イングランドのイケイケ派の
トッププール選手、
カール・ボイズ(Karl Boyes)。
彼がエイトボールの戦略について
レクチャーしている映像があります。
全編英語なんですが、実演を見ているだけで
だいたい理解できるでしょう。
ボイズはこの映像の中で、
「ブレイク」から「取り切りのコツ」、
さらにセーフティにまで言及しています。
約12分。↓
※ちなみに、
収録には小さいテーブルを使ってるんですが
(たぶん7フィート)、
このぐらいのサイズって、
人とテーブルの収まりが良くて、
意外とレッスン番組向きかも……。
この映像の中で、
「アタッキング・セーフティ」
(攻撃的セーフティ)の
実例がいくつか紹介されています。
これがだいぶ参考になります。
9ボールや10ボールなどにも
応用できないこともなさそうですので、
その一つをご紹介しましょう。
…………
↑映像の9分50秒頃に出てくるのがこの配置。
相手はハイボールを全球入れ終わっていて
8番を残すだけ。
自分はローボールで4球残しの状態で
この配置が回ってきた。
……というシチュエーションです。
ローボールの4球全て、
どの穴にも通ってなくて、
直接シュートすることができません。
そこでセーフティをするのですが、
じゃあ、どんなセーフティをする?
というのが問題。
なお、相手が8番でファウルをしても
「即そのゲームは負け」とはならずに、
自分が手球フリーでプレーを再開するという
ルールを前提に話をしているようです
(はずです)。
…………
誰もがすぐ思い付くのはこういう、
トロっと撞くシンプルなセーフティでしょう。↓
1番に軽く手球を当てて、手球を2番で隠す。
でも、相手が8番に空クッションで当てた場合、
3番4番のトラブルは解消されていないので、
自分も一気に取り切るのは難しいです。
…………
そこで、
ボイズは、
「自分が後で取り切ることまでを視野に入れた
攻撃的なセーフティ」を勧めています。
やり方は簡単。
(※あくまで「やり方」は。
力加減の練習は必要だと思います)
手球を2番で隠すのはさっきと一緒。
しかし、さっきよりちょっとだけ強めに撞いて、
1番はサイドポケット前に運んでおく。↓
相手がファウルをしたら、
手球フリーで的球をサイドポケットに入れつつ、
3番4番のクラスター(かたまり)を
壊しましょう、という訳です。
…………
大事なのはいかに上手く守るかじゃなく、
いかに次の手番で取り切るための布石を打つか。
映像ではそんな例がもう1つ紹介されていますが、
この辺りがエイトボールの面白さですね。
今年は「チャイニーズ8ボール」が
注目を集め始めていますし、
エイトボールの戦略への理解を深めておくと
何かと役に立つ機会がありそうです。
また、これはエイトボールというくくりの中で
紹介されているセーフティですが、
ナインボールでもテンボールでも、
ローテーションでも14-1でも、
「守るための守り」ではなく、
「次に攻めるための守り」が大事なのは同じ。
こういうセーフティの実例は
考えるヒントになりますね。
BDとしては、ボイズはキャラ的に、
レッスンやインストラクションというものから
だいぶ遠いイメージだったので、
観られて得した気がする映像でした。
…………
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