つ、遂にこんなアプリが生まれてきたか……!!
と胸が熱くなりました。
『QMD』という名のこのアプリは、
「ストローク軌道&スピード、可視化アプリ」です。
キューに計測ユニットを取り付けて、
スマホやPCなどとワイヤレスで繋いで使います。
リリースしたのはMosens LLCという会社。
ビリヤード関連企業やメーカーではないようですが、
似たようなゴルフのパッティングアプリも出しています。
国内では、つい最近、New Artから
QMD計測ユニットが販売開始となりました。
→こちらから。
…………
↑西尾祐プロ
古今東西のトレーニングアイテムやレッスンツールに
明るい西尾祐プロ(JPBA)は、
国内販売開始の1ヶ月ほど前にQMDを入手し、
(所属するバグースの)
「レッスンでも使い始めています」とのこと。
使い方などを教えていただきました。
以下、写真と動画でざざざっとお届けします。
※画像中の計測ユニットは西尾プロの私物です。
(撮影協力:BAGUS道玄坂店)
…………
先に、QMDの公式ホームページはこちら(英語)。↓
「Smaller, lighter, faster.
全てのレベルのプレイヤーに対応する
革命的なストロークトレーニングデバイス。
ブレがなくスムーズで真っ直ぐなストロークで、
パフォーマンス向上に貢献する」
というキャッチコピーに胸が高鳴ります……。
…………
これが計測ユニット。
軽くて小さな小箱の中に
モーションキャプチャーセンサーが入っています。
重量は30g強。
オン/オフのスイッチや
充電用のUSBケーブルのジャックが付いています。
…………
今回はBDのスマホ(アンドロイド)に
アプリを入れてみます。
アプリを「Google Playストア」からダウンロード。
ストア内で「qmd pool」で検索してください。
アプリは無料です。
このQMDアプリは、
アンドロイド(スマホ・タブレット)とWindows対応。
iPhoneやMacなどApple製品では使えませんので
ご注意を(いずれ出ることを期待!)。
…………
アプリを立ち上げて、計測ユニットもオンにして、
ペアリング。Bluetoothで繋ぎます。
…………
計測ユニットを、キューのジョイントの
すぐ下あたりに面ファスナーで留めます。
計測ユニットが上(天井)を向くようにして
構えに入ってください。
「重さはさほど気にならないと思いますが、
アゴをキューに付けるフォームの人は、
計測ユニットが当たる可能性があります」
(西尾)
…………
そして…………ショット&ウォッチ!
ストロークデータが正常にスマホに飛ぶと、
撞いた直後に画面にキュー軌道が出てきます。
初めてやると感激しますね、これは。
センサーは常時起動していて、
インパクトの衝撃がトリガーとなって、
その前の動作が記録されるのでしょう。
Bluetoothの電波の問題なのか、
たまにデータを拾ってくれない時もあるので、
そんな時はショットを繰り返してください。
「誤作動だとは思いますが、
あり得ないようなストロークデータが
表示される時もありますので、
そこはアプリのアップデート時に
精度が高くなることを期待したいですね」
(西尾)
…………
記録されたストロークデータの見方ですが、
大まかに言うと指標は5つです。
・1 上(俯瞰)から見たキュー軌道
→左右にズレているかがわかる
・2 横(水平)から見たキュー軌道
→上下動しているかがわかる
・3 後ろから見たキュー軌道
→軸のブレ、コジリがないかがわかる
↑ これら3つは画面右下の「View」ボタンを押して
切り替えてチェックすることができます。
…………
・4 キューの回転
→手の中でキューを回しながらストローク
しているかがわかる
↑ 画面の上側の手球のイラストで見られます。
…………
・5 キュースピードの変化
→滑らかに一定のスピード(リズム)でテイクバックし、
インパクトまで到達できているかがわかります。
↑ 画面の下側の速度ゲージ(赤い線)で見られます。
……
BDもちょっとだけ試してみましたが、
ヨレヨレなストロークの軌道と、
スピード(リズムの悪さ)が如実に現れて笑いました。
残念なのは、インパクト後、
つまり、フォロースルーの軌道やスピードは
計測してくれないということ。
記録してくれるのは、
静止状態からキューを引き(テイクバック)、
手球を捉える(インパクト)までのデータです。
