『男子9ボール世界選手権』で優勝した
アルビン・オーシャン(オーストリア・25歳)。
試合直後、WPA(世界プール&ビリヤード連盟)が
アップしたデイリーレポートの中に、
世界一に輝いたオーシャンと、
準優勝のシェーン・バン・ボーニング(アメリカ)の
談話があります。
WPAデイリーレポート原文はこちら(英語)。
談話部分を日本語訳してみましょう
(発言内容の順序などを編集してあります)。
…………
オーシャン談:
「ずっとこの瞬間を夢見ていたんだ。
今その夢が叶った。
でも、まだ実感が湧かないよ。
きっと何日かかかるんじゃないかな。
とにかく今は最高だ。
若い頃、僕には名前がなかったね。
みんなが『ジャスミンの弟』って呼ぶから。
だから、ずっと周りに自分の存在を示したかった。
姉の影から逃れられたと感じられたのは、
2年前ここでファイナリストになった時。
でも、その決勝戦でN・フェイエンに負けて、
ひどく落ち込んで、家で泣いてたよ。
なんとか敗戦を受け入れて、
もう一度立ち上がり、
集中し直さなければならなかった。
昨年『チャイナオープン』で優勝した時に、
戻って来れたと感じたし、
世界チャンピオンにもなれると思った。
そして今ここにいる。
この上なく幸せだし、自分を誇りに思うよ。
決勝戦は、
プレッシャーからなのか状態が良くなかったのか、
それはわからないけれど、
シェーンがあんなに苦しむとは予想できなかったね。
おかげで序盤に大きくリードを取って、
最後までそのまま行けた。
僕は試合前には必ず子供の写真を見るんだ。
そしてガールフレンドはいつも気の利いた
メッセージを送ってくれるし、
『いつでも一緒にいるよ』って言ってくれる。
それにこの数年は、今日の最終ラックのような
プレッシャーが重くのしかかる場面で
どうやって気持ちを落ち着かせるのかを学びながら
たくさん練習してきたんだ」
…………
ボーニング談:
「決勝戦はガス欠になってしまったかな。
疲れてたって訳じゃないんだ。
序盤でいくつかミスをしてしまって、
悪いスタートになってしまった。
なんとか立て直したいと思ってたんだけど、
どうやらそうできる日じゃなかったみたいだ。
そこからオーシャンが大きくリードして、
毎ゲームのようにマスワリを出していた。
そうなってしまうと打つ手なしだったね。
(昨年に続いて)幸運にも、またここで決勝戦を撞き、
タイトルを獲るチャンスが得られたけれど、
今日は僕の日じゃなかったね」
…………
WPAのデイリーレポートでは、
オーシャンとボーニング、
2人の決勝戦前の過ごし方が対照的だったと
記されています。
準決勝のA・パグラヤン戦に11-3で勝利し、
決勝まで約2時間あるとわかったオーシャンは、
一旦ホテルに戻り、食べ物を軽く口にし、
心身を休めていたそう。
一方のボーニングは、鄭喻軒に11-9で勝った後、
ちょっとだけテーブルを離れましたが、
すぐに戻ってきて約90分練習し続けていたと言います。
(昨年の決勝戦前もそんな感じでした)。
それを受けてのボーニングの冒頭の一言、
「ガス欠になってしまったかな」
なのかもしれませんね。
…………
決勝戦の試合丸ごと動画はこちら。↓
ラストラックは2h16m頃から。
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