〈BD〉「検定」発・「競技」行きの人は生まれるか

 

日曜日は、

池袋『ロサ』と渋谷『CUE』という

2つの大箱(おっきなビリヤード場)を、

 

滞在時間はそれぞれ短かったですが、

ハシゴしました。

 

『ビリヤード検定』と

『ナインボールクラシック』です。

 

まず、池袋『ロサ』へ。

 

検定直後の「解説」風景。テーブルに松村浩道プロ
検定直後の「解説」風景。テーブルに松村浩道プロ
同じく。テーブルに有田秀彰プロ
同じく。テーブルに有田秀彰プロ

 

ロサはビリヤード検定のメイン会場でした。

 

ご存知の方が多いと思いますが、

このビリヤード検定はCUE'S誌の企画

 

国内ポケットビリヤードの

アマチュアプレイヤーのプレーレベルは、

 

これまで

(ビギナー)/C級/B級/A級/(SA級)

という、

 

3段階(細かく分ければ5段階)しかなかった上に、

 

そもそも、「クラス分けの公式基準」

というものが存在しませんでした。

 

言ってしまえば、

「昇級は自己申告につき」だったのです。

 

(↑これは今も、ビリヤード界の

事情を知らない一般の人に驚かれることの一つ)

 

このビリヤード検定は、

そんな曖昧模糊としていた従来の仕組みを

大きく改革しようとする試みであり、テストそのものです。

 

端的に言えば、

「より正確により細かく

実力分けをするための実技試験」です。

 

その等級制度には、将棋や武道などでお馴染みの

「段級位制」を採用しています。

 

「3級」とか「初段」というヤツですね。

 

今は誌上企画ということになりますが、

 

公式的な効力を有する「資格」にするべく

関係者が尽力しています。

 

『英検』とか『漢検』みたいなものになったら……

と、想像するとかなりワクワクしますね。

 

……と、そんなビリヤード検定ですが、

 

今回は、約1週間に渡って、

全国各地のビリヤード場で検定が行われていて、

 

昨日の日曜日がいわば千秋楽でした。

 

BDが到着した頃には検定タイムは終了し

(のんびり観に行っちゃいました……すみません)、

 

ゲスト講師である

有田秀彰プロ(問題製作者でもあります)と

松村浩道プロが解説&アドバイスをしていました。

 

この日は比較的、

入門~中級レベルの人が多かったようですが、

 

両プロの言葉を一言一句たりとも逃すまいと

耳を傾ける受験者の皆さん…………。

 

その光景からは、

観ているだけで汗ばんでくるような

持続性の熱気を感じました。

 

BDこと「僕」は、CUE'S誌編集部員だった時代に、

検定の立ち上げの部分に

少し関わらせてもらったこともあり、

 

改めて現場で受験者一人ひとりの顔を観ていると、

眼の色の強さに引き込まれる思いがしました。

 

おっと、

その中に、俳優の金子昇さんの姿も発見!

完全にビリヤード場に馴染んでいますね……。

 

金子さんは、ものすごい向上意欲を携えて、

ビリヤードな日々を爆走中です

(※上の写真にもよく見ると写っています)。

 

 

傍らのテーブルには、

課題配球のセッティングを円滑にするために

たくさんのシールが貼られていました。

 

これは事前準備も大変ですね。

スタッフの皆さんもお疲れ様でした。

 

…………

 

ロサを後にして、

メトロ「副都心線」で渋谷『CUE』へ。

 

脱線しますが(電車移動だけに)、

 

不肖BD、

ロサ―CUE間の最短ルートを極めた気がします。

 

せっかちな方や、

このルートで颯爽とした都市生活者感を

醸し出したいという人は、今度直接聞いてください

(ほとんどいないでしょうけど)。

 

25分で行けます。ドアツードアで。

 

さて、関東の競技派アマ憧れのタイトル

『ナインボールクラシック』です。

 

お揃いのクラシックシャツ!
お揃いのクラシックシャツ!

 

結果から言うと、

 

持永隼史選手が河村竜也選手をファイナルで倒して

大会初優勝を飾りました。こちら

 

BDがCUEに着いた頃にはベスト16~8が進行中でした。

 

全員知っている選手だったこともあり、

また、場所がCUEだったこともあり、

落ち着いて観戦していました。

 

と同時に、

 

「今日、ロサ(ビリヤード検定)で見た人達の内、

何割がCUE(クラシック)を目指すだろうか。

 

そして、この大会のベスト8に入ろうと思ったら

どのぐらいの時間とどんな経験が必要だろうか」

 

というような思案が浮かんでくるのでした。

 

ロサからCUEまで電車でなら25分。

 

その25分、ビリヤードで歩いたら何ヶ月? 何年?

 

実際はこっち、つまり競技ビリヤードの上の方へ

歩こうとする人は多くはないでしょう。

 

こっちを目指さないでも十分にビリヤードは楽しいし、

 

こっちには「負ける」ということがあるからです。

白黒付くし、楽しい時間だけじゃありません。

 

そして、時間がかかります。

時間がかかるということはお金も労力もかかります。

 

でも、言い続けたいです。

 

こっちは面白いよと。

登ると違う景色が見えるんですよと。

 

ナインボールクラシックを戦っていた

Aクラス(の上の方)の人達は

そう思わせるのに十分なほどカッコいいです。

 

そしてまた、ここに例えば、

 

ビリヤードスクールや

ビリヤード検定上がりの人、

ビリヤード部や社会人サークル育ちの人が

 

どんどん混ざってきてほしいなと思うのです。

 

…………

 

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