「インパクト後のキュー軌道も知りたいですよね。
それも恐らく、計測ユニットではなく
アプリ側で解決できる課題なのではないかと思うので、
アップデートに期待したいですね」
(西尾)
…………
西尾プロに協力していただき、
QMDの短い「使い方動画」を録ってみました。↓
ここで、あの『DIGI CUE』も併用します
(上の画像の左側のアイテム。キュー尻に装着する)。
DIGI CUEが「ブルッ」と言わなかった時、
すなわちグッドストロークだった時の、
キュー軌道とスピードゲージをQMDで見てみます。
西尾プロが喋りながら
QMDアプリを触ってくれているので、
使い方や見方がなんとなく
イメージできるのではないでしょうか。
データはアプリ内に自動保存されるので、
過去のデータを見ることもできます。
西尾プロ・談:
「ストロークが可視化できるというのは
やはり素晴らしいですね。
『こういうものがあったら良いな』と
僕も以前から想像していましたが、
僕なんかが考えることは、
やっぱり皆考えているんだなと(笑)。
僕はすでにレッスンでも採り入れていますが、
QMDのデータをお見せすると
『おぉ~』と納得してくださる方が多いです。
DIGI CUEが出た時に、
『もっとこうなっていたら……』と思っていた部分を、
このQMDがカバーしているような印象でしょうか
(※メーカーは異なります)。
『DIGI CUE』にブルッて言われる時
(ダメ出しされる時)、
具体的にどこがダメなのかが
わかりづらいなと感じていたのですが、
僕の場合は、QMDと併用することによって、
『ここでキュー尻が上がってしまう
(上下動がある)のが
DIGI CUEで良くないと判断されていたのだろうな』
という風に確認できて、納得できるようになりました。
『フォーム解析』でも
自分のストロークは見ているので、
なんとなく想像は付いていましたが、
QMDに証拠を突きつけられたような(笑)。
ただし、QMDにも弱点というか課題はあります。
iPhoneなどApple製品では使えないこと、
インパクト直後からフォロースルーまでは
計測してくれないこと、
そして、そもそも上手くデータが
録れてない時があること、などでしょうか。
でも、これはアプリのバージョンアップで
解決できる範囲のことなのかなと思いますし、
アップデートの頻度も結構高いと感じていますので、
この先に期待したいですね。
DIGI CUEと比較した場合、DIGI CUEの方が
デバイスと連動させる必要がなく、
単体で使えて手軽にストロークチェックができます。
例えば、QMDで先に
自分のストロークの傾向やクセを知ってから、
DIGI CUEでチェックしながら練習する、
というような使い方も考えられると思います」
西尾プロ、ありがとうございました。
まだパーフェクトとは言えないけれど、
QMDはビリヤードプレイヤーや
レッスンインストラクター待望の
アプリ&アイテムであることは間違いありません。
アイディア自体は
誰もが一度は想像したことがあるのではないでしょうか。
それをしっかり形にして商業ベースに乗せた。
そこが画期的です。
一度体験してみれば、
デジタルで自分のストロークを可視化し、
磨く時代がもう始まっていると感じられるはずです。
(了)
…………
BD Official Partners :
世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED
創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN
ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt
末永くビリヤード場とプレイヤーのそばに。ショールームMECCA
カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation
徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND
BAGUS 横浜西口店。2017年3月グランドオープン。BAGUS
カーボン繊維構造REVOシャフト搭載モデル発売中。PREDATOR JAPAN
プレイヤーをサポートするグローブ&パウダー。TIE UP
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