〈BD〉ワールドゲームズ、ビリヤード競技、間もなく開始! 日本から梅田、河原、大井が参戦

 

111の国から4,000人以上のアスリートが参加する

国際総合競技大会、『ワールドゲームズ』が、

 

ポーランド第4の都市、ヴロツワフで開催中です。

日本語公式サイト

 

日本からは18競技に98名が参加。

 

ビリヤードは日付が変わって本日(26日)より始まります。

 

ビリヤード競技は4部門。

いずれも16名シングルトーナメントです。

 

Photo : On the hill !
Photo : On the hill !

 

■POOL(ポケットビリヤード)9ボール男子

↑日本:大井直幸(画像左)

初戦はvs B・シャフ(アメリカ)

26日 日本時間19:30~

 

■POOL 9ボール女子

↑日本:河原千尋

初戦はvs N・ロソー(南アフリカ)

26日 日本時間22:00~

 

■CAROM(キャロム) 3クッション

↑日本:梅田竜二

初戦はvs D・ヤスパース(オランダ)

27日 日本時間24:30~

 

■SNOOKER(スヌーカー)

※日本選手派遣なし

 

9ボール男子は29日に決勝戦、

9ボール女子と3クッションは30日に決勝戦が行われます。

3位決定戦(銅メダル)もあります。

 

現地にはOn the hill !さんが行っています。

日本の3選手の動向は一番早くわかります。

 

Go Japan !

 

…………

 

↑前回大会(コロンビア・カリ大会のビリヤードフロア)
↑前回大会(コロンビア・カリ大会のビリヤードフロア)

 

前回はコロンビア・カリで2013年に行われました。

 

4種目の決勝戦ハイライト動画。↓

 

 

最後にアプルトンがド派手に決めてくれてます。

 

カリ大会の結果をまとめると、

 

■POOL 9ボール男子

金:D・アプルトン(イギリス)

銀:張榮麟(台湾)

銅:D・オルコロ(フィリピン)

 

■POOL 9ボール女子

金:周捷妤(台湾)

銀:金佳映(韓国)

銅:K・フィッシャー(イギリス)

 

■CAROM 3 CUSHION

金:M・ザネッティ(イタリア)

銀:E・メリクス(ドイツ)

銅:G・ホフマン(オランダ)

 

■SNOOKER

金:A・メタ(インド)

銀:梁文博(リャン・ウェンボー。中国)

銅:D・プンジャン(タイ)

 

……となっています。

 

…………

 

ビリヤード界におけるワールドゲームズとは

どんな意味と価値を持つイベントなのか。

 

それに対する一つの回答を、

前回の3C金メダリストであり、

今回も参戦するM・ザネッティ(イタリア)の

発言に見ることができます。

 

ザネッティはKozoomのインタビューに答えて曰く、

 

「ワールドゲームズは我々ビリヤード人にとっての

オリンピックだ」と述べています。

 

このインタビューがなかなか面白いので、

部分意訳をしてみると……

 

ザネッティ談:

 

「ワールドゲームズは、

ビリヤード全競技の選手がIOCの旗印のもと、

一堂に会するたった一つのイベントであり、

国を代表して挑み、獲得したそのメダルの価値は

オリンピックのそれに並び得るものだと思う。

 

残念なことに、イタリアでは

ワールドゲームズの存在は広く認知されているとは

言い難く、報道も少ない。

 

ただ今回は大会前にローマで

大統領主催のレセプションがあり、

私はイタリアビリヤード選手団を代表して

初めて大統領に謁見した。

 

イタリアのオリンピック委員会からは

選手たちにお揃いの制服を渡された

(ので全力を尽くしたい)。

 

前回大会はコロンビアでの3C人気を肌で感じた。

観客が多く、素晴らしい雰囲気で、

また我々選手は多くのメディアとスタッフ、

そして警備スタッフに囲まれていた。

まるで世界の中心にいるように感じたものだよ。

 

面白かったのは、コロンビアの観客は、

スヌーカーをよく知らなかったようで、

ルールや勝敗の付き方がわからず、

何のリアクションもしていなかった。

試合を終えたスヌーカーの選手は、

静かにアリーナを離れて行ったんだ。

 

今回のワールドゲームズに向けては、

他の公式トーナメントの時と同じように準備をする。

 

しかし、今回はキャロム種目に参加する全員が

初めてのラシャとボールで撞くことになる。

だから他の大会よりも予期せぬ出来事が

起こりやすいかもしれないね」

 

…………

 

ザネッティが語っていた、

「新しいラシャ」はどうやら中国(台湾)製のもので、

「新しいボール」とは、

ポケットビリヤードでは既にお馴染みの

「サイクロップ」(↓)だとのこと。

 

これはBDも全く知らず、驚きました。

 

Photo : 梅田竜二
Photo : 梅田竜二

 

現地にいる梅田プロに聞いてみたところ、

 

「練習で撞いてみた感じは、

わずかに従来のもの(アラミス)よりは

柔らかい感触がありました。

 

かといってスキッドなどの恐れもなく、

スピンもちゃんと乗るし、

変な挙動を見せることもなく

普通に撞けました。

 

まあ、本番になってみないと

わからないですけどね(笑)。

 

ラシャも初めて撞くものです。

中国か台湾のものらしいですが、

全く悪いものではなく、クセもありません。

 

サンチェスもヤスパースも、

『これで撞くの初めて』と言ってたので、

チャンスか!? とも思ったのですが、

恐らく皆普通に当ててくるでしょう(笑)」

 

とのこと。

 

梅田プロ、ありがとうございました。

健闘を期待しています。

 

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