〈BD〉World Pool Series発起人/プロモーター、アプルトンの想いとは?

 

1/11の記事からの続き

 

派手さや目新しさはそこまで感じませんが、

 

プレイヤー満足度を高めることと、

確実に第2戦以降へ、そして、来年へと、

継続性を失わないことを主眼に企画され、

 

地に足の着いたスケールで

初年度(2017)は4戦を開催する計画の

World Pool Series(以下、WPS)。

 

フォーマットやルールがプロ向きな

ハード目の設定となっていることからも、

 

“プレイヤーの、プレイヤーによる

プレイヤーのための8ボールツアー”

という印象も受けます。

 

以前からアプルトンは自身のFacebookなどで、

世界的なトーナメントの減少や、

ビリヤードイベントを見せることの難しさ、

そして運営側主体のフォーマットを嘆き、

問題提起をすることもありました。

 

このWPSも、そんなアプルトンが、

義侠心にかられて立ち上げたという側面も

あるのではないでしょうか。

 

米ビリヤード情報サイト『AZ Billiards』では

WPSの特集記事が組まれ、

アプルトンのコメントもしっかり載っていました。

以下で、日本語超訳でお届けします

(※原文から割愛した箇所もあります。

ご了承ください)。

 

アプルトン談:

 

「僕はアメリカのいくつかの

トーナメントの運営スタイルや

ビリヤードが進んで行こうとしている方向に

不満を覚えていた。

 

そこらじゅうバーテーブル(7フィート台)の

試合ばかりで、組織もヴィジョンもなく、

トーナメントは悪くなって行く一方だ。

 

開催する側はプレイヤーのことは考えておらず、

ビリヤードへの愛もなく、

自分たちの都合優先で運営している。

 

僕は2015年、ルーマニアで行われた

『Dynamite Open』のプロモーションに関わり、

成功に導くことができた。

だから翌年も関わる予定だったんだけど、

ビリヤード場オーナーの個人的事情で頓挫した。

 

ギリシャでトーナメントを行う計画もあったけど、

国の経済があまりにも悪く、

スポンサーが見付からなかった。

 

そんなある時、

スタインウェイ(WPS開催ビリヤード場)の

オーナーと話をしたら、

『うちでならできる』と言ってくれた。

 

だから、その時点では、

『Dynamite Open at Steinway』を

やるつもりだった。

 

つまり、WPSの構想の出発点は、

単発開催のトーナメントだったんだ。

 

その後、親しい友人でプレイヤーでもある

M・ヒルに相談したら、

 

『それなりの”ツアー”を考えても

良い時期なんじゃないか。

そして、君はそれにふさわしい人物だよ』

と言われた。

 

やるからにはきっちりとやらなければいけない。

僕は2週間ずっと構想を練った。

 

思いつく限りのアイディアを書き溜めて、

自分のスポンサーであるプレデター、

モリナーリ、アラミス、カムイ、チェキオの

反応をうかがってみた。

 

スタインウェイのオーナーとも意見交換を重ねた。

 

そうするうちにどんどん構想は広がり、

やりたいことを形にしようとすると、

少なくとも『年間4戦』は必要だとわかった。

 

つまり、『ツアー』だよね。

スヌーカーやダーツやゴルフやテニスのような。

最低でも四半期に一度は開催すべきだと。

 

僕はもっとプランを固め、

プロジェクトチームを組織し、

スポンサーに協力を求めた。

 

スポンサーたちからの反応は

驚くほど良かったよ。

 

彼らは僕にこう言ったんだ。

 

『これこそ私達が長い間求めてきたものです。

 

ビリヤード界には未来が見えない。

金銭的に見て、パートナーシップを結ぶことに

消極的になっていました』

 

彼らがスポンサードしているイベントの9割は、

ヴィジョンも成長もなく、

宣伝もマーケティング活動もない。

 

運営側にそんな動きができる人間はおらず、

ただその場限りの

現金やキューをもらって満足している。

 

僕らはそうじゃない。

明確な目標を持ち、

拡張していくことを望んでいる。

WPSというブランドを作りたいんだ。

もちろんスポンサーが喜ぶ形でね。

 

僕らのスポンサーは

WPSの将来性を見てくれているし、

僕こそが適任だと考えてくれている。

そのことを光栄に思っているよ。

 

僕らの目的は札束じゃない。

もちろん僕らのチームは正当な給料をもらうけど、

プレイヤーやスポンサーから入ったお金は全て、

賞金に回している。

 

(中略)

 

今年は年間4戦だけど、来年(2018年)は

6戦開催したいと思っている。

 

それが成功すればさらに開催数を増やせる。

 

僕らの目標は、スヌーカーのように

年間15~20のトーナメントを開催することだ。

 

僕はこの第1戦には出ない。

運営側の人間としてやることがたくさんあるので、

プレイヤーではいられない。

4月の第2戦でプレーできたら良いけどね。

 

種目に8ボールを採用した理由は、

8ボールは最もワールドワイドに認知されていて、

最もグローバルな種目だから。

規模はスヌーカーより大きい。

 

何より世界中のアマチュアプレイヤーが

好んでプレーしている種目だ。

 

だけど、彼らの憧れの対象となったり、

彼らがフォローしたいと思うような

8ボールのツアーは存在していない。

 

僕らはそこに入り込んで行きたいし、

憧れを持って見てもらえる

ブランドになっていきたい。

 

アマチュアプレイヤーたちが

より多くのことを学んだり、

世界のトップ選手を見られるツアーにね。

 

いずれ彼らの中から予選通過者も

生まれてくる日も来るんじゃないか。

 

(中略)

 

これまでの僕は、こういったことを

やる側になるなんて思ってもみなかった。

 

でも、今、僕はやる側にいる。

とても意欲に満ちているよ。

WPSのおかげで活力を取り戻したと言っていい。

 

近年、僕はプレイヤーとしての

モチベーションを失い、

結果も伴わず、お粗末なものだった(※)。

練習もろくにしていなかったし、

十分な試合数をこなしていなかった。

ハングリーさがなかった。

 

だけど、

僕は今またビリヤードに燃えている。

WPSでハングリーさを取り戻したよ」

 

(了)

 

…………

 

いよいよ14日から第1戦がスタート。

詳しくはこちらの記事で。

 

※アプルトンが「プレイヤーとしての

ハングリーさを失った」ことを

詳しく語っている記事はこちらから。

 

…………  

   

BD Official Partners :  

  

世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED 

  

創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN 

  

ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt 

  

末永くビリヤード場とプレイヤーのそばに。ショールームMECCA 

  

カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation 

 

徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND

  

BAGUS 心斎橋店。オープニングキャンペーン中。BAGUS

 

プレイヤーをサポートするグローブ&パウダー。TIE UP 

 

人気拡大中。スタイリッシュな電子タバコ。SK, Vaper

 

………… 

 

Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ 

 

 

<<<前の記事