『WPS』(ワールドプールシリーズ)
第1戦 in ニューヨーク、
3日目が終わりました。
ベスト16とベスト8が行われ、
日本の大井直幸は惜しくもベスト8で敗れて、
5位タイで大会を終えています。
●大井直幸
ベスト16:15-10 C・ビアド(フィリピン)
ベスト8:13-15 L・V・コルテッザ(フィリピン)
→5位タイで終了
コルテッザが先にリーチをかけてから、
大井プロは5連取で13-14まで追い上げましたが、
最後のブレイクがノーイン。
コルテッザに取り切られて敗れました
(15ラック先取・勝者ブレイク)。
最終日(DAY 4)、
セミ・ファイナルその1は、
J・チュア vs R・チナホフで、
日本時間18日深夜1時から。
セミ・ファイナルその2は、
L・V・コルテッザ vs D・アプルトンで、
日本時間18日朝5時から。
発起人が勝ってしまうという結末……
あるかも、ですね。
…………
(「キュースコア」というサイト)
(有料ライブストリーミングの入り口もあり)
(BD過去記事)
…………
↑画像提供:Erwin Dionisio
(Photo : Erwin Dionisio edionisio.com)
…………
さて。
大会3日目の朝、ベスト16戦に入る前の
大井プロのコメントを以下でまとめています。
世界トップ選手の一人、
D・アプルトンが創ったトーナメントは
どんなものなのでしょうか?
(※電話の本題は『アンケート結果について』でした。
それはまた追って)
…………
――生まれたてのプロトーナメント、WPS。
どんな試合ですか?
「はっきり言えば、
撞ける人目線・わかってる人目線の試合ですね。
少なくともお客さん目線のものではないなと。
僕がお客さんだったら
会場でずっとは観てられないもん(笑)。
実際そんなに観てないし」
――それは、試合が長すぎるから?
「そう。
やっぱり8ボールは頭使うし、長くなる。
それに、13ラック先取の
“木ラック”だから余計に長くなる。
1試合がだいたい3時間超だからね。
また、ちょっと特殊なのが、
ブレイクで入った球が
即マイボールになるところ。
ローかハイかを自分で選べない。
(※ブレイクノーインなど
オープンテーブルの状態なら選べる)
これが難しいんですよ。面白いけど。
このフォーマットは
日本では流行らないだろうなぁ。
たぶん、トッププロ達を除くと
ほとんどの人ができない……というか、
面白くないと感じると思うし、
先に心が折れちゃうと思う」
――今、ベスト16まで行ってますが、
普通に撞けている感じですか?
「うん。撞けてますよ。
ちょっと睡眠が浅いけど、
体調は悪くないし、全然大丈夫。
球の感じも最近の中では一番マシかな。
ついこないだまで良くなかったんだけど、
どうやらタップが硬かったせいみたい(笑)。
柔らかいのに戻したら良くなった。
僕は結構そういうのあるんですよ。
硬いタップでいい感じで撞けてると、
『硬くないとダメだ』と思い込んで、
それが固定概念みたくなってっちゃう。
そういうとこ、神経質なもんで」
――そんな話をよく耳にします。
「そうなんですよ。
で、一旦ダメになると本当に全く入らなくなる。
『セスパカップ』
(※1月初旬。優勝は羅立文。
プロランキングポイント対象外)
では、永遠に球を外し続けてたけど、
なぜかファイナルに行ったという(笑)。
あれは日本の試合だから勝たせてもらってるだけで、
海外だったら確実にすぐ負けてます」
――WPSのルールやフォーマットで
良いと思ったところとは?
「一番良いのは、皆、思いっ切り
ブレイクしてるってところかな。
ブレイクルールがああだからね
(※正面めからは打てないため
即死に近い球がなくなるので
強く打つことになる)。
でも、昔と違って皆ブレイクが強いし、
ブレイクではあまり差が付いてないと思う」
――全体的に明らかに
プロ向けのフォーマットですよね。
「(発起人でプロモーターの)アプルトンの
考えの根本にあるのは、
『実力差が出やすいフォーマットを
プロトーナメントのスタンダードにしていきたい』
ということだと思う。
そのために
こうやって世界のトップ達を集めて、
『これだ!』という
種目・フォーマット・ルールでやらせて、
それを継続することによって、
『プロの試合はこういうもの』だと
根付かせることにあると思うんですよ。
これを競技ビリヤード界の一番上に
持って来ることで、
そういう価値観に持って行きやすくするというか、
“下”の流れを作りやすくするというか、
とにかく競技ビリヤードの世界を
変えていけると信じているんだと思います。
それ、日本でもそうだと思う。
もし仮に、JPBAプロ公式戦よりも、
格や権威のあるビリヤードイベントが
できたとして、
そこで、
『これからのスタンダードはこうだから』
というルールなりフォーマットなりを提示したら、
変わりやすくなるんじゃないかな。
少なくともアプルトンはそういう考えで
やっているんだと思う。
全然簡単じゃないですけどね。
やる側と見る側の求めるビリヤードに
開きもあると思うし……」
――こないだのアンケートに繋がる
テーマですが、それは回を分けましょう。
WPSは年間4戦ありますが、
全部出るつもりで考えていますか?
第3戦の日程はジャパンオープンと
かぶるようですが……。
「もともと今年は海外中心で動く予定でした。
なので、WPSも出られるなら全部出ようかなと。
第3戦は……うーん。どうしましょうね。
これは今までずっとそうなんですけど、
まあ、重なることが多い訳です、
国際試合と日本の試合が。
昨年は『USオープン』に行って、
『北陸オープン』に出なかったでしょう。
そういうことは今年もあると思います。
というか、僕はこの後このまま
『ダービーシティー』に出るんですが、
そのため『関西オープン』には出られません。
今年はランキングポイント云々は気にしてないし、
プレイヤーとしてより魅力的に感じられる
イベントを選ぶということになるかな」
――とりあえず、このWPS第1戦の次は、
インディアナまで移動して、
『Derby City Classic』に初参戦。
「こっち(WPS)が終わって、
2、3日空くんですよ、たしか。
ダービーシティーはカジノの中での
開催だから危険だな~(笑)。
(※いわゆる”カジノホテル”での開催)
ダービーシティーに出るのはたぶん
一生に一度じゃないかと思ってます。
今までもこの先も、
行ける機会自体が少ないだろうし、
せっかく自分がプレイヤーとして
良い時期にある時に一度は行っておこうと。
だから、向こうでは全種目、出ますよ。
ワンポケットとかバンクプールは
ちゃんとできないから、
フィリピン連中とか、俺が出ると知ったら
『バカなんじゃないの?』って言うな、
きっと(笑)。
『オオイがワンポケット出来る訳ないだろう』
って。
俺、『うん、わかる~』みたいな(笑)。
でも、きっちり勉強してきます。
今年はこんな感じで
世界中に遠征することになるでしょう。
理解してサポートしてくれる
奥さん(大井由希子プロ)にただただ感謝です」
(了)
…………
Naoyuki Oi
JPBA40期生
1983年1月10日生 東京都出身・大阪府在住
JPBA年間ランキング1位・4回('06年、'12年、'14年、'15年)
2012年『ナインボール世界選手権』3位
2014年『全日本選手権』準優勝1回
『全日本ローテーション』優勝2回
『北陸オープン』優勝5回
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