フィリピンのトップ選手として、
元祖ハードブレイカーとして、
そして「マジシャン」、E・レイズの盟友として、
日本にもファンの多いF・ブスタマンテ。
そのブスタマンテが、
ある試合で見せたショットセレクションが
興味深いものだったので、ここでご紹介します。
10ボールで残り3球。
8番から9番にどう出すかという場面。↓
9ラック先取のヒルヒル(8-8)。
相手はA・パグラヤン。
8番はフリは付いていますが、
手球が土手撞きになってしまっているので、
あまりスピンやパワーはかけたくありません
(=的球が外れる危険性大なので。
入ったとしても手球が変な所に行く可能性も)。
土手撞きじゃなければ、
逆押し3クッションを選ぶ形でしょうか。
長考したブスタマンテが選んだのは……動画にて
(一つ手前の7番から始まります)。↓
腹切りコーナーバンクイン &
押し球3クッションでした
(少し右をヒネっているのかも)。
総合的に考えて、この局面で
ブスタマンテにとって最もリスクが低い
ショットがこれだったということなのでしょう。
出来すぎなぐらいのバンク&ポジションです。
9番から10番へもきっちりと出して、
最後は……、
パグラヤンはやっぱり笑わせてくれますね(笑)。
…………
このショットの出典元となる試合映像はこちら。↓
2016年アメリカ『Hard Times 10-Ball』。
恐らく準決勝。
最終ラックは1時間37分頃から始まります。
さしものブスタマンテも、
プレッシャーからか、
この最終ラックはなかなか苦しい
繋ぎ方になってしまい……
で、あの8番を迎えます。
注目は、決着がついた後、
ブスタマンテが台上に8番の配置を再現し、
「別案」を撞くシーン
(※1時間44分頃から。
短い方の映像ではカットされてます)。
この選択は……ちょっと曲球チック。
相当すごいですけど、かなりリスキーですね^^;