突然ですが、カナダのお話。
先日、カナダ在住の日本人で、
ビリヤード好きな「heita3」さんに、
初めてお会いしました。
今年1〜2月、BDにアメリカの大会
写真を提供してくださったのが
heita3さんです。
仕事も住まいも
カナダ・トロントが拠点のheita3さんは、
1年に1度ほど一時帰国していて、
こちらのビリヤード仲間と球を撞いたり、
「日本食の食いだめ」をしているそうです。
ということで、
都内の居酒屋で食事をしながら
カナダのビリヤード事情などをうかがいました。
いずれまた掘り下げてお届けする機会があれば
と思っていますが、
ざっくり言いますと、
やはりカナダは、
アメリカと地続きということもあるのでしょう、
「7フィート台(コインテーブル)」での
「エイトボール」が、
特にアマチュアプレイヤーや
一般の人のレジャーとして、
ポピュラーなのだとか。
「こっちで言うカラオケぐらいの気軽さで、
皆ですっと遊びに行けるぐらい、
『やったことあるよ』という人は多いです」
……ということで、
heita3さんは、日本でいうJPA、
――向こうはカナダなので「CPA」――を
楽しんでいるのですが、
そのCPAルールのエイトボールを、
BDも一緒にプレーしてみました。
エイトボール、楽しいな……。
ラックやブレイク、セーフティなどに、
やはり北米流の「コツ」があるそうで、
その都度、
「向こうではこうやる人も多いんです」などと、
わかりやすく教えていただきました。
この辺りのタクティカルな部分も、
機会があればまとめて紹介したいです。
…………
さて。
そんなheta3さんが、トロントで
比較的よく見かけるトッププロが、
ジョン・モラ(John Morra)です。
BDも好きなプレイヤーですので、
ここできっちりご紹介しておきましょう。
1989年5月25日生まれ。
間もなく26歳になるモラは、
両親がビリヤードプレイヤーで、
幼い時からビリヤードに触れています。
ジュニア時代からその名を知られ、
10代の頃は
毎年のように『世界ジュニア9ボール』にも
出ていました。
同い年の日本の土方隼斗プロも
何度か試合会場で一緒になっています。
(※2007年の
『世界ジュニア10ボール』で
土方プロが優勝した時の決勝の相手がモラです)
国際的(北米的)には、モラは、
2012年『ダービーシティクラシック』の
「ナインボールバンク」で優勝したことで
ステータスがアップしました。
翌2013年には『全日本選手権』にも
参戦しています
(ベスト16でM・イモネンに惜敗)。
→全日本選手権の試合映像はこちら。
特徴的なのはそのフォームで、
構えた時に、
キューがだいぶ左目寄り(左目~左耳の下)を
通っていることでしょうか。
中国の呉珈慶を
左右反転させたみたいなフォームです。
heita3さんによると、
「よくお父さん
(マリオ・モラという上手な選手)と一緒に
トロントのビリヤード場に来ていて、
ウィークリートーナメントのような試合に
出ています。
我々が7フィートで試合している傍らで、
彼らは9フィートの試合に出ている、
ということもよくあります。
地元を代表する『Shooters』というお店があって、
そこの13番テーブルが
いわゆる『花台』みたいな位置付けなんですが、
彼はそこの"主"みたいな感じです。
私は彼と特別親しい訳ではありませんが、
挨拶をしたり遠征先で食事の席が一緒になったり、
ということがあります。
やっぱりあのフォームが独特ですよね(笑)。
観てる側はよくあれで撞けるなと思うんですが、
彼は普通によく入れています」
……とのこと。
カナダと言えば、
「フィリピン/カナダ」の二重国籍を持つ
(あるいは、フィリピン国籍で
カナダの永住権を持っている?)
「パグやん」こと、
アレックス・パグラヤンが
世界的な人気を博していますが、
地元の人でも、
「アレックスがカナダにいるのかどうか
よくわからない時が多い」そうで(笑)、
まあ、実際そんなにいないんじゃないかと
BDも思うので、
生粋のカナディアン・プロという括りなら、
今、国際的には、
モラと、
彼の3歳上のジェイソン・クラット
(MEZZキュー使用)、
それから、7歳上の
エリク・ホーリフソンを覚えておけば
よろしいかと思います。
…………
英語リスニング力がある方、
ぜひこちらをご覧ください。
『CSI』(CueSports International)が
制作している動画シリーズ、
「10の質問・ジョン・モラ編」です。
約8分。↓
BDのプアな聞き取り力で、
回答をかいつまんで記しておきますと……
1 尊敬する選手
「ロニー・オサリバン。
キューアクションが素晴らしい。
そして、アレックス・パグラヤンも。
優れたオールラウンドプレイヤーだ」
2 好きな種目
「10ボールと、一応バンクプールも。
僕は9ボール育ちなんだけど、
10ボールはもっと技術と頭脳が必要だと思う」
3 好きじゃない種目
「14-1。良いゲームだと思うけど
あんまり撞かないからね」
4 好きな選手のタイプ
「選択眼と集中力のある選手」
5 好きじゃない選手のタイプ
「スポーツマンシップに欠ける人」
6 自分の弱点
「自信と集中を失う時があること」
7 自分の長所
「ショットの多彩さ。
対戦相手の想定を越えるような、
流れを変えられるような
ショットが自分にはできると思う」
8 後悔していること
「ジュニア時代がお気楽すぎたこと。
もっと真剣にやっていたら……」
9 最も達成感のあったこと
「2012年のダービーシティクラシックの
ナインボールバンク優勝。
決勝でS・V・ボーニングに勝って手にした
プロとして初めてのビッグタイトルだから」
10 なってみたいと思う選手
「デニス・ハッチ。
彼は自信たっぷりに簡単そうに撞く。
あのスタイルが好き」
…………
このCSIの「10の質問」シリーズ。
E・レイズ編なんかもありますので、
興味のある方はぜひチェックを。
これの日本版、やりたいぜ……。
…………
BD Official Partners :
世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED
創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN
ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt
末永くビリヤード場とプレイヤーのそばに。ショールームMECCA
カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation
プレイヤーをサポートするグローブ&パウダー。TIE UP
羅立文が教える、横浜のレッスンスタジオ。POOL LABO
…………
Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