本題の前に。
スリークッションの『世界選手権』の
日程が変更になったようですね。
UMBのサイトはこちら。
1ヶ月ぐらい後ろにズレこんで、
11/26~11/30になりました。
開催地は韓国のままです。
…………
すっかり忘れていたのですが、
昨日はあのエフレン・レイズ
(Efren 'Bata' Reyes)の誕生日でした。
なんと、還暦!
「フィリピンが生んだ神様」
「偉大なるマジシャン」も年を取るのです。
ということは、彼を見続けてきた我々も……。
フィリピンの平均寿命は68歳なのだとか
(※日本は83歳)。
それを考えると、いや、それを抜きにしても、
最近は大きなタイトルこそ手にしていませんが、
今もポケットビリヤード界の最前線で
プレーし続けていることは驚異的なことだと思います。
できるだけ長くキューを握っていてほしいものです。
レイズは、今年7月の
『ジャパンオープン』には出場しませんでした。
11月の『全日本選手権』には出てくれると良いですね
(※今のところ確定情報はありません)。
トップ画像は、
在りし日の、A・リニング/奥村健/E・レイズの
スリーショット。
提供して下さったのは、
奥村健プロ&りかプロ夫妻です。
ありがとうございました!
(リニングさんには髪があり、
エフレンさんには歯がありますね(笑))
…………
さて。
これまでの撞球人生において、
神がかり的なショットを幾度となく魅せてきた
エフレンですが、
一つだけ挙げるならやはりこれでしょうか。↓
BDも100回は観ました。
色々な人が色々な形で紹介していますが、
これが伝説の「N字ショット」。
舞台は、
1995年の『サンズリージェンシー』の決勝戦。
vs「スト様」ことE・ストリックランドです。
13点先取で、12-12のヒルヒルの場面。
互いにあと1点で優勝という最終第25ラックです。
ショットだけを観るなら、
02:00まで行っちゃってください。
一応、映像の頭から状況を解説しますと……
●エフレン、4番を入れる。
手球で5と9のトラブルは解消したが、
手球のポジションは上手く行かず、
5を入れる厚みはなくなった。
↓
●5でセーフティを選択。
手球はストップショット。
しかし、5が走って行った先で、
8を穴に落としてしまう。
つまり、自分にセーフティを掛けてしまった。
苦笑いのエフレン。
天を仰いで高らかに笑うスト様。
↓
●熟考の末にエフレンが放ったショットはこれ。
左右の長クッション間を縫うような
2クッションのキックショット(空クッション)。
結構、左をヒネっているように見えます。
手球は5に当たり、5はコーナーにイン。
そして、6へのポジションも完璧。
ギャラリー、スタンディングオベーションで
やんやの大喝采。
「Oh … !!!」と息を呑む実況解説陣。
惜しみなく賞賛の拍手を送るスト様。
↓
●エフレン、続く6と7を入れ、
手球を9にポジションしたところで、
スト様が立ち上がって「OK」。
エフレンの左腕を掴んで頭上高く掲げる。
この瞬間、優勝が決まった。
ギャラリー、再び
スタンディングオベーションで拍手喝采。
…………
キャリアのピークにあったエフレンの
(もっとも彼のピークはとんでもなく長い訳ですが)
鋭すぎるキックショットでした。
優勝を決めるラストラックで、
絶体絶命のピンチに陥ってから、
こんな一手を着想して成功させるというのは、
まさしく「持っている」人ですね。
ビリヤードを始めて間もない頃のBDは、
このショットを人に教えられて繰り返し観ました
(確かVHSで)。
「ビリヤードってすごいなー」
「これが世界一の人かぁ」
と思ったものです。
今観ても鳥肌が立つパフォーマンスですが、
あとあと球を知れば知るほど、
最後の7がイヤらしく見えてしかたありません
(撞きたくない球だ……)。
それはともかく、
Happy Birthday, Efren !
…………
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