6/25（日）の
『関東レディースオープン』で優勝した、
河原千尋プロの談話をお届けします。
昨年、国内2勝、『アムウェイ』3位、
着実に実力と戦績を伸ばしている河原プロ。
今年はここまでファイナルの舞台まで
上がって来られていませんでしたが、
ようやく今季1勝目を挙げました。
いつも通り丁寧でかっちりしたプレーで、
細部も含めて「整ってきた」印象です。
7月の『ジャパンオープン』と
『ワールドゲームズ』（ポーランド）が楽しみです。
※関東オープン大会フォトギャラリーはこちら。
…………
Chihiro Kawahara
1985年1月5日生
JPBA39期生
JPBA女子年間ランキング1位・6回
（2010年、2011年、2013年、2014年、2015年、2016年）
『ジャパンオープン』優勝2回（2013年、2015年）
『全日本女子プロツアー』優勝7回
『関西オープン』優勝4回
『東海グランプリ』優勝3回
『全日本女子ナインボールオープン』優勝3回（3連覇）
『セントラルレディースオープン』優勝2回
『北陸オープン』優勝1回
『関東レディースオープン』優勝2回
『大阪クイーンズオープン』優勝2回
『全日本選手権』準優勝3回
アジアンインドアゲームズ銀メダル2回、銅メダル1回
2015年『女子9ボール世界選手権』4位
2016年『アムウェイカップ』3位
2016年『女子9ボール世界選手権』準優勝
その他、優勝・入賞多数
『アンセーズ』（大阪）所属
…………
――優勝の感想を。
「いやぁ、嬉しいですね～、やっぱり。
ホッとしたというか、なんでしょう、
『脱出』しましたね。焦りから」
――約1年勝てていなかったという焦りですか？
「そうです。
自分の状態はそんなに悪くなかったはずですけど、
やっぱり皆のレベルが確実に上がってきているので、
どんどん優勝するのが難しくなってきていて。
気持ち的にもプレッシャーを感じていた
時期だったんですよ。
なので勝てて安心しました」
――優勝ができていなかった時期も、
右腕の状態はずっと良いままでしたか？
「そうですね。
そしてこの関東オープンから
またかなり良くなりましたね。
これまでは主に『調整』的な意味合いのことを
色々とやってきていたんですけど、
それが一旦落ち着いたというか。
ある程度固まってきたので、
『またここから頑張りたいな』と
思っていたところだったんです」
――その気持ちの通りに
良いパフォーマンスを出せたのでしょうか？
「出せました。
……出せたんですけど、
『でもやっぱり、プレッシャーがかかると
こうなっちゃうのか……』
という発見もあったんで、
それはそれで良かったです。
特にベスト8と準決勝では、
そう感じる時がありました。
そこでしっかりちゃんと、
『やってきたとことを信じて出していこう』
と思い直しつつ撞いていたという感じです。
今回はそういうところもありながら、
徐々に良くなっていったと思います」
――決勝戦は気持ち的には仕上がっていた？
「はい、大丈夫でした。
精神的にも落ち着いていましたし、
撞きやすいテーブルだったので、
違和感を覚えることなく
プレーできていたと思います」
――昨年5月の
『大阪クイーンズオープン』以来の優勝です。
ご自身でも間隔が空いたと思いますか？
「思います。
昨年の『全日本選手権』（11月。準優勝）を
獲っておけば、そんな風に感じなくて
良かったんですけどね（笑）。
あそこを落としてしまっているので、
余計空いている気がします」
――その意味でもホッとしている？
「してますね～。
でも、これはこの先の
目標の一つでもあるんですけど、
どんな大会でも、ちゃんと優勝を狙って出て、
その上で勝ちたいと思っています。
相手の状態が悪くてなんとなく勝ち上がって、
流れで優勝できたなとか、
自分の名前や実績やイメージで
勝てたなというんじゃなくて、
自分がちゃんといい内容で、
100%出し切って勝ち上がって行きたいです。
優勝は簡単にできるもんじゃないっていうことを
ますます実感するようになったから、
余計にそう思います」
――わかりました。さて、来月には
『ジャパンオープン』があり、
『ワールドゲームズ』（ポーランド）も
控えています。
「そんなに珍しいことはせずに、
普段の練習を欠かさず、
この状態をずっと維持するだけですかね。
ジャパンオープンはもちろん獲りたいタイトル
（※過去に2度、優勝あり）。
ただ、『決勝日はベスト8から』っていう試合は
なぜかすごく緊張するんですよ。
今日（関東レディース）もそうだったし、
初戦が始まる時に思いました。
『海外の試合より緊張してるな……』って。
でも、当然、そういう状況でも
勝ち抜いていかなければダメだということも
わかっているので、良い形で試合に
入れるようにしたいと思います。
『ワールドゲームズ』に出るのは初めてなので、
どんな大会でどんな感じなのか全くわからないですが、
だからこそ楽しみでもありますので、
頑張ってきたいと思います」
（了）
