日曜日の『北海道オープン』で初優勝を飾った
飯間智也プロの談話をお届けします。
この勝利は飯間プロにとって、
「プロ復帰後初優勝」でもありましたが、
会場で見ていて約3年のブランクは
あまり感じませんでした。
そのプレースタイル同様、
発言もはっきりしています。
久しぶりにICレコーダーを向けながら、
BDも「戻ってきたんだな」と感じました。
…………
Tomoya Iima
1988年9月16日生
香川県出身・兵庫県在住
JPBA51期生(2017年1月~)
(※2008年~2013年もプロとして活動)
2009年『GPW-3』優勝
2017年『北海道オープン』優勝
他、入賞多数
プレーキューは『Schon』
所属:株式会社Nice Space
…………
聞き手:BD
語り手:飯間智也
――終わったばかりですが、
今のお気持ちからお願いします。
「『やっと戻って来られたかな』
っていう気持ちですね(笑)。
1月に復帰して何試合か出てましたけど、
オープン戦(『関西オープン』や
『全日本ローテーション』)はずっと予選落ちで、
『グランプリウエスト第1戦』もダメだったんで、
正直『このままで大丈夫かな』と
思っとったんです。
でも、北海道に来るにあたっては
結構しっかりと準備もしてたんで、
優勝できるとまでは思ってなかったですけど、
まあイメージ通り撞けたかなっていうのはあります。
実は仕事が忙しすぎて、
北海道オープンは出ない予定だったんですが、
色々あって出ることに決めました。
それで優勝できたということに
自分でも驚いてます(笑)」
――決勝日の1回戦(ベスト32)は
まだ硬さがあったように思えましたが、
徐々に状態が良くなっていきましたね。
「そうですね。
やっぱり朝イチはしゃーないかなと。
あそこはなんとか勝てたという感じでした。
ベスト16からはホントにそんな感じですね。
だいぶ思うように撞けたと思います」
――ブレイクもまずまずだったのでは?
「はい、ブレイクも良かったと思います。
『ブレイク次第やな』と思うところがあったんですが、
練習とかでもずーっとアカンくて、
試合で完成していったみたいな感じやったですね」
――久しぶりの公式戦のセミ・ファイナルや
ファイナルでしたが、緊張感はありましたか?
「いや、それが全くなかったです。
人とたくさん撞き込んで来たことで、
勝負感みたいなものがだいぶ戻ってきたと思うし、
そのおかげか、入れに対する感覚も練習通り、
イメージ通りになってきたと思います。
全然何も不安がない状態でした」
――それでブランクをほぼ感じさせない姿で
プレーできてたんですね。
「そうですね。準備をする中で、
『あとは勝負感だけやな』と思ってましたし、
これまでは2日目に残るまでが大変で
アカンかったんですけど、一方で、
『北海道は2日目に残ればなんとかなるやろ』
とも思ってました。
それは、北海道オープンは特設会場やし、
撞きやすいコンディションだし、
以前に一度ファイナルを撞いたことがある(2010年)
っていう経験が生きてますよね」
――カギになった一戦を挙げるとすると?
「ベスト8ですかね(vs 栗林達)。
栗林プロには前に北海道オープンで負けてるし、
あまり勝てるイメージがない相手でしたので。
あの試合を含めて、
全てがラッキーだと言うつもりもないですけど、
多少はツキもあり、
自分もまあまあいい感じに撞けていて、
なにか全てがいい順番で進んで行ったような
感覚があります」
――改めておうかがいしますが、
2013年にプロを辞めて、
今年復帰しようと思われた理由とは?
「そうですね……まず、離れた理由は、
球撞きが全く面白くなくなってしまったからです。
成績もそこそこ出てましたけど、
あの頃はホンマに面白くなく感じて辞めました。
その後2、3年は
全く球に触れることのない生活を送ってたんですけど、
それはそれで面白くなく思えてきて。
ある時、久しぶりに球撞きをやったら、
『やっぱおもろいな~』って素直に思えて、
それで戻ることに決めました。
戻る以上、僕も思うところがあるし、
やりたいこともある。
例えば、僕は自分の子供にビリヤードを
やってもらいたいと思っていて、
そういう視点から業界をなんとかできたら
良いなとは常々思ってました。
そういった考えとか思いとか、
色々なものがあっての復帰でした。
ただ、やっぱり自分が勝っていかないと
発言力が弱いっていう面は当然あるだろうし、
その意味でもとりあえず腕を戻すことが大事で、
ここからもまだまだ勝たなアカンと思ってます」
――腕、戻って来てますね。
「はい、特にここ1ヶ月ぐらいは、
仕事の後、毎日3時間ぐらいは撞くようにしてきました。
それが良かったのかなと思ってます。
やっぱり毎日腕を振ってるっていうのは大きいですね。
今回も『腕さえ振れてたら行ける』って思いましたし、
実際にそうできたと思います」
――最後に、応援してくれた方へ一言。
「今回の優勝は、一番は、
川端(聡)プロやアマチュアの阿部さんや広田さんなど、
日頃からよく一緒に撞いてくださる方々のおかげです。
日々鍛えられていて、勝負感も戻って来ていると
実感できてます。
また、僕が復帰するという時に、
あったかく迎えてくれた方がたくさんおられたので、
そういった方々のおかげでもあると思います。
ビリヤードやってる人はみな温かいですよね。
すごくそれは感謝しています。
これからも全ての試合に出るつもりです。
一回も日本のトップを獲ったことはないけど、
ここからもう一回、上を目指せるように
もっと頑張りたいですね」
(了)
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