〈BD〉ラスベガスの「APA」初体験! 日本代表「MARCY」チームの青山キャプテンに聞いてみた。

コーチングタイム。左が青山さん
コーチングタイム。左が青山さん

 

先々週から先週にかけて、

アメリカ・ラスベガスで行われていた

 

『APA National Team Championship』。

 

これは7フィートテーブルで行う

アマチュアのチーム戦です。

 

(※日本で一般的なビリヤードテーブルの

サイズは9フィート)。

 

リヴィエラホテルの大広間に

どかーんとテーブルを並べて、

 

何千(何万?)ものプレイヤーが試合をする

一大名物イベントです。

 

 

今年、日本の「JPA」からはナインボール3チーム、

エイトボール1チームの、計4チームが参戦しました。

 

どのチームも上位進出はなりませんでしたが、

 

その内の1チーム、

愛知県の『MARCY』を率いていた

青山俊也さんに、帰国後に話を聞いてみました。

 

東海エリアでは昨年JPAが始まったばかり。

 

MARCYチームは

初の東海代表としてラスベガスに挑みました。

 

青山さんは、ビリヤード場『MARCY』の代表であり、

また、東海地方のトップアマであり、

 

さらには、

JAPA(日本アマチュアポケットビリヤード連盟)の

各大会を運営する縁の下の力持ちでもあります。

 

(※BDもよくお世話になっています)

 

ビリヤードに対して複数の視点を持っている青山さんは、

 

今回のラスベガス遠征を

どんな風に捉えているのでしょうか。

 

…………

 

MARCYチームと、相手チーム
MARCYチームと、相手チーム

 

――ラスベガス遠征、お疲れ様でした。

本場APAの試合はいかがでしたか?

 

「一言で言えば、お祭りみたいな感じでした。

とても楽しかったです。

 

とにかく規模の大きさに圧倒されましたし、

 

皆、真剣なんだけどワイワイ楽しんでいる。

ビールを飲みながらね。僕も飲んでましたけど(笑)。

 

自然にビリヤードを楽しむ姿勢になっているというか、

それが当たり前の環境でしたね。

 

ホテルに泊まっている何千人という人が

全員ビリヤードプレイヤーと関係者だから、

皆フレンドリーです。

 

特に日本人は珍しいみたいで、よく話し掛けられました。

 

うちのチームには英語の先生がいるので

通訳してくれましたけど、

 

僕は英語がわからないなりに楽しく

コミュニケーションしてました。ニュアンスでね(笑)」

 

――試合はどうでしたか?

 

「メンバー全員が、大会全体を通して

楽しめていたし戦えていたんじゃないかと思います。

 

やっぱり向こうの人達は、SL(スキルレベル)の

低い人でも球をよく入れてくる印象ですね。

 

小さいテーブル(7フィート台)に慣れているんでしょう。

 

だから、うちのSLの低いメンバーは、

初めの内は戸惑ったり緊張したりというところが

あったかなと思います。

 

僕も初めの試合で向こうのSL2の女性に

序盤でリードされた時は『ヤバイな』と思いましたね。

 

でも、チビることはなくむしろ気合が入って、

マクって勝つことができました。

 

他の試合もそうですが、

割と普通に冷静に戦えていたと思います」

 

――青山さんは、

海外でビリヤードをするのは初めてでしたか?

 

「はい。アメリカに行ったことは2回あるけど、

ビリヤードをしたのは初めて。

 

行く前から気持ちが高ぶっていましたよ。

 

7フィート台で撞いたらどうなるんだろうって思ってたけど、

行ってみたら普通に対応できたと思います。

 

チームでの戦いが終わった後、

僕は『ミニマニア』

(※少人数参加の個人戦。頻繁に行われている)に

何回か出たんですが、

 

その一発目で優勝できまして(笑)。

かなり楽しかったですね。

 

カジノにも行きましたし、ラスベガス観光もしました。

 

今回、6日間ぐらい向こうにいましたが、

滞在を思いっ切り楽しむことができました」

 

ミニマニアの戦利品
ミニマニアの戦利品

 

――では、また来年も?

 

「絶対行きたいですね。自費でも行きたいぐらい(笑)。

 

来年に向けて、国内では

新しい戦いがもうスタートしています。

 

あと、うちのチームの女性プレイヤー達は、

 

日本では個人の公式戦には出てたことがなくて、

JPAのチーム戦しか経験したことがなかったんですが、

 

向こうのミニマニアで個人戦の面白さにも目覚めたようなので、

この先が楽しみですね」

 

――青山さんは、プロが出ているオープン戦や

JAPAのアマ公式戦にもよく出ています。

JPA(APA)はそういうった個人の公式戦とは

どの辺りが違いますか?

 

「JPAもそうだし、

今回のラスベガスの大会(APA)もそうですけど、

『楽しくプレーできる』というのが

一番の特徴じゃないでしょうか。

 

日本の公式戦とは違う楽しみがありますね。

反面、『勝負事』という感じはあまりしなかったかな。

 

ラスベガスはより一層そうでしたね。

 

勝っても負けても誰もがフレンドリーだったし、

 

一度試合した人が、会場やホテルですれ違った時に

声を掛けてくれることもよくあって。

 

僕はすごく楽しかったですよね。そういうのが。

 

日本の個人の公式戦にも

良いところがたくさんあるから、

 

JPA(APA)と両方体験できるのが

一番良いんじゃないかな。

 

もちろん、チームでワイワイというより、

個人で突き詰めていくのが

性に合っているという人もいる。

 

そこはプレイヤーごとの住み分けがあって良いし、

住み分けられる環境があると良いですよね。

 

自分はビリヤード場をやっているから

余計にそう思います」

 

――ビリヤード場を預かる側から観たJPAとは?

 

「今のところ、JPAのお陰で歴の浅いお客さんが

増えているのは間違いないですね。

 

これはうちだけでなくJPAをやっている

東海エリアの多くのお店がそうだと思います。

 

今の時代、どうしてもビリヤード場に

新規のお客さんは増えづらいですし、定着しづらい。

 

そういう部分をJPAがだいぶ解消してくれている

実感はありますね。

お店にメリットはあると思います。

 

あとは、自分自身SLが高いので実感していますが、

チームが編成しづらい時にどうなっていくかですね。

 

そこも見守りながらやっていきたいと思います」

 

…………

 

青山さん、ありがとうございました!

 

…………

 

ちょうど1年前、

 

『男爵』チームの応援団として

ラスベガスに同行していた

 

「おだっち」さんのレポートはこちら

 

行間から立ち上るラスベガスの熱気と

チームスピリッツ!

 

(※男爵チームは今年もAPA NTCに挑戦しましたが、

残念ながら勝ち進むことはできませんでした。

チームを率いていた持永隼史選手、お疲れ様でした)

 

…………

 

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