〈BD〉「誰が勝つじゃない。皆で勝てた」――都道府県対抗優勝・埼玉A・青柳高士の談話

Takashi Aoyagi from Saitama
Takashi Aoyagi from Saitama

 

埼玉の初優勝で幕を閉じた今年の『都道府県対抗』

(『第52回全日本都道府県対抗

チャリティポケットビリヤード選手権大会』)。

 

20歳の頃から本大会に出ている

SPAのプレイングキャプテン・青柳高士選手の

談話をお届けします。

 

青柳選手はこの20年で出場18回。

転職など環境の変化があった年以外は参戦し、

毎年のように悔しい思いをしてきました。

 

そして今年、念願の優勝です。

 

※大会フォトギャラリーはこちらから。

 

※大会全成績はJAPAサイトへ。

 

…………

 

 

――念願の優勝です。

 

「20年間ずっと他県が準決勝を撞いてるのを見て

羨ましいなと思っていたので、

 

埼玉がそこまで登れただけじゃなく、

優勝までできて、

もうこんなに嬉しいことは……、

ビリヤード人生でこんなに嬉しいことはないですね。

 

個人タイトルを獲った時よりも嬉しいです」

 

――予選ラウンド通過(四強入り)が

まず大きな喜びだったのですね。

 

「そうですね。

 

今まで埼玉は最高で総合5位でした(※2度)。

 

一昨年がまさにそうだったんですが、

 

勝ち抜けのチームと同率で

得点差で負けてブロック2位だったことがあります。

(※2014年、埼玉は同ブロックの富山と

同率首位で並び、得点差で涙を呑んだ)。

 

だから、まず準決勝に上がるっていうのが

僕らの一番の目標だったんです」

 

――ビッグホエール開催となって12年。

埼玉は毎年のように優勝候補に挙げられながら、

他県の優勝を見る側になっていました。

その間に初優勝チームも数多く生まれました。

 

「毎年、候補候補と言われながら、

4コーナーで差されるというのが

よくあるパターンでしたね(笑)。

 

でも、今回は、チームとしての状態が

とても良かったので、

最後まで戦い切れたと思っています」

 

――新戦力も含めて、補い合いながら

勝ち進んでいましたね。

 

「ええ。

 

たとえば、僕が負けても

喜島(安広)、高橋(政章)もそうだし、

 

今回初出場の寺田(健次)と建川(雄司)も

ああやって勝ってくれるし。

 

そういう感じで誰が勝つという訳じゃなく、

皆で勝てたことがすごく嬉しかったですね」

 

――この2日間、優勝の瞬間以外で、

心に残ることがあれば。

 

「昭和51年生まれが

僕を入れて3人いるんですけど

(青柳、寺田、建川)、

 

皆、キャラクターがすごく良くて、

負けた時でも引きずることがなくて、

チーム内は良い雰囲気でしたね。

 

最初に言ってたんですよ。

チームの約束事として、

負けても『ごめん』というのは止めようって。

 

それがすごく功を奏したなと思います。

 

負けると、ついつい『悪い』とか

謝っちゃいがちじゃないですか。

 

でも、全員が一生懸命やってるのはわかってるし、

負けるのもしょうがないことだから、

それはもう言いっこなしにしようと。

 

誰かが負けたら誰かが勝てば良い。

それを体現できたなと思っています」

 

――青柳選手自身が連敗スタートでした。

そんなチーム精神に支えられたのですね。

 

「ほんとですね。

 

僕は初めの4試合を終えた時点で1勝3敗

(※最終的に8勝3敗)。

 

特に最初の2試合はふわふわしちゃって、

ゲームボールも2回ぶっ飛ばしてるし、

イップス的な症状が出て、

手がプルプルしてました。

 

自分の状態がすごく落ちてるのに、

トップギアに無理やり上げようとしていたから、

車で言うノッキング状態だったのだと思います」

 

――どう持ち直したのですか?

 

「できることからひとつずつやっていって、

ボールを1個ずつ入れていったら、

自然にテンションを上げていけるかな

と思ってやってました。

 

それと、テーブルコンディションを

気にしすぎていたので、

そこはもう気にしないで行こうと思って。

 

気持ちを切り替えられたのは

4試合目ぐらいからですかね。

 

皆にもけちょんけちょんに言われたし、

それに腹が立ったというのもあるんですけど(笑)、

そこから吹っ切れました」

 

――最後に、埼玉を応援していた

地元の人たちや仲間に向けて

メッセージをお願いします。

 

「感謝の気持ちでいっぱいですね、

埼玉の人たちには。

 

ずっとやきもきさせてしまっていたので、

日頃のサポートや期待に対して、

今回やっと恩返しができたかなという感じです。

 

クラブは各県にありますけど、

埼玉はすごく良い仲間が集まっていて、

一番雰囲気が良いクラブだと自分では思ってますし、

それが今回の勝因だったとも思います。

 

それから、一般のアマチュアプレイヤーの方に、

 

ぜひクラブ員になってもらって

この『都道府県対抗』っていう試合を

体験してほしいなと思っています」

 

(了)

 

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