先月、尼崎で行われた
国内ポケットビリヤード、2014年総決算の戦い、
『全日本選手権』。
(※今更ですが、
フォトギャラリーに大会風景写真を追加しました。
こちらから)
今大会は今年初めて、
『サイクロップ』ボールが採用されたことが
話題になりました。
このボール、ご存知のように
従来のものとは一部カラーリングが異なります。
最も大きな違いは、
⑦が、従来の茶色から水色になったこと。
ガラリと別色になりました。
そして、
④と⑥が淡いパステルカラー調になり、
特に⑥は今大会の黄緑色のラシャと
同化しやすそうなカラーリングでした。
これは、大会本番でもボール間違いが
発生するのでは……!?!? と思っていたら、
……やはりあったのです。
以下のケースは、実際にBDが
今大会で知り得た3つの球間違い事件です
(※No.3は後編で扱います)。
注意喚起を促す意味でも紹介しておきましょう。
きっと会期中は他にももっと
発生していたのではないかと思います。
皆さんも、どうぞお気を付け下さい。
…………
●事件File No.1
「フンダル、⑥に気付かず⑦をイン。
4球残して斎藤慎太郎に『OK』」
※当該場面は、1h20m辺りから。
まず最初は、インドのトップ選手、
R・フンダルの球間違い。
敗者最終で、相手は斎藤慎太郎プロ。
斎藤プロが8-2でリーチ
(この試合は9ゲーム先取)をかけていた
第11ラックで、
フンダルは④から取り切り態勢に入ります。
しかし、⑥に気付かず、
⑤から⑦にポジションし、⑦をイン。
テーブルには⑥が残ったまま。
すかさず斎藤プロは球間違いを指摘。
すぐにそれを認識したフンダルは
右手を差し出します。
つまり、試合終了を意味する握手。
台上には4球残っていますが、
フンダルはそこでギブアップしたという訳です。
…………
●File No.2
「M・ビナリの幻の⑦-⑩コンビ。
羅立文の逆転勝利に繋がった球間違い」
次に、これは映像はないのですが、
BDもじかに目撃していた順番間違い事件です。
ステージ2敗者1回戦の
羅立文(JPBA)vsM・ビナリ(カタール)戦。
流れに乗っていたビナリが、
6-2とリードして迎えた第9ゲーム
(この試合も9ゲーム先取)。
ビナリ、狙い倒して⑦-⑩コンビを
ビシーッと決めました。
が! テーブル上には⑥が……。
もちろん、
羅はすぐにファウルであることを告げますが、
全く理解できていない様子のビナリ。
レフェリーも加わって丁寧に説明して、
やっと自分の間違いに気付いたビナリでした。
このラックを取った羅、
最終的には9-8の逆転勝利。
もしこの試合を落としていたら、
「負け―負け」で会場を去ることになり、
なおかつ、JPBA年間ランキングも
3位以下に下がっていたでしょう
(※結果は2位を死守)。
羅立文談話:
「相手が構えた時に『まさか』と思ったけれど、
どう考えても相手は⑦-⑩コンビを狙っていて、
⑥のことは全く見えていないようでした。
そしてそのまま撞いた、と。
正直、相手が球間違いして、
ファウルになったことは助かりました。
もっとリードを広げられてしまうところでしたから。
僕は今まで自分で球間違いしたことはないですが、
相手が球間違いをしたことは5回ぐらいあります。
サイクロップではこれが初めてでした」
…………
この2つのケースはともに、
「⑥がラシャの色と近くて
見えづらかったこと」と、
「まるっきり色が変わった⑦に
意識が傾けられすぎていたこと」という、
2つの要因が掛け合わさって
発生していのではないかと推察されます。
残る一つの事例は、明日以降で。
…………
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