〈BD〉インタビュー:「プレデターキューと塙圭介の13年」

Keisuke Hanawa
Keisuke Hanawa

 

先日掲載した『塙圭介、REVOを語る』

よく読まれました。

 

やはり「カーボン、どうなの?」と

気になっていた人が多かったのでしょう。

 

今回はその続編となるインタビューです。

 

塙プロのこれまでの使用キュー遍歴や、

プレデターというメーカーとそのプロダクツに

ついて思うことなど、

約13年の付き合いについて

語っていただきました。

 

※プレデタージャパンのFacebookページはこちら

※取材協力:ショールーム MECCA

※ロケーション:MECCA Yokohama

 

…………

 

2006年『全日本ローテ』 Photo : Akira Takata
2006年『全日本ローテ』 Photo : Akira Takata

 

聞き手:BD

語り手:塙圭介

 

 

――塙プロはプロ入り当初(2004年)から

プレデターを使っていましたね。

『BK』(ブレイクキュー)を

プレーキューにして。

 

「はい、僕はプロ1年目からプレデターです。

 

プロ入り当時は契約があった訳ではなく、

僕が勝手に使ってました。

 

たまたまある日、練習していた時に

BKでプレーしてみたら振りやすいし、

フィーリングも結構いいなと。

 

ブレイクで使っていたおかげで、

シャフト(初代『314』)も

いい感じに締まってたんです。

 

それで

『これをプレーキューにしてみよう』と。

 

その頃はポール・デイトンを使ってましたが、

1年経たずにBKに変更です(笑)」

 

――アマ時代、メウチ(アメリカの

プロダクトキューメーカー)を使って

いませんでしたっけ。

 

「ああ、メウチを使っていた期間は長かったですよ。

BKよりもポール・デイトンよりも前。

 

なので、ノーマルシャフトで球を覚えてます。

 

今思えば、あのメウチはパワーはないし、

ヒネると見越し(ズレ)がすごいし、

よく使ってたなぁ……と(笑)。

 

その後、日本のキューも使ったりしてましたが、

プロになってからはプレデターだけ。

 

スポンサードしていただくようになったのは

プロ1年目の終わり頃だったと思います」

 

――プレデターから提供されるキューは

塙プロ特別仕様なんですか?

 

「今は違いますが、

初期の頃は自分の好みを言わせていただいて、

僕仕様に改造してもらってました。

 

パッと見は市販のモデルそのままのデザインですが、

よく見ると違うという。

 

例えば、僕は後ろバランスのキューが

振りやすくて好きなんですが、

 

ステンレス(金属)のジョイントカラーだと

バランスが前になるし、打感も気になってしまう。

 

それで樹脂系素材に替えてもらったり。

 

あとは、グリップを

ノーラップにしてもらったこともあります。

 

でも、今回の『P3(REVOシャフト)』は

市販のと全く一緒。

 

エクステンションを付けっぱなしにして

自分で後ろバランスにしています」

 

――このP3(REVOシャフト)は

何本目のプレーキューですか?

 

「『BK』から始まって、

『3K』シリーズに行って、

で、『P3』になってこれで3本目かな。

 

初めが黒いP3で、次がグレーのP3。

そして今回のはブラウン。

 

モノトーン系以外のプレデターキューを使うのは

今回が初めてかもしれません。

 

なので、初めの内は違和感もあったけど、

慣れてくるとかなり良くなってきました」

 

――プレデターともう13~14年ぐらいの

付き合いがある訳ですが、

キューメーカーとしてのプレデターの特徴とは?

 

「やっぱり先進的で開発力のあるメーカー

という印象ですよね。

 

ハイテクシャフトという概念も

プレデターの『314』から始まった訳ですし、

ビリヤードの商品開発の先駆けというか。

 

もちろん今回のREVOシャフトもそう。

 

木じゃない素材のシャフトは以前もあったけど、

僕としてはここまで『使える』と

感じたものは初めてですし。

 

そして、僕にとっては、

出すアイテムが良い物ばかりなので

とても周囲にオススメしやすく、

実感込めて宣伝しています」

 

――皆、すぐ塙プロに

「プレデターの新しいあれ、どうなの?」

と聞いてきそうですね。

 

「そうなんです。

 

ただ、『314-3』、『VANTAGE』、

そして今回の『REVO』って、

そんなにリリース間隔が

空いてなかったじゃないですか

(※REVOはまだシャフト単体での販売はない)。

 

僕は基本的に

新商品が出る度に乗り換えているんですが、

 

さすがに今回は

だいぶ矢継ぎ早な感じがあったので、

 

『塙プロ、もう変わっちゃったんですか?』

って驚かれていた方もいます。

 

特に今回のREVOシャフトは、

見た目も材質も従来のものと明らかに違うので、

注目度の大きさを感じました。

 

実際、僕は即戦力のシャフトだと思っているので、

 

『まだ木のシャフト、使ってるんですか?』

と宣伝しています(笑)。

 

REVOシャフトが装備された

『P3』や『SP2』シリーズは、

僕のインプレッションを参考にしてくれたのか、

僕の周りだけでも使ってる方が多くいます」

 

――ビリヤードを始めた20数年前、

自分がカーボンのシャフトで撞いている姿を

想像できましたか?

 

「いや、全く(笑)。

 

僕は、初代314シャフトが出てきた時ですら、

『なんだこれは!?』って

驚愕したぐらいですから(笑)。

 

『なんでこんなに切れるの?』

って不思議だったし、

『どうしてもこれに合わせたい』と思って

2ヶ月ぐらい集中的に撞き込みまくりました。

 

それで、完全に314が僕に刷り込まれたんです。

 

僕は314が国内デビュー(1990年代半ば)する

数年前にビリヤードを本格的に始めていましたが、

 

『始めた時にこれがあれば……』

とも思いましたよ(笑)」

 

(了)

 

…………

 

 

Keisuke Hanawa

1978年2月2日生

千葉県出身・埼玉県在住

JPBA38期生(2004年〜)

BAGUSインストラクター

PREDAOR P3キュー(REVOシャフト)使用

MECCA契約プロ

2012年『関東オープン』優勝

『Grand Prix East』優勝2回

他、入賞多数

 

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