5/5(水・祝)に閉幕した
3度目の優勝を飾った梅田竜二プロの、
試合直後の談話をお届けします。
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Ryuji Umeda
1968年10月22日生まれ。
A型・天秤座・東京都出身&在住
1991年度JPBF入会
2006年『アジア大会』スリークッション金メダリスト
2007年スリークッション世界チャンピオン
2006年、2009年、2015年『全日本選手権』優勝
他、優勝入賞多数
所属は『ヤマニ』
使用キューはMUSASHI梅田モデル(ADAM JAPAN)
※今大会ではマイキューを調整に出しており、
借り物のキュー(同じくADAM社製)で
プレーしていました
――今の率直なお気持ちを。
「今……今は嬉しいです(笑)。
試合直後はなんとも言えない感じでしたが……」
――と、言いますと?
「今回は『最後に相手が外して勝ち』
という終わり方だったからですね。
現に試合としては"引き分け"で、
サドンデスは、
界プロが外した瞬間に
僕の優勝が決まったので、
あの時はそんなに喜べなかったです。
その後、トロフィーを頂いたり、
表彰状を読んでいただいている間に、
実感が湧いてきた感じですね。
だから……明日の方が
もっと嬉しいと思います(笑)」
――では、
過去の2度の全日本選手権の時とは
異なる感覚でしょうか?
「はい。1回目も2回目も
普通のセットマッチだったので、
自分で当てて終われましたし、
今回とは違う感覚です。
でも、そもそも、
勝った直後は勝利の実感って
そんなにないものなんですよ。
例えば、アジア大会や世界選手権でも
そうでした。
表彰式で君が代が流れた瞬間に
一番実感するし、
一番嬉しいんですけどね(笑)。
君が代が流れない大会だと……
日が経つにつれて、ですね。
周囲に『おめでとう』を言われて
ようやく実感が湧いてくる感じです」
――初導入のサドンデス方式が
決勝戦で実現しました。
実際に撞いてみてどう思われましたか?
「まず、前提として、
ルールは大会の開催側が決めることですし、
選手はそれに沿ってやるだけです。
そして、どちらかと言えばですが、
できれば僕は、決勝ラウンドでは
従来の引き分けがない試合方式の方が、
選手目線で言えば
すっきりするのかなとは思います(笑)。
これは人によって
意見が異なるところかなと思います。
特に今回は自分が先攻だったので、
サドンデスに入ると、僕が勝つとすれば、
絶対に『相手が外して勝つ』という
終わり方しかないですからね。
実際、どうも素直に喜べなかったところは
あります」
――大会の3日間、
ご自身で良く撞けていたと思いますか?
「今日のセミ・ファイナルの途中までは、
思ったより良く撞けていました。
アベレージで言うと、
1.7~1.8ぐらいのペースで来てたので、
『試合でこれは上出来すぎるな』と
思ってたんですけど、
最後に(スローダウンして)
帳尻を合わせましたね(笑)。
やっぱり甘くはないです、試合は」
――セミ・ファイナルの途中から、
何が原因で苦しい展開になったのでしょうか。
「やはり疲労です。
3日間の長丁場ですので、
必ず疲れは出て来ます。
『いつ疲れが出て来るのかな』と
思いながら戦っていたところがあり、
セミ・ファイナルの後半で
来るべきものが来てしまった感じですね。
だから、ファイナルのあの
ジリジリするような展開も
試合前にだいたい想定できていました」
――2009年以降、全日本選手権の
タイトルからは遠ざかっていました。
そして、一昨年・昨年と
年間ランキングを3位まで下げました。
例年以上に今大会に期するものが
あったのでしょうか?
「いや、全日本選手権だけにかけていた
ということはなく、
年明けから、
『今年は国内でもう一度自分を見つめ直して、
来年か再来年にまた海外に行くんだ』
という気持ちでやってきていました。
そのさなかに
全日本選手権で勝てたという感じです。
そうそう。
昨日、たまたまNHKの
『プロフェッショナル』を観ていたら
横綱・白鵬が出ていたんですよ。
彼は場所前の稽古では
100%には仕上げないという話を
していました。
あえて足りない状態で本番に臨み、
自らに緊張を課す。
今回の僕の状態はまさに
そんな感じでした。
直前で追い込んではいなくて、
今まで培ってきたものを出そうという
気持ちで臨み、
出足が良かったことにも助けられて、
最後まで届いてしまった。
……そんな風にも考えています」
――わかりました。
ここから先、国内での試合が続きますね。
「はい、今月末に『森林杯』があって、
7月頭に『全関東』ですね。
このまま集中してやっていきたいと思います」
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日本のエース、復権なるか!?
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