今月末に中国・北京に渡り、
4月から現地の『CBSA世界スヌーカー学院』に
進む神箸渓心選手。
出発を1週間後に控えたある日、
地元・愛知にいる渓心選手に
電話インタビューをしました。
ちょうどその日、118点の
センチュリーブレイクを出した渓心選手。
その喜びもあったのでしょう。
どんな質問にも明るくハキハキと
答えてくれました。
「世界一」の夢に向かって
本当のプレイヤー修行が始まろうとしています。
…………
Keishin Kamihashi
2000年12月29日生まれ
愛知県出身
2016年4月よりCBSA世界スヌーカー学院に在校
『公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団・スポーツチャレンジNEXT』助成対象者
日本での主な戦績は
2014年『第13回全日本スヌーカー選手権』準優勝
2014年『第3回全日本6-redスヌーカー選手権』優勝
海外での主な戦績は
2015年『IBSF World Under-18 Snooker Championship』(U18世界選手権)9位
2016年『Hong Kong International Snooker Tournament』(U21)3位
――今日(3/22)、118点ブレイクが出たそうですね。
「はい、1年ぐらい前にタイで出した自己記録を16点更新できました(笑)。タイで102点を出した時は、調子も良くて自信もあったから出たんだと思います。それ以来、あまり自信がない状態が続いていて、70~80点ブレイクは週1ぐらいで出るんですけど、センチュリー(100点)が見えてくると緊張で球を外してました。やっぱりまだセンチュリーは何度も出したことはないから、チャンスが来ると慣れてなくて少し緊張します」
――4月から中国でスヌーカー留学。以前から考えていた進路ですか?
「具体的に考えるようになったのは半年ぐらい前です。スヌーカーを学べる学校や施設はタイ、香港、イギリスにもあるんですけど、条件とか費用とか色々な問題があって入るのは簡単ではないです。この北京の『CBSA世界スヌーカー学院』は他に比べると入りやすいですし、強い人がいっぱい在校していてコーチもいます。日本からも遠くなくて、上達できる環境が整っているのでここに決めました。下見もしたことがあります」
――現地を見たことがあるんですね。
「はい。実際にあそこで練習したこともありますし、学校内で開催された試合に出たこともあります」
――4月から毎日スヌーカー漬けですね。ワクワクしてますか? ビビってますか?
「どっちもですね(笑)。ビビってますけど……楽しみです。もし腐ってしまったら何も成長できないから、そういうところは不安ですけど、自分に期待しているところもありますし、成長できることを楽しみにしています」
――生徒数は? そして、どのぐらいの期間、通うんですか?
「生徒は30~40人ぐらいだと思います。僕はまず1年行って、1年経った時に先のことを決めます。留学期間を伸ばす可能性もあります。この学校は何年で卒業というものはなくて、学費を払っている限り、いようと思えばずっといられます。短い人だと半年だけ通うという人もいます」
――学校ではスヌーカーの実技をメインに学ぶことになるのでしょうか?
「そうです。技術的な部分は、これまでやってきて少しは自信が持てる部分もありますが、全体で見るともう全然まだまだなので、まずはそこですね。強い人たちのテクニックを見たり、教わったりして、吸収していきたいです。実技ならジェスチャーでもだいたい伝わるので、ちゃんと学べると思います。
それと、学ぶというのとはちょっと違うと思うんですけど、強い人の相手をすることに早く慣れたいですね。日本ではガンガン入れてくる強い人は少ないですが、向こうにはそういう人がいっぱいいるので、そういう人たちに勝てるように、まず『強い人に慣れる』というのも大事なことなのかなと思います」
――メンタル面は?
「言葉の問題もあるので、まだ理解するのが難しいと思いますけど、勉強します。できれば緊張感のコントロールができるようになりたい。今の僕はただの練習ゲームでも競ってきたら『勝ちたい』という気持ちが出てきます……常にそういう気持ちですけど(笑)。でも、『勝ちたい』と思うと緊張感が増すんで、緊張感に対して強くなりたいです」
――向こうでは寮生活になるようですね。
「はい。男だけの狭い4人部屋です(笑)。寮も下見したことがあるんですけど、学校のすぐ近くにあって、結構ボロボロの寮で、めっちゃ狭い部屋なんです。同じ部屋の人と仲良くなれればいいんですけどね」
――今後、日本の試合は?
「『全日本選手権』や『ジャパンオープン』という大きな試合は出たいと思っています」
――海外の試合は?
「まだ具体的には決まってないですけど、『U21世界選手権』などには行けたら良いなと思っています」
――地元の友達や中学のクラスメートとは全く違う道ですね。
「高校っていうのは楽しそうなので、ちょっとだけ羨ましいなって思います(笑)。でも、僕は『スヌーカーで食べていく』という夢があるんで、自分の道で頑張ることに決めました。両方を選ぶことはできないんで、それはもうしょうがないかなって。今は色々な人に『頑張って』ってよく言われますし、応援してもらっていることを感じています」
――1年後、16歳でどんなプレイヤーになっていたいですか?
「『U21世界選手権』とかのアマチュアの国際大会で、予選通過は当たり前、ベスト8~ベスト4の常連になれたら良いなと思います。そして、2、3年後にはそういう国際大会で優勝してプロになって、20歳になる頃にはプロランキング50位~40位になりたい。スヌーカーで一番強い時期は25歳頃なんですが、僕はその時にトップ16に入っていたいです。もちろんその先の夢は『世界一』です。
そこに向かって行くためにはもう今しかないんです。今の僕は、15歳でこのレベルというのは結構遅いんで、早く色々と覚えてプロにならなきゃいけないって思ってます。スヌーカーって本当に覚えることが多い競技で、何年か経つと覚えることが難しくなってしまう。だから、早く追い付けるように頑張ります」
(了)
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