〈BD〉佐藤千晶プロの「取り方」考察・前編


昨年、激動のルーキーイヤーを過ごした

宮城県の佐藤千晶プロ(JPBA)。


その佐藤プロが、Facebookで

ビリヤードの技術の話をしていました


(※本質的に佐藤プロが語っていたのは

「他の考えに寛容・柔軟でいたい」

という精神論でした)


「この配置、どう取る?」というのが

その技術パートのテーマで、


佐藤プロが

「普通だと思っていたショット選択」は、


他の人(周囲のSA級の仲間たち)には

普通ではなかったことがわかり、


そのことに衝撃を受けるとともに、


他の人の選択を試してみたら

確かに理にかなっていたので

採り入れていこうという内容でした。


でも、肝心の「この配置」は

図示されていなかったので、

ちょっともどかしく(笑)。


そこでBDは直接聞き取り取材をし、

図に起こしてみました。


それが、これです↓



ナインボールで残り⑦⑧⑨の3球。

さあ、どう取る?

 

※先に断っておきますと、

ビリヤードの取り方に

「絶対的な正解」はありません。

その人にとって一番確率が高いものが正解です。

 

…………

 

まず、佐藤プロのSAクラスの

お仲間たちはどう取るかというと、 



⑦を右上コーナーに入れて、

手球はそこそこしっかり目に引き込んで、

 

左長クッションに一度入れてから

1.5ポイントほどセンター寄りまで運ぶ。

 

…………

 

からの……



⑧を右下コーナーに取って、

押し球2クッションで⑨へ出す。

 

こう図に起こしてみると、

「うん、そう取りますね」と頷く方、

結構いるんじゃないかと思います。

 

肝は⑦から⑧へのポジションです。

 

この⑧、下から2.5ポイントという

だいぶ宙ぶらりんで気持ち悪い所に

あるんですよね

(サイドに取れないこともないし)。

 

その宙ぶらりんな⑧から⑨に

押しの2クッションで出すための

「美味しい所」(手球のベストアングル)は

そんなに広くないので、

 

⑦から⑧へのポジション時に

正確にそこに手球を運ぶ

コントロール力も必要になってきます。

 

……ということで、これが、

佐藤プロの周囲のトップアマ達の意見。

 

「⑦から⑧へのポジション、

ここがいいなんて

私は思ってもみませんでした(苦笑)。

 

自分の考えがいかに凝り固まっていたか

実感しました。

 

実際にこの取り方を試してみたら、

⑧から⑨の押しのツークッションは

あまり力を掛けず

球なりに転がして撞けるから、

力加減がすごくしやすい。

 

この先、この配置がまた出てきたら、

多分私、取り方を替えます(笑)」

(佐藤プロ)

 

そう柔軟に考えを切り替えた佐藤プロ。

 

では、元々佐藤プロがずっと実践していた

(自分に一番合っていると思っていた)

取り方とは、


一体どういうものだったのでしょうか。


それは…………後編へ。


…………

 

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