〈BD〉再録! 野内麻聖美のチャイナOPステージ1参戦記【後編】

Masami Nouchi
Masami Nouchi


野内麻聖美プロ(JPBA)による


『チャイナオープン』ステージ1参戦記、


これがラストの【後編】になります!


※前編はこちら

※中編はこちら


出典は野内麻聖美Facebookページ


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Masami Nouchi

 

JPBA38期生

1977年11月12日生 東京都出身

『セントラルレディースオープン』優勝

『関東オープン』優勝

『北陸オープン』優勝

他、上位入賞多数

使用キューは、ADAM JAPAN


※北陸オープン優勝時の談話はこちら


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陳禾耘
陳禾耘


台湾トップクラスの譚改め

陳禾耘(チェン・ホーユン。上の画像)。


ステージ1初日、2日目共に

台湾若手の謝に負けて終了。


最終日は何とか決定戦まで進むも、


とにかくよく転がるテーブルに合わせられず、

手球が1メートル半オーバーという場面が

何度もありました。


決定戦の相手は台湾若手の李。

陳は1-4とリードされ順番が回ってくるも、

またポジションに失敗し溜息。


その後、普段ならかなりの確率で

成功させるであろう難易度のセーフティーが

転がり過ぎて丸見えに。


ここで完全に自分にキレて、

席に戻りそっぽを向いたのを見て、

正直陳が負けたと思いました。


でも李が、まさかの5番ミス。

これで陳が生き返り、

ポジションに苦しみながらも

じわじわ追い上げる。


ついにヒルヒルになり、

陳のブレイクは取り出しが見えず、

プッシュアウトを選択。


これが相手の心理を読んだ

絶妙なプッシュアウトで、李は攻めて外す。


陳はセーフティー。

当てるだけなら簡単そうに見えた

空クッションを李がファウル。


残り7球。

4番がかなりショートし、

5番がロングになったもののしっかり入れ、

見事取り切ってステージ1通過。


ゲームボールを入れた直後、

ステージ2で優勝したかのようなガッツポーズ。


梶谷プロも「雄叫びあげるかと思った」

と言われていましたが、


この3日間、どれだけ苦しかったかが

伝わってくるガッツポーズでした。


…………


そして、日本ではトップクラス以外

ほとんど馴染みがない中国選手ですが、

今回は本当にレベルが高かったです。


特に私が注目していた選手を何人か挙げると、

元中国ランキング1位の陳雪。

性格も良く仲良しですが、2日目に通過。


さすが中国選手ということで、

ほとんど同じテーブルで撞いていました。


名前だけは見覚えがある方も多い周豆豆。


彼女は初日の初戦で中国のベテラン韓芳に

5-0からまくられて敗退するも、

2日目に危なげなく通過。


その韓芳もステージ1通過常連組ですが、

3日間でトータル3勝止まり。


しかし、チャイナオープン直後の

『広州国際9ボールオープン』では、


女子初の

9ボール10ボール同時世界チャンピオンの

ケリー・フィッシャーに勝利。


昨年の『全日本選手権』で金佳映に勝利した

史天琪は、3日間で1勝のみ。


しかし、広州国際9ボールオープンでは、

元世界チャンピオンの劉莎莎に勝ち5位タイ。


今年のチャイニーズ8世界チャンピオン

である白


彼女もステージ1通過常連組でしたが、

今回は3日間全て初戦敗退。


でも、ステージ2に出場しているという……。

まあ中国に限らず、海外ではよくある話です。


海外戦のステージ1のトーナメント表は

ランキング振り分けではないので、

正直言ってかなり枠に偏りが出ます。


通過するまでにそれほど格上の選手に

当たらない枠もあれば、

3人に当たる枠もある。


でも、今回のステージ1は

間違いなく過去最高レベルで、

自分にとって楽そうな枠はほぼなかったです。


通常、強敵が4人通過した後の3日目は

一番チャンスがあるのですが、

梶谷プロも私も3日目が一番キツイ枠になりました。


私はプロ入りしてから中国をはじめ、

台湾、フィリピン、アメリカ、ヨーロッパと

色々な国でステージ1に出場してきました。


これまで台湾でのステージ1が

世界で一番厳しいと思っていましたが、

2年振りに中国でのステージ1に出場し、

ここが世界一厳しいと実感しました。


中国は広いので地域にもよるかもしれませんし、

かなり難しいテーブルコンディションだった事も

多少あると思います。


ちなみに車で1時間ほど離れた

男子のステージ1会場はすごく撞きやすく、

取り切り8連チャンなんて試合もあったそうです。


梶谷プロと「羨ましいなぁ」

と笑い合いました(笑)。


今回は色々な事情から、

このステージ1に出場するか

締め切りギリギリまで悩みましたが、

出場出来て本当に良かったです。


……ってな感じで、

ブログそっちのけでFacebookページ

チャイナオープンをお届けして参りましたが(笑)、

今回で終了とさせて頂きます。


公に出来ないネタも多いので、

この辺で勘弁してやって下さい(笑)。


↓ 下の画像は、

梶谷プロと2人で練習していた時のもの。



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