先週末、『ハウステンボス』で行われた
『ハウステンボス九州オープン』(9ボール)。
優勝した竹中寛プロの談話をお届けします。
プロ公式戦での優勝は1年ぶりで、
オープン戦での優勝となると、
2013年『北海道オープン』以来、4年ぶり。
久しぶりの優勝は、
パワースポットを訪れたおかげ……!?
…………
Hiroshi Takenaka
JPBA44期生
1972年1月17日生
大阪府出身
2012年『北陸オープン』優勝
2013年『北海道オープン』優勝
2017年『ハウステンボス九州オープン』優勝
『グランプリウエスト』では2勝
使用キューはEXCEED
『Pool&Darts SAMURAI』(兵庫県加東市)所属
…………
聞き手:BD
語り手:竹中寛
写真:©2017九州オープン/佐伯翼
――昨年のグランプリウエスト第3戦以来、
約1年ぶりの優勝です。
「嬉しいですね。
オープン戦で言ったら、もっと久しぶりなんでね
(※2013年北海道オープン以来4年ぶり)」
――2日間、プレー内容の自己評価は?
「まあまあまあ……
良くもなし、悪くもなし、ぐらいなんですけど、
予選日(土曜日)は、
始めのうちブレイクがダメでした。
だいぶブレイクの練習をして行ったんですけど、
全然あかんかって。
(手球が的球に)蹴られもせずに
ブレイクスクラッチしたのが5回ぐらいあって(笑)。
それもあって勝者最終で負けて敗者側に回って。
そこでブレイクは昔の打ち方に戻しました。
昔のも別に上手いブレイクでもないけど、
スクラッチは減って、まあまあマシになったんです。
初めは『練習したブレイクのまま行くぞ』
という気持ちでおったんやけどね。
結局はあそこで変えたんが良かったんかなって(笑)」
――ブレイク以外の部分はどうでしたか?
「いつも通り、良い部分もあり、悪い部分もあり。
相手のブレイクの出来や展開が、
皆、僕とやっている時は、
あまり良くなかったんじゃないかと思うんで、
そこがラッキーだったかなと思ってます」
――決勝戦(vs 羅立文)は
マスワリ連発でスタートした後、
ミスが続いて、一旦は追い付かれました。
4-4の時に羅プロがブレイクスクラッチをして、
そこから4連取で上がりました(8-4)。
「いつもの羅くんやったら、
絶対僕が負けていただろうという試合でしたね。
あそこで彼がブレイクスクラッチをしたことも含めて、
流れが僕にええ方に向いてくれたかなという感じです。
内容的には、序盤のあの感じのまま
僕がシュッと行かなあかん展開やったけど、
自分でそれを逃してるからね。
そこは今後直していかなあかん部分なんですけど、
でも、それが試合なんでね。
調子が良くても負けるし、ダメでも勝てる時もあるし」
――エクステンションを付けっぱなしにして
プレーしていましたが、
どのような効果を感じておられますか?
「全体的にパワーが出ますね。
僕の場合は、引き球が下手なんで、
エクステンションを着けることで、
特に引きが楽になったかなと思います」
――今年の試合日程が半分近く終わりましたが、
前半の出来については?
「不甲斐ない成績を残してたんで、
ここで優勝できて、ちょっとは立て直せたかなと。
今後もこのままの良い状態で行けたらと思ってます。
まあ、なかなかそんな上手いこと
行かないですけどね(笑)」
――2週間後に
『グランプリウエスト第2戦(in 広島)』があり、
その後はジャパンオープンがありますが、
どんな目標やテーマを臨みたいと思っていますか?
「もちろん優勝を目指して行くんですけど、
まずは自分らしく、楽しく、面白い球を撞けたら
良いかなと思います。はははは(笑)」
――今年、海外戦の予定は?
「中国で9月に予定されている
『8ボール世界選手権』がちゃんと開催されるなら、
行きたいなとは思ってます。
8ボールも面白いんでね。
カタールの『9ボール世界選手権』(12月予定)は、
向こうの情勢がちょっと怖そうなんで……。
行きたい気持ちはあるけど、時期的にも12月やし、
微妙なところですね」
――最後に、応援してくれている人や、
周囲の方々にメッセージなどありましたら。
「僕も年齢がだいぶ来てるんで、
同じ世代の方に、
『僕も頑張ってるんで、皆で頑張りましょう』
って書いてもらえたら(笑)。
それぐらいしかないですかね。
……あ、あと一つね。
今回、九州に行く前に、
嫁とパワースポットを回ったんですよ。
嫁には『その効果が出たやん?』って
言われたんですけど(笑)」
――えっ、どちらに?
「元伊勢です。京都の福知山の方の。
階段もいっぱいあって大変でしたけど、
歩き回って身体も動かしたのが
良かったんかなって思ってます(笑)」
(了)