ローテーションを種目に競う、
アマビッグタイトル戦、
『第57期名人戦』の最終ステージ、
「名人位決定戦」が終了。
名人・小川徳郎がセットカウント5-2で
挑戦者・林武志を破り、
2度目の防衛に成功。在位3期となりました。
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舞台は、9/25(日)、
『アロウズ』(神奈川)の花台(1番テーブル)。
現名人・小川徳郎選手はここで、
同じ神奈川の後輩(KPBA)、
16歳の挑戦者・林武志選手を迎えました。
300点先取×5セット先取という
ロングマッチで行われた2人の一騎打ちは、
序盤は互いに硬さが見られ、重苦しい展開に。
先手を取ったのは挑戦者・林選手。
セーフティもしっかり挟みながら、
慎重にランを重ね、
セットカウント1-0、1-1、2-1……と
リードを保ちます。
徐々に硬さが取れてきた名人・小川選手が、
そこから2-2に追い付き、3-2と逆転に成功。
小川名人はニューボールに違和感があったのか、
それとも年下プレイヤーの挑戦を
受けるというめったにない状況に
緊張を覚えていたのか、
ここぞという場面でのショットが精度を欠き、
ランが伸びません。
それでも、時にらしさあふれる
ダイナミックなランアウトを見せ、
時にガマンのビリヤードも織り交ぜつつ、
要所を締めながら、コツコツと加点。
最後は、林選手が第7セットの288点まで行き、
ゲームボール(14番)をミス。
そこから小川選手が逆転に成功。
結果、セットカウント5-2で、
自身2度目の防衛戦に勝利しました。
小川選手は、名人在位3期目に入ります。
一方、敗れた林選手ですが、
16歳とは思えぬ落ち着いたプレー、顔つき、挙措、
そして試合運びで、
初めての大舞台、しかも名人位決定戦という
国内屈指のロングマッチを戦い抜いたことは
賞賛に値します。
スコアやショット成功率を別にして、
一日を通してどちらが自分のビリヤードを
発揮出来ていたかと言えば、
若き挑戦者の方だったかもしれません。
両選手の試合後の談話は近日お届けします。
●第1セット
小川徳郎・名人 192-W 林武志・挑戦者
●第2セット
小川徳郎・名人 W-148 林武志・挑戦者
●第3セット
小川徳郎・名人 147-W 林武志・挑戦者
●第4セット
小川徳郎・名人 W-269 林武志・挑戦者
●第5セット
小川徳郎・名人 W-163 林武志・挑戦者
●第6セット
小川徳郎・名人 W- 109 林武志・挑戦者
●第7セット
小川徳郎・名人 W-288 林武志・挑戦者
●Total
小川徳郎・名人 5 sets - 2 sets 林武志・挑戦者
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試合の詳しい経過や結果は、
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