今週末は『北陸オープン』(JPBA男女)です。
昨日のエントリでは、
昨年度男子の部優勝者、北谷好宏プロの談話を
お届けしました(※まだの方はこちらから)。
そして。
今年の北陸オープンには、
オールドビリヤードファンにとっては
懐かしいというか堪らないであろう、
「伝説の名手」の名前が
エントリーリストにあるのですが、
気付いた方はいるでしょうか。
予選会場は『VIVA 2』。
その名はアルファベットで書かれています。
「Mohamad Junarto」。
モハマッド・ジュナルトというインドネシア人。
そう、この人物こそ、
現在はインドネシア国籍で、
以前は日本人だった小杉純一選手です。
小杉選手は1955年・大阪生まれ。
日本でトップアマ、そしてトッププロとして活躍。
当時の強さを物語るエピソードは
枚挙にいとまがありません。
曰く、「負け知らずの平場王」、
「E・ドミンゲスとの21ゲーム先取の大勝負で9連マス上がり」、
「プロテストのボウラード、1ゲームだけで『OK』
(本当は3ゲームやらないといけない)」
「スリークッションでも35点選手」etc...
オフィシャルな記録で言えば、
1991年の全日本選手権優勝
(決勝戦の相手はE・レイズ)など、
優れた戦績を残しています。
純粋にビリヤード道を追い求めた小杉選手は
海外遠征も精力的に行っていました。
そして、1994年にフィリピンに移住。
それから2年後の1996年にインドネシアに移住し、
インドネシアでビリヤードのナショナルチームの
コーチとして、現地プレイヤー達の育成・指導にあたります。
更に5年後にはインドネシア国籍を取得。
インドネシア人、「モハマッド・ジュナルト」に
なった小杉選手は、
自らもインドネシア代表として国際大会で
数々の実績を挙げ、
同国で「インドネシアビリヤード界にこの人有り」と
英雄視されるまでになります。
……という話は、CUE'S誌のバックナンバー
(2011年2月号と3月号)の取材記事に明るいので
詳しくはぜひそちらをご覧下さい
(※取材・文は佐々木拓雄氏。
ここに書いた伝説の一端もそちらが出典です)。
BDは、以前海外取材に行った折に
インドネシア人として大会に出場していた
小杉選手本人とそのプレーを観たことがあります
(2006年頃だったはず)。
しかし、直接お話をしたことはないので、
もしかしたら今回北陸で……と楽しみにしています。
ビリヤードの世界は記録やデータが少ないがために、
各所各人に「伝説」が数多くまとわりついていて、
真偽の程が定かで無いものもあります。
BDは、
小杉選手の「伝説」はどれも直接見てはいませんが、
オフィシャルな記録だけを辿っても、
日本とインドネシアにおいて、
一流の成績を残していたことは事実。
今回が何年ぶりの日本の公式戦出場となるのか、
ちょっと調べが追い付いていませんが
(※日本を出た1994年以来、20年ぶり!?)、
外国人として祖国・日本の試合に出るその時に、
どんな思いが胸に去来するのか。
そして、
今や還暦が近い「伝説の男」のその右腕は、
どんなストロークを繰り出して、
どう球を操るのか。
そこを見聞きするのが今から楽しみです。
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