日曜日の『大阪クイーンズオープン』で優勝した
河原千尋プロの談話です。
決勝戦のヒルヒルのラスト2球についても
聞いています。
…………
Chihiro Kawahara
JPBA39期生
JPBA女子年間ランキング1位・4回('10、'11、'13、'14)
2013年『ジャパンオープン』優勝
『全日本女子プロツアー』優勝7回
『関西オープン』優勝3回
『東海グランプリ』優勝3回
『全日本女子ナインボールオープン』優勝3回(3連覇)
『セントラルレディースオープン』優勝2回
『北陸オープン』優勝1回
『関東レディースオープン』優勝1回
『大阪クイーンズオープン』優勝1回
アジアンインドアゲームズ銀メダル2回、銅メダル1回
その他、入賞多数
今年は1月の『関西レディース』に続く2勝目
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↓画像3枚:
決勝戦の最終ゲーム。8番を巡る攻防。
河原プロが手球を9番裏にピッタリと隠したが、
8番は穴前まで転がってしまう。
それを空クッションで狙う梶谷景美プロ、の図。
手球は空クッションで8番を捉えたが、
ポケットインならず。
(撮影 by Q-CLUB)
――今年2勝目です。
「たしか関西レディース(1月)で優勝した時に
BDさんに言ったんですよね、
『今年は半分ぐらいは優勝したいです』って」
――ええ、そうです。
「仮に今年10戦あるとしたら、半分は5戦。
そこに一歩近付いたので安心しています」
――ファイナルはヒルヒルの接戦でしたが、
思う通りに撞けましたか?
「前半きっちりお互いに入れ合って、
取り切りが続いて、
中盤からちょこちょこミスが出だして
……ファイナルっぽさがある展開だったですよね。
もうちょっと上手く撞ければ
さらに良い試合になったかなと思います」
――最後まで目が離せない展開でしたが、
あの8番のセーフティはプラン通りでしたか?
そもそもあの8番は遠いコーナーに
通っていたのでしょうか?
「あの8番は遠い方のコーナーには通ってたんです。
なので、取り切るつもりで、
8番に対して狭い方に手球を出しに行ったんですが、
理想より薄く出てしまった。
それで、ためらわずにセーフティを選びました。
それは7番を撞く前に考えていたことです。
8番に良い形で手球が出る確率は半々だなと思ったので、
出なかったらセーフティだ、と」
――そのセーフティ、手球は隠れましたが
8番が穴前まで行ってしまいましたね。
「下手でしたね、私が(苦笑)。
8番はバンクの形で穴に向かうラインだ
ということはわかっていましたし、
8番が入ってしまうことすらあるなと
思ってたんですが、
手球重視のセーフティをしました。
そうしたら案の定、穴前に残ってしまって……。
的球のコントロールが甘かったです」
――相手は梶谷プロ。
入れられてしまうと思ったのでは?
「7~8割は入れられるだろうなと思いました。
空クッションも上手なことを知っているので、
これは行かれたなと。
梶谷さんが決めて、
『うわー!』ってギャラリーから歓声が
上がる絵図まで頭に浮かんでいました(笑)」
――梶谷プロの8番空クッションは
入らなかったですが、
8番はややロングの厚い球になりました。
「ヒルヒルで撞くのはだいぶイヤな形ですが、
それでも、普通に狙える球ですからね。
これはしっかり決めないといけません。
8番を入れて、
手球を20cm引きたかったんですが、
5cmぐらいしか動きませんでしたね(苦笑)」
――9番もややロングでフリのある球でした。
あの時の心境は?
「きっちり厚みに向かって構えて、
身体を動かさずに、しっかり腕を振るだけ。
他のことは考えてなかったです。
それで9番が入らなかったら、
それまでの腕だなと納得が行く状況でした」
――わかりました。ところで、
今年は台湾修行には行ってないのですね。
「行ってません。国内で練習しています」
――今年は男子プロの試合にも出ていて……
これは「修行」という意味合いですか?
「そうですね。
今までは、出たい気持ちもありつつ
決めきれなかったんですが、
今年、心境や考えの変化がありまして、
男子の試合にもできるだけ挑戦していこうと
思ったんです」
――GPW-2ではベスト8にも入りましたが、
どうでしょう、試合を楽しめている?
「すごく楽しかったです。
以前の私だったら、そこまで楽しいとは
思えてなかったんじゃないかな。
自然に出たいと思える時に出られているから
楽しく感じられるんだと思います。
やっぱり女子の試合では味わえない雰囲気と
レベルなので、試合中の心境もだいぶ違ってきます。
それがすごく新しい経験値になっていて、
自分にとって大きなプラスになっています。
この先も引き続き、GPWやオープン戦などには
挑戦したいと思っています」
…………
河原プロの次の試合は、6月の『関東レディース』。
その後に『チャイナオープン』、
『ジャパンオープン』と続きます。
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