日付が変わって今日、
東京では、
『第65回全日本ローテーション』の
関東予選が行われます。
場所は『バグース六本木店』。
また、大阪では、アマ公式戦
『第24期球聖&第7期女流球聖戦』の
西日本C級戦が行われます。
こちらは『高井田ビリヤード』にて。
※球聖戦は
『交互ブレイク』制で行ないますが、
仮にブレイク順を間違えてしまった場合の
対処については、
昨年7月に改定された
『NBAルール』に準拠しますので、
出場する皆さんはお間違えなく。
（P11の第4条「ブレイク」、
第6項の（b）をご覧ください。
当該部分の画像はこちら↓）
…………
さて。
上記2大会とは直接の関係はありませんが、
男女4名のファイナリストの
ブレイク動画を撮っていますので
ご紹介しましょう。
…………
まずは女子2位の
久保田知子プロ（Tomoko Kubota）
ラックに向かって右側からのブレイク。
反対側から撮れば良かったですね（汗）。
BDが撮ったこの時は2個インしていますが、
当たりそのものはベストでは
なかったのだろうと思います。
この前後のブレイクの方が良かったので。
とはいえ、厚みはピッタリで、
手球も狙い通りの場所に
止められているのではないでしょうか。
…………
続けて、女子優勝の河原千尋プロ
（Chihiro Kawahara）
どれだけ練習したんだ!?
男子みたい！
……というような、
雄大でパワフルなブレイクですね。
無理も無駄もない
美しい動きのブレイクでもあります。
手球コントロールもバッチリで、
マスワリを量産するのもわかります。
…………
男子2位の田中雅明プロ
（Masaaki Tanaka）
決してパワーブレイカーの
イメージは強くはないですが、
プロ達の間でもブレイク巧者として
知られる田中プロ。
プレー時と同じように
「にゅうー」っとしたストロークで
ブレイクしています。
6番がサイドに入りましたが、
手球は横にズレていますし、
納得のブレイクではなかったと思います。
決勝戦ではノーインもありましたし、
探り探りブレイクしていた印象です。
…………
最後は、男子優勝の嶋野聖大プロ
（Masahiro Shimano）
手球は横にズレてますが、
破壊力十分でサイドに2個イン。
フォロースルーは長く残さず、
どちらかと言うと
キュー先を跳ね上げるように打っています。
いつもとちょっと違うような……
何か狙いがあったのかな？
ということで、本人に聞いてみました。
嶋野談：
「気付いてもらえて嬉しいです（笑）。
決勝戦のテーブルはブレイクが
なかなか入らず苦労しました。
合計8回のブレイクで、
3種類のブレイクを打ち分けました。
僕はフォロースルーを変えることで
力の伝え方を変えたり、
手球の跳ね具合を変えたりしています。
このブレイクはゲーム中盤のですね。
厚みは少しズレましたが
やっと的球が入ったブレイクでもありました。
感覚的なものが大きいので
上手く言えませんが、
『重い当たり』よりも『軽い当たり』を
狙って打った感じですかね。
2列目の2個のボールを動かすことを
より意識した打ち方です。
このブレイクがファイナルの中では
的球の散りが一番良く、
ブレイクインもしたので、
ファイナルラックも同じ打ち方を選びました。
でも、実はこれは普段あまりやらない
打ち方だったので、
ヒルヒルの場面で使うのは
少し勇気のいる決断でした。
結果として的球も入り、
配置も開けていたので本当に良かったです
（※最後はマスワリだった）」
…………
ファイナルの間にも
3種類も使い分けていたんですね。
ポケットビリヤードにおいて、
ブレイクが勝負の大きな
ウェイトを占めるのも事実。
適応力と判断、お見事でした。
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