〈BD〉「経験を活かして冷静に戦えた」――全日本14-1、4度目の優勝・羅立文の談話

 

先週日曜の『全日本14-1選手権』で、

4度目の優勝を飾った羅立文(ロー・リーウェン)。

 

表彰式直後の談話を以下でお届けします。

 

…………

 

top画像は、ワンモアを迎え、

配置を前にして熟考する羅プロ。

手球は羅プロ寄りにあります。

 

彼が最終的に選んだのは、

5番・空クッションでした。↓

 

 

――最後、ゲームボール(5番)を

空クッションで決めました。自信はありましたか?

 

「ありました(笑)。

 

あの前に、僕は手球をラックにくっつける

セーフティをしましたが、

5番がポケットの方に向かうことは

わかっていたので、コールもしていました。

 

わざと5番が穴前に残るようにして、

いざとなったら攻められるようにしておいたんです。

一応ね(笑)」

 

――空クッションの直前は長考していましたね

2番をどうしようとしたんですか?

 

「2番でセーフティを考えていました。

 

でも、セーフティのミスや、

セーフティをすることで、

大きく配置が変わってしまうことは避けたかった。

 

そこで、あと一個で上がりだったし、

時間を使って考えをまとめてから、

空クッションで攻めることにしたんです」

 

――決勝日は大爆発していた訳ではないですが、

終始冷静に撞いていましたね。

 

「はい、今日一日、とても頑張れました。

 

調子は良かったんですが、

ブレイク後の配置が苦しくてランが伸びなかったり、

細かいミスもありました。

 

なので、セーフティも挟んで、

なんとか繋げて取って行ったという感じです。

 

でも、セーフティ戦の時も良い集中が続いていて、

準決勝(vs 吉岡正登)でも

決勝(vs 川端聡)でも、

だいたい上手く守れていたと思います」

 

――セーフティ戦が続き、

互いに行き切れないような時も

時間の使い方は変えず、

ずっと落ち着きを保っていましたね。

 

「その通りです。

 

特にベスト8(vs 奥村健)は、

じっくり撞く感じになっていましたが、

僕の場合はあのぐらいテンポを落ち着かせてやると、

気持ちも落ち着きます。

 

あのベスト8があったおかげで、

準決勝と決勝もよく撞けたと思います。

 

ですから、勝因は、最後まで我慢をして、

自分らしく撞けたことですね」

 

――3連覇を飾った

『アジア選手権』(9ボール)から、

10日間ほどの試合間隔でした。

 

「調整は特に問題なかったです。

『アジア選手権』に行く前にも

14-1は撞いていましたので。

 

それと、アジア選手権の時にも言いましたが、

私には優秀なコーチが付いていますから」

 

――奥様ですね。

 

「そう!(笑)

 

やっぱりトップ選手になると

技術の差はほとんどありませんし、

技術のコーチというよりは

メンタルのコーチが必要だと

自分の身をもって感じています。

 

私の場合は、

奥さんがそういう役目を担ってくれていますが、

日本ではまだトップ選手を指導する

コーチのシステムが確立していません。

これは一刻も早く必要だと思います。

 

アジア選手権と今回の14-1、

自分らしく撞けたのはコーチのおかげだと

言わせてください」

 

――全日本14-1選手権では4回目の優勝。

一回一回違う思い出があるのでしょうか?

 

「そうですね。毎回違いますね(笑)。

 

ハイランがたくさん出て大差で勝てた時もある。

精神的に苦しい戦いになったこともある。

 

そして、経験を活かして冷静に戦えたのが今回です。

セーフティも挟んで繋ぐようにして、

勢いでは行かないようにしていました。

 

もっとリラックスしてテンポを上げて行けば、

もっと楽に撞けるような気もするんですけど、

そこは一人一人のスタイルの違いもあると思います。

僕の場合は、あのぐらいテンポが一番丁寧に撞けるし、

一番安定感があります」

 

――6月中旬に中国のプロツアーに

2つ参戦するようですね。

 

「はい。『グランプリイースト第4戦』と

『ハウステンボス九州オープン』に出た後に、

 

『CBSA国際9ボール』の第1戦と第2戦に参加します。

また頑張ります!」

 

(了)

 

Lo Li-wen

1978年7月10日生

台湾出身・神奈川県在住

JPBA43期生

JPBA年間ランキング1位・1回('10年)

『全日本14-1選手権』優勝4回

『北海道オープン』優勝3回

『関東オープン』優勝2回

『グランプリイースト』(GPE)では通算9勝

2010年『USオープン10ボール』準優勝

2015年~2017年『アジア選手権』3連覇

2016年『ワールド14-1』3位

他、優勝・入賞多数

レッスンスタジオ『POOL LABO』代表

 

…………
BD Official Partners :  
世界に誇るMade in Japanのキューブランド。MEZZ / EXCEED 
創造性と匠の技が光る伝統の国産キュー。ADAM JAPAN 
ビリヤードアイテムの品揃え、国内最大級。NewArt 
末永くビリヤード場とプレイヤーのそばに。ショールームMECCA 
カスタムキュー、多数取り扱い中。UK Corporation 
徹底した品質の追求。信頼できる道具をその手に。KAMUI BRAND
BAGUS 横浜西口店。2017年3月グランドオープン。BAGUS
カーボン繊維構造REVOシャフト搭載モデル発売中。PREDATOR JAPAN
プレイヤーをサポートするグローブ&パウダー。TIE UP 
………… 
Cue Ball Samurai―ビリヤードサムライLINEスタンプ