日本ではまずお目にかかることのない、
「ガラスビリヤードテーブル」の
動画を4本お届けします。
こういうの、日本では何て言うでしょうか。
「スケルトンテーブル」?
ボールが宙に浮いているような不思議な感覚になり、
ついつい見入ってしまいます。
先に記しておきますと、
現在、国内のビリヤードショップや代理店では
このガラステーブルは取り扱っていないと思います。
悪しからず……。
ですが、単純に珍しくて、
スタイリッシュでカッコいいだけでなく、
ガラスなのにちゃんと普通にプレーできる
工夫が施されているところがナイスなので、
BDでご紹介したいと思います。
…………
まずは数年前に広まったこの動画をご覧ください。↓
台湾のトップ女子選手、
周捷妤がプレーしています。
これがアップされたのが3年前でした。
(※たまたま昨日また
Facebookで流れていたので、
ここで取り上げるきっかけになりました^^;)
周は押し引きヒネリも使って、
当たり前のように取り切っています。
やっぱり巧いです。
ボールの動きを見る限り、
表面(プレー面)のガラスは、
どうやらツルッツルではなく、
ラシャ(布)に近い素材感(テクスチャ)に
なっているようです。
…………
調べてみると、
このテーブルは、オーストラリアのメーカー、
『Elite Innovations』(エリート・イノベーション)
という会社が作っているもの。
同社の最新(半年前)の
プロモーションムービー。↓
これ、男性は2、3回は見てしまうかも(笑)。
珍しいテーブル、珍しい手球&キュー、
きれいなおねいさんが2人……。
目移りしている間に1分過ぎているので、
悔しいけれど、リピートを要します。
もう1本、おねいさんが登場しない
バージョンのプロモーションムービーも。↓
後半に出て来る、
LEDを仕込んでいるテーブルが目を引きますね。
このテーブルは金属パーツが少なく、
ポケットしたボールがプレー面の
一枚下のガラスの上を転がって行くという
構造になっていて、それがまた美しく。
…………
さらに、L.A.のリッツカールトンホテルに
ガラステーブルが設置された時の動画も
発見しました。↓
ガラス製だからか搬入スタッフがやけに多くて、
慎重に慎重を重ねている様子がうかがえます。
これは「Triangle Billiards」という
カリフォルニアの業者が撮影した映像です。
…………
このガラステーブルのメーカーの
Elite Innovationsの公式サイトを見て、
テーブルの仕様など、
わかったことをいくつかシェアしたいと思います。
公式サイトより意訳して引用:
「テーブルのモデルは4つに大別される。
いずれも受注生産。
どのモデルでも、クッション部や
スチール&アルミ製フレーム部の
色や仕上げなどはカスタムオーダーが可能。
サイズは8フィートが基本。
モデルによって7フィートもあり。
ガラステーブルはモダンインテリアとの
親和性抜群で、部屋に置くだけでお洒落。
ガラストップは、
厚さ15mmの強化ガラスで出来ており、
耐衝撃性に優れていて、
一般的なビリヤードテーブルで使われている
石板(スレート)並の強度を誇り、
水平もきちんと保てる。
ただし、強化ガラスと言っても、
石板と同様、強力な衝撃が加わると、
全く影響を受けない訳ではない。
(※BD註:ハードブレイクやジャンプショットは
本当に大丈夫なのかという疑問は残ります)
ガラスの表面には、
耐水性のある特殊樹脂コーティングを施し、
「Vitrik」(ヴァイトリック? ヴィトリック?)と
名付けている(※商標登録している模様)。
このVitrik表面加工のおかげで、
まるで普通のラシャのような摩擦性能を
再現することができ、
ガラス上で自然なボールの動きを
実現できるようになった。
普通のラシャのように
天候や起毛具合に影響されないのも利点。
上下左右のスピンもちゃんと使うことができる。
ボールの転がり具合は、
従来のトーナメント用ラシャより少し遅め。
簡単な日常的なメンテナンスで、
Vitrik表面加工の効果は長く持続する。
ボールは、大手メーカー『アラミス』別注の
マット加工ボールの使用を推奨。
手球は「chrome finish」なので銀色。
オプションで、アルミ製キュー
(オーストラリアのパルコ社製)
&シルバーメカニカルブリッジもある」
……ということでした。
で、気になるお値段ですが、
調べてみたところ「2万6千ドルから」。
これはオーストラリアや欧米など、
すでに流通経路や代理店が存在する国での話でしょう。
日本で個人で購入しようと思ったら、
もっとかかるのではないかと思います。
本体代だけで約300万円。
それって高い? それとも安い?
そこはBDにもよくわかりませんが、
もし日本で所有している方や
導入予定の方がいたら、
取材させてくださいm(_ _)m