2013年以来2度目の優勝を飾った、
河原千尋プロの談話を以下でお届けします。
ヒルヒルになった試合(ベスト8)、
伸び盛りの台湾の若手を抑えた試合(準決勝)、
1大会前のファイナルで敗れた相手に
劣勢から逆転した試合(決勝)と、
決勝日は、
一つも楽な試合はありませんでした。
ですが、相手や展開は関係なく、
いつもの"ブレない・丁寧・リズム一定"という
河原スタイルが貫かれていた
勝ち上がり方だったと思います。
…………
Chihiro Kawahara
JPBA39期生
JPBA女子年間ランキング1位・4回('10、'11、'13、'14)
2013年&2015年『ジャパンオープン』優勝
『全日本女子プロツアー』優勝7回
『関西オープン』優勝3回
『東海グランプリ』優勝3回
『全日本女子ナインボールオープン』優勝3回(3連覇)
『セントラルレディースオープン』優勝2回
『北陸オープン』優勝1回
『関東レディースオープン』優勝1回
『大阪クイーンズオープン』優勝1回
アジアンインドアゲームズ銀メダル2回、銅メダル1回
その他、優勝・入賞多数
今年は1月の『関西レディース』
5月の『大阪クイーンズ』に続く3勝目
Result(ベスト8より)
8-7 栗林美幸
8-5 郭思延(台湾)
8-4 曽根恭子
――優勝おめでとうございます。
まずは率直なお気持ちを。
「ありがとうございます!
気持ちですか……
うーん、難しいですね。
『勝てて良かったなぁ』
というのがまずあります。
そして、『よく頑張れたな』と思います。
全体的には、
いい試合ができていたと思うんですけど、
2日間通して厳しい戦いが多かったですし、
特に特設会場での3試合は厳しいものでした。
よく耐えながらプレー出来たと思います」
――これでジャパンオープン2勝目。
「2度目」という意識はあったのでしょうか?
「それは特になかったです。
『ジャパンオープンだから』と
特別視する気持ちも
それほどあった訳ではありません。
もちろん2日目(特設会場)に
残りたいという気持ちは強かったのですが、
だからといって、
意気込んでいた訳でもありません。
言い方が難しいですが、
他の公式戦と同じで、
ジャパンオープンもまた
"大事な試合の一つ"だという感覚です」
――では、特設会場ならではの
雰囲気に緊張した、ということもなく……?
「それは少しあったかもしれませんね。
でも、『あ、これは……』
という空気を自分で感じた時には、
意図的に時間をおいて
気持ちを切り替えるようにしてました。
それが上手く行っていたのだと思いますが、
全体的なプレー内容は良かったと思います」
――2日間の内容は良かったという
自己評価ですか?
「はい。
もちろんミスもあったんですけど、
全試合、全ショット、
納得の行く形で撞けました。
一球も妥協して撞いた球がなかったんです。
それは私自身、初めてのことでした」
――ファイナルの相手は、曽根恭子プロ。
6月の関東オープンのファイナルでは負けています。
そのことは意識しましたか?
「はい。意識は……ありましたね。
『負けられない』って思ってました。
やっぱり、
同じ人に2連敗するのは嫌ですし、
前回も今回も
ファイナルで当たっているので、
なおさらそこは意識するところでしたね。
続けて同じ人に負けると、
どうしても苦手意識が出てしまいがちですし、
裏返せば、
相手はきっと得意になると思うんですね。
それだけはプロとして絶対避けたかったです。
そういう部分も含めて、
一生懸命プレー出来たと思います。
自分もブレイクでイリーガルがあったり、
悪いところはいくつかあったんですが、
それも納得いくところではありますし、
全体的にはそんなに悪くない内容だった
とは思っています」
――今年、副賞で高価なジュエリー
(60万円相当)が贈られましたね。
「正直言って……
すごく欲しかったです!(笑)」
――そうだったんですね。
あまり河原プロにジュエリーとか
アクセサリーっていうイメージがなくて。
「(笑)ほとんど持ってないですね。
だから、余計に欲しかったんです。
あんなに素晴らしい物は自分でも買えないし、
まあ、もらえることもないですし(笑)。
試合で獲得できるなら
それしかチャンスがないなと思って
余計に欲しいって思いました(笑)」
――実際に手にして、いかがでしたか?
「本当に素敵でした。
次の試合で付けようかなって思ってます」
――最後にファンへのメッセージを。
「この先、色々な試合がありますが、
やっぱり国内で言うと、
(まだ勝っていない)『全日本選手権』で、
優勝する姿を見ていただけたらと思っています。
引き続き応援をよろしくお願いします!」
…………
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