東京『ミスタースポーツマン中延店』で
開催されたJPBA東日本男子プロツアー、
『グランプリイースト』の第3戦。
優勝したのは、宮城の27歳のアマチュア、
今野一輝(こんのかずき)選手。
ベスト16から、松田渉、塙圭介、
小寺裕史と倒してファイナルへ。
最後は、グランプリキングの土方隼斗との
対戦となりましたが、
それまでの試合と同様、
良いリズムでランアウトを続け、
一度、6-3時にはゲームボールを外して
上がりそこねましたが、
次ラックの8番でターンを得て取り切り。
7-4で初優勝を飾りました。
優勝:今野一輝アマ ……左2
2位:土方隼斗 ……右2
3位:小寺裕史 ……左
高橋邦彦 ……右
土方プロは前節からの2場所連続優勝ならず。
彼にしては珍しくジャンプでのファウルや
単純なシュートミスが散見されました。
なかなか集中できていなかったのかもしれません。
それにしても、です。
今野選手の戴冠はセンセーショナル。
これまでのGPEでのアマ優勝は、
早瀬優治(現プロ)と持永隼史という、
当代トップアマとして
全国的にその名を知られる選手が
達成しました。
今野選手は『花谷杯』や
『青森チャンピオンシップ』という
東北タイトルを獲っており、
東北では既に有名とのことですが、
クラブ員ではないということもあり、
全国的な知名度はまだ高くはなかったはず。
BD、今日初めて球を見ました。
己の不明を恥じるばかりです。
聞けば、今回のGPE東北予選に出たのは
「初めてだったはずです。
もしかしたらもっと若かった時に
1回出たような気もしますが……」
とのことでした。
実質、初めて東北予選に出て、
初めて通過し、
そのまま初めて本戦(今日)に出て、
初めて優勝してしまう、という
とんでもない快挙を成し遂げました。
宮城『Kevin』所属の27歳。
今、Kevinの店主は、
一昨年、劇的なプロ入り初優勝を飾った
林研字さん(現在は退会)が務めています。
なにか数奇な縁も感じます。
今野選手の優勝が単なるラッキーではないことは、
特に会場にいて、彼の球を見た方なら
わかっていたのではないでしょうか。
シュート、ポジション、組み立て、いずれも上手く、
スルスルと取り切っていきます。
ベタな言い方ですが、「センスある」感じです。
また、ショット時にキューをあまり引かず、
下方向に押し出す(押し付ける)ような
独特のストロークを持っています。
そして、小顔のイケメンでもあります(^^)
決勝では数回、
わかりやすい入れミスがありましたが、
精神面の切り替えも早い印象。
このあたり、おそらくはチャレンジャーの
メンタリティが良い方向に働いて、
ミスを引きずることなく、
自ら勢いに乗っていくような
球撞きができていたのではないかと思います。
ファイナル後半は足がつっていたようで、
それを伸ばし伸ばしのプレーでしたが、
最後まで気持ちは崩れず、行ききりました。
「今はまだ頭が真っ白です」と
表彰式での今野選手。
近日落ち着いたところで、
BDは彼に談話取材をしますので、お楽しみに。
大会フォトギャラリーは以下で。↓