナル商品あります。K’sLink