9ボールで、ブレイク4番インでこの配置
(↑トップ画像)。
さて、この1番はどうするべきか。
攻めるなら2番(画面下側)へどう出すべきか……。
ここでの撞き手は、
アメリカNo.1プレイヤー、S・V・ボーニング。
彼はこう撞きました。↓
1番を左下コーナーに取り、
ジグザグ2クッションで2番へポジション。
たぶん撞点は「やや下」あたりで、
ヒネってはいないと思われます。
考えないことはないけど、
まずここまできれいに決まることがない。
そんな球だと思います
(的球が入らない or手球が出ない。あるいは両方)。
守るなら、
1番を左長クッション2ポイントに入れて、
2番の近くへ送り、
手球は右長クッションで1クッションさせて、
ダラっと止める。
3、9、6、2らへんを
障害物に使うイメージでしょうか。
引いて手球を7裏に持って来るというのも
あるかもしれません。
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このショットの引用元は、
今年1月の『ダービーシティクラシック』
9ボール部門での
S・V・ボーニング(アメリカ) vs
J・チュア(フィリピン)戦です。↓
9ラック先取でボーニングが9-0勝利。
わずか35分。
チュアにも大きなチャンスが2度ありましたが、
2度とも取り切れず。
そうするとトッププロ同士の試合では、
こんな一方的な展開になってしまう……
という好例です。
パーフェクトプレーではないですが、
バリバリ取り切っていくボーニングが楽しめますので、
お盆休みの間にぜひ。
ちなみに、ボーニングが使っているキューはこちら。
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さて、ボーニングと言えば、
先日のこちらの記事でお伝えした通り、
WPA(世界プールビリヤード連盟)に
対して不満を述べつつ、
9月に中国で予定されている
新国際トーナメント
(※旧称『8ボール世界選手権』。
その後、『済南クラシック8ボール』に変更)
への不参加を表明していました。
その『済南クラシック8ボール』ですが、
先程JPBAサイトでも発表されたように、
本番まで1ヶ月を切っても
開催確定の報がありません。
これは限りなく「非開催」に
近付いているように思えます。
本当に白紙になった場合、
まず責められるべきは主催サイドですが、
ボーニングが吠えた直後にこれでは
公認を与えたWPAも立場がありません。
既に発表されている他の国際大会が
きちんと開催されれば良いのですが……。
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