〈BD〉「焦らずに、前向きな気持ちでプレーできた」――えひめプレ国体・女子級優勝・小西さみあ選手の談話

Samia Konishi Photo Courtesy of On the hill !
Samia Konishi Photo Courtesy of On the hill !

 

先週末、愛媛・松山で行われていた

アマ全国タイトル戦、『プレ国体』

(「2017年えひめ国体・記念大会」。

正式名称は『第15回アマチュアビリヤード都道府県選手権大会』)

 

その9ボール女子級で初優勝を飾った

小西さみあ選手(東京)の談話をお届けします。

 

10代の頃から女子トップジュニアとして

活動していた小西選手ですが、

 

気付けば今春に大学も卒業し、

もうすっかり社会人になっています。

その辺りの近況も交えてお答えいただきました。

 

…………

 

Samia Konishi

1994年1月18日生、東京都出身・在住

女子美術大学卒業

プレー歴は約11年

2008年『世界ジュニア選手権 女子の部』銀メダル、

(2008~2012年の5回、日本代表として出場。2009年4位)

2012年『全日本ジュニア選手権』3位

2012年『関東レディースオープン』3位タイ

2013年&2014年『全関東ビリヤード選手権大会』連覇

2014年『全日本アマチュアナインボール選手権』

(通称:アマナイン)優勝

2014年『全日本選手権』5位タイ

2016年『えひめプレ国体』優勝

他、優勝・入賞多数

練習場所は『AZ.Place』(東京)、

『Trigger』(千葉)、『BanBan荻窪』(東京)など 

プレーキューはEXCEED(タップは斬)

 

※プレ国体には14歳で初参戦。

今回を含めて6回出場。

今回の優勝を除いての過去最高は3位。

 

…………

 

決勝戦の動画(撮影:On the hill !) ↓

 

 

…………

 

――プレ国体初優勝の感想をお願いします。

 

「楽しかったし、嬉しいです!

 

お世話になっている皆さんの応援に、

心から感謝しています」

 

――愛媛はご両親の故郷ということで、

よく訪れているようですね。

小西選手にとっても第2のホームグラウンドと

言って良いでしょうか。

 

「はい。東京予選の時から、

家族や練習しているお店の方々から

応援してもらっていましたし、

 

愛媛でお世話になっているプレイヤー方からも

あたたかい言葉をいただいていたので、

もうこれは獲らないとなぁと考えていました。

 

そういった特別な思いは

自分の中で大きかったです」

 

――自分の力は出せたと思いますか?

 

「そう思います。

 

焦らずに、前向きな気持ちでプレーできたことが、

2日間通してアベレージを下げることなく

力を発揮できた大きな理由かなと思います」

 

――2日間で7試合して総失点が「4」。

この数字からは、さみあ選手が少ないミスで

取り切りを続けていた姿が想像できますが、

実際、そんな感じだったのでしょうか?

 

「そうですね。

 

全体的に取り切りが多く連マスも出せたので、

1試合の失点を1点以下で抑えられました。

 

相手のミスから自分の展開に持っていくことも

上手くできたと思います。

 

もちろんミスもありましたが、

致命的なミスはほとんどなかったように感じます。

 

テーブルコンディションが難しかったので

ずっとマスワリという展開は困難でしたが、

 

場面ごとのセーフティの使いどころが

以前より良くなったおかげで

シュートミスを少なくすることができたと思います」

 

――プレ国体の女子級は4ゲーム先取という

短距離戦。プレッシャーはありましたか?

そしてそれにどう対処しましたか?

 

「去年の『岩手プレ国体』の時や、

今回の東京予選の時は、

すごくプレッシャーを感じていて、

『ここで外したらいけない』という

マイナスなイメージが大きかったです。

 

そうするとやはり自分のプレーは充分にできず、

納得のいく試合はできませんでした。

 

今回の本戦前の練習でもその気持ちはありましたが、

関東でお世話になっている方々と

4先の9ボールで何度かプレーさせていただき、

取り切りに対する慣れと

プレッシャーに対する心構えが良くなりました。

 

冷静に没頭できたといいますか。

そのおかげで緊張した場面でも、

自分のプレーに集中して撞くことができました」

 

――プレー面でもメンタル面でも、気付いたことや

課題などがありましたら教えてください。

 

「課題はまだまだ尽きませんが、

気付いたことは、前より自分のプレーに

自信が付いたんだということです。

 

やりたい撞き方やポジション、ショットが

より理想のイメージと合致してきたと思います。

 

去年ぐらいから利き腕の故障などの悩みもあったり、

練習でも色んな考え方やゲームをやり始めたことで、

まとまりがなかったのですが、

 

それが少しまとまって、ようやく試合で

出せるようになってきたかなと思います。

 

メンタル面に関しても、プレーが良くなることで

プレッシャーもプラスに変換できるように

なってきたと思います。

 

もやもやして後悔するくらいなら、

気合い入れて真剣に楽しんでやり切ろうと」

 

――話は変わりますが、今春大学を卒業されて、

今はどのような境遇で、どういう生活サイクル

なのでしょうか?

 

「現在は仕事とビリヤードを両立させながら、

個人制作も徐々に準備していっています。

 

基本的には大学に行っていた時間が

仕事に変わった感じで、夜にビリヤードの練習に行く、

といったスタイルは変わりません。

 

ちなみに仕事は、

SNSなどで見かける方も多いと思いますが、

料理動画『KURASHIRU』の動画編集などを

やらせていただいています。

 

動画見るだけでも楽しいので、

ぜひ見てみてください。

 

職場もビリヤード場も友人も、

本当に素敵な方々に囲まれているので

毎日充実しています」

 

――環境や生活の変化とともに、

ビリヤードに向き合うスタイルに

変化は生まれましたか?

 

「以前、お話させていただいた時に、

『ビリヤードに対して好きな気持ちが

はっきり感じられなかった』と言いましたが、

今は好きで楽しくやれていると思います。

 

練習時間は前とそんなに変わらず、

週に4~7日、1~3時間程度です。

 

内容も一人練習から相撞きまで

まんべんなくやっていますが、

 

色んなゲームを頻繁にやるように

なった点が以前から変わりました。

 

最近は”かなさん”ご夫婦

(※アマプレイヤーの坂本香名子さんと

そのご主人)がランチ含む女子練習会を

定期的に企画してくださり、

 

休みの日に長時間、

楽しく真剣に撞く機会も増えました。

いつもありがとうございます!」

 

――現時点では今の環境のまま、アマチュアのまま

競技活動を続けていくということでしょうか?

 

「今のところはその予定です。

 

9ボール以外の試合にも出て知識や技術を伸ばし、

更に上手く、強くなりたいので。

 

また、海外の試合にもっと行きたいと

思っているので、そのために必要であれば

環境を変えていくと思います」

 

――次に出る大きな試合は?

そこに向けて一言お願いします。

 

「今月の『全日本選手権』と

『全日本アマローテ』です。

 

今、本当に恵まれた環境にいると思っているので、

あとは体調を整えてやり切りたいと思います!」

 

――プレ国体には、来年も

ディフェンディングチャンピオンとして出る予定、

と考えて良いのでしょうか? 

 

「現時点ではその予定です。今後も頑張ります!」

 

(了)

 

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